田畑の分布地図・・・簡単に「田んぼが少ない」ではいけない
前投稿からのつづき。
田畑の分布地図を作ってみて、平らで水が得やすい場所では田んぼがつくられています。
しかし、校区全体で見たら、畑が田んぼを上回る広さです。
子どもたちと一緒に田畑の分布を調べているときに、
田んぼと思われる場所で草かきをされている男の人がいました。 (写真)
男の人に「ここは田んぼですか」と尋ねました。
男の人はちょっと困った顔をして「ここは正確に言えば田んぼではないよ」と答えました。
「それでは畑ですか」
「いや。ここは減反という生産調整で田んぼだけど休ませている場所なんだ。/
草を生やしっぱなしにしておくと、土地がダメになってしまうから、こうやって草かきをしているんだよ」
そんな話をしてくれました。
田んぼが少ない大きな理由の一つにここでぶつかりました。
校区にはかつて田んぼだった場所が、一面麦畑になっている所もあります。
これも生産調整によって田んぼが麦畑になったと予想されます。
田畑の分布図を作っただけでは済まないなと思いました。
子どもたちには、戦後の開拓民の苦労と、米の生産調整の話を
できるだけわかりやすく話しました。
どれくらい伝わったかわかりませんが、話さずにはおれない気持ちでした。
追記:麦のことについて無知な自分に気がつきました。写真の麦畑の麦は何麦?小麦?大麦?・・また調べてみよう。
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