2021年7月 3日 (土)

番画〈303〉:映画「127時間」(2010年)を見る

   

今日は令和3年7月3日。

   

番画です。

   

〈303〉映画「127時間」(2010年アメリカイギリス)

  (2021年7月2日放映)

  

〇映画との出合いはいろいろあり。

 今回はテレビ放映されるにあたって、面白そうだから録画して、

 見ることになった。

〇ブルー・ジョン・キャニオンと呼ばれる渓谷を自由に動き回る

 主人公のアーロン・ラルストン。

 ところが転落して、右手を落下してきた岩で挟んでしまう。

 右手がどうしても抜けない。

 深く細い谷であって、発見される可能性がない。

 周りの人たちに、どこに行くかは全く連絡していなかった。

〇ラルストンは道具によって岩を削ろうと試みるがうまくいかない。

 そんな彼が決断したこととは・・・・。

〇なかなかの映画であった。

 授業で見せることもできる内容だった。

〇谷の下で悪戦苦闘中に、ラルストンは夢を見る。

 父親や母親だけでなく、多くの友人たちが自分を見守るシーン。

 結婚して男の子が生まれ、その子と肩車をして遊ぶシーン。

 これらのシーンは、救助後の人生で正夢となる。

〇結末を知らないで見たので、どうなるんだとハラハラして見た。

 年月日が詳細に記されているので、実話だとは思ったが、

 ハッピーエンドかバッドエンドか・・・

 骨になってしまった遺体が発見され、

 残されたビデオカメラのメッセージから作られた映画の可能性も

 考えてみていた。

〇まだこの映画を見たことがない人は、ここまで読んで、

 主人公は救助されることはわかってしまったけど、

 どうやって救助されるかを想像してみるといいです。

〇この映画にも原作本がある。読んでみたい。

 映画視聴+原作読破の「道草」は最近調子がいい。

 「退職後」でなくても道草はしている。

amazon「奇跡の6日間」(アーロン・ラルストン著)   

  

2021年7月 2日 (金)

「草花のひみつ」② センダングサ オオバコ

   

今日は令和3年7月2日。

   

6月30日の記事に引き続き、

「子どもと楽しむ 草花のひみつ」(稲垣栄洋著/ヒダカナオト絵

/エクスナレジ)より引用します。

   

草むらの中を歩いた後は、服やズボンについたひっつき虫を取るのが

大変です。しかし、不思議なことに、あんなにまとわりついていたひ

っつき虫も放っておくといつの間にか自然に取れてしまいます。

それもそのはず、ひっつき虫は、新しい土地へ旅立つために衣服にく

っついているのですから、いつまでもしがみついていては、永遠に地

面に根を下ろして芽を出すことができません。ですから、しつこくし

がみつきながらも、いつしか自然と離れていくように、程よくくっつ

くしくみをひっつき虫たちは発達させているのです。たとえば、セン

ダングサは、魚を獲る銛(もり)のようなトゲのある種子で衣服にく

っつきますが、このトゲは壊れやすくなっていて、やがて離れるしく

みになっています。

(61~62p) 

  

この発想は今までしていませんでした。

センダングサなんか、一番厄介なひっつき虫だと思っていました。

ひとつひとつ丹念に取っていました。

そうだよね、いつしか自然と離れていく仕組みが

備わっているはずですよね。

この本で気がつきました。

  

次はオオバコの話。

   

踏まれてもダメージが少ないように、葉を地面に張り付くように広

げています。また、大きな葉はやわらかそうに見えますが、葉の中

には五本の丈夫な糸が通っています。葉をちぎってそっと引っ張る

と、この糸を抜き出すことができます。柔らかさのなかに硬さを合

わせ持っているので、踏まれても、ちぎれたり、やぶれたりしない

のです。(中略)

もちろん、オオバコは踏みつけに耐えているだけではありません。

オオバコの種子はゼリー状の物質を持っていて、水に濡れると粘着

します。そして、人の靴や車のタイヤにくっついて運ばれていくの

です。タンポポが風で種子を運ぶように、オオバコは人に踏まれて

種子を広げます。オオバコが道に沿って広がっているのはそのため

です。

踏まれることは植物にとって嫌なことです。しかしオオバコにとっ

て、踏まれることは嫌なことでも、乗り越えるべきことでもありま

せん。オオバコは踏まれないと困ってしまうくらいまでに、踏まれ

ることをプラスに変えているのです。

(130~131p) 

