もう1匹いたキケンな生き物「ヨコヅナサシガメ」
今日は令和6年10月3日。
「オコゼ」の話を3回してきましたが、
そのおまけで知ったことを書きます。
まずはこの写真を見てください。
クスノキの上の方の幹を歩いているオコゼの写真です。
9月30日(月)の写真です。
ここにもう1匹、面白い虫が写っていました。
どこかわかりますか?
ここです。
アップにします。
黒い虫が写っていました。
実はこの時、オコゼの動きを録画しましたが、
この虫の歩くところをビデオ撮影していました。
YouTube: 2024年9月30日 クスノキの幹を歩くヨコヅナサシガメ
この虫は、ヨコズナサシガメです。
カメムシの仲間ですが、多くのカメムシが植物から栄養を得ていますが、
このヨコヅナサシガメは肉食です。
その食べ方が残酷です。
ヨコヅナサシガメの口は、注射針のようになっています。
普段は、折り曲げられていて、邪魔にならないようになっています。
いざ、餌になる生き物がいると、その口を振りかざして、
静かにその生き物に近づきます。
近距離に迫ると、その口を相手の体に突き刺します。
その口から、消化液を相手の生き物の体内に注ぎ込みます。
生き物の体は、消化液によって溶けます。
「体外消化」と呼ばれます。
溶けたものを吸引するのです。
ヨコヅナサシガメは、2009年に出合っています。
ここでも道草 25分間の公園自然観察(2009年5月3日投稿)
15年ぶりです。
でもちょっと記憶に残っていて、
今回、この虫を見かけた時に、
「サシガメ」という名前が浮かんだのです。
まだ耄碌(もうろく)していない頭に、ホッとしました。
ヨコヅナサシガメは、どうやらオコゼには天敵のようです。
私が撮影した時も、もしかしたらオコゼを狙っていたのかもしれません。
私がオコゼを捕まえて、教室に持っていってしまったので、
ヨコヅナサシガメは取り残されて、怒っていたかも。
「オコゼは