   

さっそくオオバコの葉をちぎって5本の糸を確かめたいです。

オオバコは、踏まれないと困ってしまうのも新しい視点です。

  

引用は以上で終わります。

この本は図書館に返します。

同じ本をアマゾンで注文します。

手元に置いておきたい本です。

きっと将来参考になりそうな本です。

2021年7月 1日 (木)

番画〈300〉〈302〉:今どきのテレビ がんの早期発見の技術

    

今日は令和3年7月1日。

   

さあ、7月が始まった。

1日恒例の「SPRING VALLEY 豊潤496」を飲みました。

いい月にしたいです。

番画です。

   

〈300〉土曜ドラマ「ひきこもり先生 ③」

  (2021年6月26日放映)

 

  

〈301〉フィッシャーズ

【購入】マサイハウスのテレビが数年ぶりに新しくなって感動した!!!

  

〇私の家のテレビも最近少し不調。

 何年物のテレビだったかな。

 テレビ画面を写した写真をこのブログにたくさん掲載してきた。

 大事なテレビ。

〇今どきのテレビは薄いし、縁がないんだなと思った。

   

  

〈302〉「ガイアの夜明け がんを早期発見!

  命を救うニッポンの技術」(2021年6月4日放映)

   

〇医者でもある多田智裕さんが開発した

 「胃がん判定AIシステム」が2022年春には販売予定。

〇がんの早期発見には、がんの見逃しをしないことが肝要。

 医師とAIが協力して発見を目指している。

〇多田さんは、発見が難しいとされている食道がんを発見する

 AIシステムを開発中。こちらも2年後の実用化を目指している。

〇乳がん。従来の検査方法はマンモグラフィー。

 痛みをともなうため、検査を拒否する人もいる。

〇涙によって乳がんを見つける研究。神戸大学の竹内俊文さん。

〇体の細胞からはエクソソームと呼ばれる物質が出ている。

 がん細胞からもエクソソームが出ている。

 エクソソームは血液だけでなく体液にも含まれる。

 涙の中に含まれる乳がん細胞由来のエクソソームを検知する方法。

〇検知するためにはセンサーチップを使う。

〇問題点は資金。番組ではクラウドファンディングで、

 909人から1200万円余りのお金を集めたところが出た。

  

  

「がん」「癌」は私にとって関心をもつキーワードのひとつ。

2人に1人ががんになると言われると、

きっと患う側になるだろうと思ってしまう。

いつか来るであろうその境目。

がんと診断される前と後。

精神状態は変わるだろうな。

がんのことは知っておきたいです。

こんな番組を見るのも、がんの勉強です。

ただ怖がることがないようにしたい。

  

ここでも道草 2020年1月からもう始まるんだ「線虫がん検査 N-NOSE」(2019年7月12日投稿)

☝ 線虫がん検査はどうなったかな?

2021年6月30日 (水)

「草花のひみつ」① スミレ イノコヅチ

   

今日は令和3年6月30日。

   

この本を読みました。

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amazon

「子どもと楽しむ 草花のひみつ」(稲垣栄洋著/ヒダカナオト絵

/エクスナレジ)

  

この本は新聞記事の紹介文で読む気になったと思います。

イラストもいいとその記事には書いてありました。

文章だけでは抱けなかったイメージがイラストで浮かびました。

この本は、図書館で借りた本だけど、

手元に欲しい本だと思い、注文をしようと思います。

   

 

弾き飛ばされて、離れた場所に着地するスミレの種。種子についた

ごちそうを目当てにアリがやってきます。アリは巣の中へ運びこん

だごちそうを食べおわると、残った種の部分は巣の外へ捨てます。

こうしてアリに種を運ばせることに成功したスミレ。都会では土の

ある道路の割れ目や、石垣のすきまに種子が捨てられて生えている

ことが多いので探してみよう。

(16p) 

  

この文章だけでは伝わらないことを、イラストが補ってくれます。

とても魅力的なページになっています。

見たい人は、ぜひ本を手に取ってみてください。

  

2013年頃を中心に草花に夢中になった時がありました。

いい時間でした。

あんな暮らし方をしてみたいと思っています。

これもまた「退職後」かな。

当時発見して撮ったスミレの写真です。

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ここでも道草(2013年4月4日投稿)

いい機会だったので、昔の記事を読みました。

川の土手が紫色に色づいているのを見て、スミレを発見。

写真を撮っています。いい暮らし方です。

   

  

ところが、イノコヅチという植物は、少しユニークな方法でイモ

ムシを撃退しています。驚くことにイノコヅチの葉っぱには、イ

モムシの成長を早める成分が含まれているのです。どうして害虫

であるイモムシの成長を早めてあげるような物質を持っているの

でしょうか?

答えは簡単です。イノコヅチはイモムシを早く大人のチョウやガ

に成長させて、葉っぱから追い出してしまおうとしているのです。

(55p)

   

素晴らしい知恵です。

面白い。

イノコヅチはちょくちょく見る草です。

雑草として駆除していました。

かつてイノコヅチの写真を撮ってブログに載せたことがあるか

調べてみました。

  

ありませんでした。

  

2013年の頃の私でも、

イノコヅチには関心をもたなかったようです。

今なら写真を撮るでしょう。

夏から秋の植物なので、さっそく見つけたいね。

  

   

つづく

  

2021年6月28日 (月)

番画〈299〉:怖い話/まだ朝が不調 闘病記

   

今日は令和3年6月28日。  

  

番画です。

   

〈299〉フィッシャーズ

【心霊】今まで言わなかった心霊体験を話します。
YouTube: 【心霊】今まで言わなかった心霊体験を話します。

 

〇シルクが他のメンバーが体験した怖い話を聞く企画。

 マサイ、ンダホ、モトキ 3人とも怖い体験をしていた。

〇私も体験したことがある。

 霊感が強い生徒がいて、その子は平気で幽霊が見えてしまう。

 見え方がすごい。

 私の目の前にあった長机。

 「その机のところに、鼻から上が出ているよ」

 そんな見え方なんだと驚き、怖くなった。

  

 

話は変って・・・     

今日は月曜日。

心療内科に行ってきました。

朝がまだ不調だと伝えてきました。

登校拒否状態です。今朝もそうでした。

少し支度をしては、横になってしまいました。

また少し支度しては、「5分横になろう」と思って、

横になりました。

どうにかやみくもに支度を済ませ、

家を出ると決めていた時刻まで15分あるとわかると、

「15分横になろう」として置時計を抱えて横になりました。

時々置時計を見て、確実に迫る時刻にうんざりしました。

こんな思いをするなら休んでしまおうと何度も思いました。

でも休んでいられない、やり切って3月に終えたいと思って

「行ってくるね」と言って家を出ました。

   

起きる時刻が遅いと、もっとひどい。

短時間で支度をしなくてはいけないし、

もう横になっている暇もない。

 

だから、余裕をもって起きたいと思っています。

以前のように午前4時に起きたら、

心を落ち着かせて出勤できるかもしれないと、

思うのです。

  

ありがたいことに、出勤すると頑張れます。

晩も寝るまで大丈夫です。

   

またお医者さんは薬を処方してくれました。

朝飲む薬が増えました。

ここでも道草 「自信喪失感が強い時」に飲む薬は、小さかった(2021年6月18日投稿)

☝この時にもらった薬に加えて「一般名:安息香酸Naカフェイン原末」を

 飲むことになりました。

   

薬漬けという量になっているのでしょうか。

それでも3月までやり切りたい。

まだ遠い。

  

これが私の闘病記。

2021年6月27日 (日)

番画〈295〉〈298〉:映画「サムライマラソン」 アルビノのパラアスリート 慶喜将軍になる シャベルとスコップ 

   

今日は令和3年6月27日。

   

番画です。

  

〈295〉映画「サムライマラソン」(2019年公開)

  (アマゾンプライムビデオで視聴)

  

〇道草をした。

 「ブラタモリ 姫路城」を見たことがきっかけになって、

 この映画を見た。

 姫路城が江戸城として映っているシーン。

 おそらく数秒。

〇キャストがすごかった。大河ドラマ「いだてん」「麒麟がくる」

 そして「青天を衝く」の出演者が出ていた。

 森山未来 染谷将太 竹中直人 門脇麦 長谷川博巳

 その他かつて大河ドラマに出た人として

 青木崇高 中川大志 豊川悦司

 他にも出ている人がいるかもしれませんが、私にはわからない。

 大河ドラマのイメージが強くて、少なからず影響を受けている。

〇道草する余裕ができてきたのか、このところ映画を見ている。

 山口雄也さんに励まされているかもしれない。

 生きてりゃいいんだ。どうにかなる。 

 次は映画の原作を読む。

  

  

〈296〉「ニュース地球まるわかり」

  (2021年6月27日放映)

  

〇特集:韓国最大野党の代表に36歳。来年3月大統領選。

〇地球ノート:アルビノの人たちの思い背負って(ザンビア)

 肌の色素が抜けてしまい白い人たちをアルビノという。

 アルビノの人たちには霊験あらたかな力があるとされ、

 肉体を切断されることもあるとのこと。

 アルビノのパラアスリートのレポート。これは授業で使える。

〇旅する世界:アートでコロナ対策(ベトナム)

〇毎週書くこと・・・この番組を見て、また世界の情報を蓄積した。

  

  

〈297〉大河ドラマ「青天を衝け 20 篤太夫、青天の霹靂」

  (2021年6月27日放映)

  

〇長州征伐の途中、14代将軍家茂が亡くなる。

 そして慶喜が15代将軍を引き受けることになる。

 渋沢栄一は同じ武州の百姓出身の新選組土方歳三と交流する。

 来週いよいよパリ万国博覧会派遣の話になる。

 渋沢栄一の転機はこの時だと思う。

   

  

〈298〉「チコちゃんに叱られる」

  (2021年6月11日放映)

  

〇疑問:シャベルとスコップの違いは?

〇チコちゃんの回答:足をかけるところがついているのがシャベル。

 ついていないのがスコップ。

〇でもことは簡単ではなかった。

 東日本と西日本でシャベルとスコップは違っていた。

 私は西日本派。大きなのがシャベル。小さなのがスコップだ。

 地図が盛んに使われて説明されている。

 社会科の授業で使える。明日でも使う。

 

〇疑問:大根をゆでると透明になるのはなぜ?

〇チコちゃんの回答:もともと透明だから。

〇わかりやすい実験があってよかった。社会科の授業では使えない。

 理科の先生にはいいネタだ。

 

〇疑問:時計が12時までなのはなぜ?

〇チコちゃんの回答:シリウスのせい。

〇チコちゃんの回答では不明。一生懸命に説明してくれたが難解だった。

 エジプト人は星の動きを観察して夜が12時間だとつきとめた。

 夜が12時間なら、昼も12時間だと考え、1日を24時間だとした。

 そんなことを説明してくれた。

  

   

こうなったら6月中に番画を300本は達成したいです。

本は300冊読むと、何か話したくなるそうだが、

番画の場合はどうだろう?

半年前とはそれほど変わっていないかな。  

「がんになって良かった」と言いたい④

    

今日は令和3年6月27日。

  

前記事のつづきで、

「『がんになって良かった』と言いたい」

(山口雄也・木内岳志著/徳間書店)

より引用していきます。

   

「あとがき」はすべてを書き留めたくなる文章でした。

  

「生存者バイアス」という言葉がある。何らかの選択課程において、

それを通過できた人ないし事物のみ基準にし、脱落・淘汰されたそ

れ以外の存在を考慮せずに偏った判断をしてしまうことである。簡

潔に言えば、生存した者の意見だけを取り入れてしまうことである。

がんという選択課程を生き残った者は「サバイバー」と呼ばれる。

僕もその一人になろうとしている。一歩で我が国では、この定義を

用いるならば、毎年約四十万人が「選択課程において淘汰」されて

いるのだ。僕の患者仲間たちも多くがこの世をさった。

本書を刊行するにあたって僕自身の意見がバイアスのかかったもの

ではないのかということについて、幾度も幾度も深く考えた。「が

んになって良かったと言いたい」のは、生存者であるからそう思う

のではないのか、と。

果たして、その答えは未だに僕の手元には無い。おそらくそう簡単

に見つかるものではなくて、きっと死の数秒前にそう思えたらそう

であるし、そう思えなかったらそうでは無いのだろう。しかし僕は

改めて、がん患者として過酷な生活を送った日々が、もう二度と自

分に訪れてほしくないと思うとともに、あれがなければ、この世界

をこのような視点から眺められなかったのではないか、とも思って

いる。まるで容赦無く険しい道のりを登り切った者にのみ、山頂か

らの雄大な景色が与えられるかのように。

今の幸せの僕は、あの日死にかけていた僕によって構成されている

のだ。たとえ、誰が何と言おうと。きっとこの景色は、いくら言葉

や写真で伝えようとも、完全には伝わらない。それは死の領域に足

を踏み入れた者だけに与えられた感覚であり、きっと道半ばで潰え

た彼らも、僕たちにしか通じないこの美しい世界を見ていたはずな

のだ。彼らを可哀想だという人間は、きっとこの景色を知らない。

(248~249p)

   

山登りのたとえはわかりやすいです。

いずれは死の領域に足を踏み入れる時が来るけど、

疑似的でもいいからこの本で体験してみたかったと思います。

山口さんの思いもそこにあったようです。

次のように書いてありました。

   

一方で、この世界の存在を広め、あるいは多くの人に関心を持って

もらうことはできるかもしれないーーーそれが本書の大きな目的で

もあった。僕は、この社会の様々な人々が、病のあるなしに関わら

ず、生きることと死ぬことについて考え、そして価値観を認め合う

日が来ることを切に願ってやまない。本書がその一助となれば幸い

だ。

(249p)   

   

  

以上で引用は終了です。

   

この本の文章が、ブログに書かれたことというのが

私には印象に残ります。

その時その時に思ったことを大切にして、

しっかり書き留めること。

読んだ人に伝わるように、文章を工夫すること。 

それはブログなら可能なのだと思いました。

他のSNSではできないことに思えました。

  

このブログをまだまだ頑張りたいと思わせてくれた本でした。

山口雄也さんは、自分に大きな影響を残してくれました。 

「がんになって良かった」と言いたい③

   

今日は令和3年6月27日。

   

前記事のつづきで、

「『がんになって良かった』と言いたい」

(山口雄也・木内岳志著/徳間書店)

より引用していきます。

  

  

それでも、欲を言うなら、あと少しだけ、ほんの少しだけ、

生きてみたい。

ダメだろうか、やっぱり。

それは欲張りだろうか。

結局そんな心配無駄だったよね、って笑い合う瞬間が、どれほど

幸せに満ちていることだろう。お前死ぬ覚悟出来てるとか言って

たやん、カッコつけやがって、と馬鹿にされることを、僕はどれ

ほど望んでいるだろう。

どうか、これがただの夕立であってはくれないか。

意外と強く降るくせにすぐ上がって、初夏の茜空にうっすら虹を

かけるような、そんな夕立であってはくれないか。

(128p)

   

心の機微まで表現されているなと思いました。

頭に浮かんだことが、ブログにしっかり書かれています。  

  

  

亡くなった患者仲間の言葉。

  

「僕はね、自分のこと、可哀想だとは、思わないよ、むしろ、失

ったものより、得たものの方が、多すぎて、自慢話に、なっちゃ

うからさ」

(183p)

   

自慢話って発想がいいよなあ。

  

  

昨夏、急性白血病を宣告された。青天の霹靂であったが、病は既

に深く巣くっていた。身体中の骨髄をがん細胞が蝕み、血はもは

やただの有害な赤い液と化していたのだ。つまり僕の造血器は生

きるべき本来の機能を完全に喪失していたのである。

(211~212p)

  

白血病と聞いても、どのような病気かもよくわかっていません。

この表現にあるように血が「有害な赤い液」と化すというのは、

ショッキングな言葉でした。

  

  

短いけど結構いい人生だったんじゃない?

そうだよ、幸せだったよ、本当に。

就職も結婚もしたかったけど、子供とお酒片手に語り明かしたり

孫を抱きしめたりもしたかったけれど、それはちょっと欲張り過

ぎかなあ。

せめて最期の日は晴れてるといいなぁ。神様それぐらい叶えてね。

静かな朝がいいです。

半ば自分に諦めるように、言い聞かせるようにして呟く。

誰も悪くないさ。

この美しい世界に生きられてよかった。

楽しかったよ、二十一年間・・・・。

(216p)

   

全然欲張りじゃないよと言いたい。

  

2020年1月1日のこと。

  

暗がりの病室でイヤホンをして紅白を眺めるほど虚しいものはない。

時計はひっそりと針を進め、病室は誰にも祝われることなく静かに

年を越した。

「僕が死ぬ年だ」

(234p)

  

こんな気持ちで新年を迎えたんだ。

う~ん、うなってしまいました。

   

僕にできることは、治療を受けてその結果を受け入れること、ただ

それだけであった。たとえそれが「死」であったとしても。どうや

ら僕は、必死に運命に抗(あらが)ってきたけれど、抗うことに精

一杯で、運命そのものをひっくり返すことなど寸分たりともできな

かったようだ。今回も、攻撃に耐えることばかりに意識が及び、そ

して気がつけば相手に王手を打たれていた。僕は玉将を下げること

でしか戦いを続けられない。

(237p)  

    

危機に瀕して、山口さんの表現は研ぎ澄まされている感があります。

玉将の動きはよくわかります。

  

  

大学卒業、就職、結婚、親孝行、旅行、車、マイホーム・・・

オリンピック観たかったなぁ、と病床でスマホの当選画面を眺めて

いたら、消灯の時間が来て辺りは暗闇に飲まれた。

(238p)

   

山口さんに比べて、自分がどれだけ幸せなのか

自覚しないといけないと、この文章を読んで思います。

  

  

ハプロ移植が成功して退院した時のこと。

  

そのときふと、自身の境遇をぐちぐち言う自分が、いかに愚かで

あるかを思い知らさせた。僕はまるで何もわかっちゃいない。こ

の世に生きているということが、どれほど素晴らしいからという

ことについて、これだけの経験をしたのに、まだ何も分かっちゃ

いない。

後遺症がなんぼのもんじゃ!

留年がなんぼのもんじゃ!

バイト辞めるんがなんぼのもんじゃ!

生きとるんやから贅沢言うな!

そう自分に言い聞かせる。恥ヲ知レ!!!

僕はおそらく、とんでもない力によって生かされている。

理由は分からないが、とにかく”生かされて”いるのだ。

(245~246p)

   

この叱咤は、自分に言い聞かせたい。

  

   

つづく

2021年6月26日 (土)

「がんになって良かった」と言いたい②

  

今日は令和3年6月26日。

   

前記事に引き続き、

「『がんになって良かった』と言いたい」

(山口雄也・木内岳志著/徳間書店)

より引用していきます。

   

今生きるという行為は未来のための投資だと思っていた。道を外れ

ることは未来を壊滅させるに等しかった。そんなとき、寄り道こそ

が人生なんだ、と教えてくれた大人がいた。何人もいた。

それぞれ、切り口は全く違った。会社員や青年海外協力隊を経て教

師になられた恩師。もう時効だからといって大学で驚くほど留年し

た話をしてくれた小学校の先生と大学の教授。人生を達観したよう

な顔つきの元学年主任。塾の先生。

そして一浪一留を今になって打ち明けた親父。

地道に生きよう。そう強く思った。駆け足もいいけれど、何か美し

い景色を見逃してしまいそうな気がする。そうそう、「地道」はも

ともと馬術用語らしい。馬の乗り方のうち最も速いのが「駆け」、

次に「のり」、そして最も遅い並み足が「地道」だそうだ。「駆け」

では道端の一輪の花に気づけないだろうし、寄り道もうまくできな

い。「地道」で歩を進める。

(69~70p)

   

「地道」のいわれを聞いて、なるほどと思いました。

「地道」に歩を進めることに賛成です。

寄り道をたくさんして今に至っていると思っています。

「道草」という言葉は、私にとっては特別な気持ちを

起こさせてくれる言葉です。

毎日小さな道草をして、人生でも道草をしたいです。

その大きなきっかけが来年の4月からの生活です。

  

    

人の死が残酷であるのは、長い歳月が、その人が生きたという記憶

を抹消するがゆえのことである。散った生命が再び花咲くことは決

してない。そうした記憶から消されたものは、その時点において二

度目の死を迎える。これは恒久的な死である。永年の冬である。

人が死を恐れるのは、死が不可逆ゆえではないと思う。少なくとも

自分の場合、初めはそうであったものの、入院生活を送る中で変わ

ってきた。最も恐るべきは「忘れられること」であった。「わたし」

が生きたという証しさえも土に還ることを、恐れていた。あなたに

会えないことよりも、あなたに忘れられることの方が恐ろしい。生

きたことが忘れられたとき、「わたし」はその人にとって存在しな

かったことになる。その人を忘れたとき、あなたは無意識にその人

を殺している。

それでも、いつかは忘れられるものだ。どう足掻こうと生命はいつ

か失われる運命にあるし、その生命の記憶もやがては消されてしま

う。恐るべき忘却力をもって。一度目の死も二度目の死も、避けて

は通れない。そして人々が恐れるのは、一度目の死を超えたところ

にある二度目の死である。

(92~93p)

    

「二度目の死」については以前にも聞いた話です。

でも山口さんが体験に基づいての発言だけに説得力があります。

  

  

つづく

「がんになって良かった」と言いたい①

    

今日は令和3年6月26日。

   

この本を読みました。

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「『がんになって良かった』と言いたい」

(山口雄也・木内岳志著/徳間書店)

  

この本はたくさん引用したいと思いました。

死を目の前にした著者が書いたことを

書き留めておきたいと思いました。 

   

 

がんは日本人の死因の第一位に長年君臨してきた。僕の祖母もその

ひとりで、がんに侵されて昨年この世を去ってしまった。自分もい

つかは侵されるだろうと心の片隅ぐらいには思っていた。

だが流石に早くないか?

祖母のお見舞いに行った、まさしくその病院に、ちょうど一年後、

自分が入院する。同じくがんで。

十代でがんだなんて、ドラマや映画、あるいは自己とはかけ離れた

遠い世界のドキュメンタリー番組のイメージだった。自分にとって

は、もはやフィクションと言っても過言ではなかったのだ。それが

今、もう既にこの体を蝕んでいるという。自分の体の中で、自分の

細胞が、わけの分からない突然変異によって無秩序の増殖を開始し、

どういうわけか自らが自らを侵しているという。その勢いはとどま

ることを知らない。転移さえしている。

どうしてそんなことをするんだ。殺すのか。気が狂っているのか。

やめてくれ、頼むからやめてくれ。

(36p)

   

自分もいつかは癌に侵されるのだろうと思っています。

でもまだ幸いにも現在は侵されていないと思っています。

山口さんもそう思っていたのに、十代での癌告知。

その時の気持ちがよく伝わってきます。

  

  

髪の毛が湿ったまま、まだ少し濡れた手でスマホを充電コードから

引き抜いて、ロックを開けてプラウザを開く。検索ボックスに自分

の病名を打ったところまでは良かった。それはすぐにできた。本当

に簡単なことだった。

[縦隔原発胚細胞腫瘍 非セミノーマ]

予測変換でスラスラと出てくる。

問題はそれからだった。検索ボタンを押すことに躊躇いが生じる。

恐怖心にも似た好奇心か、それとも好奇心のような恐怖心か。葛藤

というか悶絶というか、その末に検索ボタンに手をかけた。

サッと画面が切り替わる。

スマホの小さなスクリーンに、所狭しと検索結果が並ぶ。

  

胚細胞腫瘍(縦隔原発)

5年生存率 40~50%

縦隔原発胚細胞腫瘍は予後不良(poor prognosis)な疾患とされて

おり・・・

    

違う、そんなはずはない。

別のサイトに飛んだ。ふと、ひと昔前の臨床データが目に留まった。

   

【症例】

非seminomas型

1.48歳 女  1年後死

2.46歳 男  1年後死

3.36歳 男  4カ月後死

4.44歳 男  5カ月後死

5.28歳 男  6カ月後死

6.18歳 男  1年後死

7.26歳 男  5カ月後死

8.26歳 男  2カ月後死

9.42歳 男  11カ月後死

10.68歳 男 8カ月後死

11.22歳 男 3カ月後死

12.25歳 男 6カ月後死

13.31歳 男 観察中3か月生

  

何かが、言葉では決して表現することのできない途轍もない何かが、

自分の身体の真上から落ちてきた。

膝から崩れ落ちた。床にスマホを落とした。

意味がわからなかった。

死ぬのか?俺が?一年足らずで?

  

何ひとつ、本当に何ひとつとして理解できなかった。

奇妙な感覚だった。喜怒哀楽いずれでもなく、また怖いでも悔しい

でもなく、形のない灰色の煙のような感情が僕のなかで渦巻いて、

ただただ呆然としていた。

(58~61p)

引用することで、山口さんの追体験をしたいのかもしれません。

この本の文章は、山口さんがブログに打った文章です。

山口さんも、こうやってパソコン(スマホかな)に向かって

思いを打ったのだろう。

病名を検索ボックスに打ち込んで調べる時の気持ちが

わかるような気がしました。

好奇心は時には過酷な結果を導いてしまいます。

  

  

つづく  

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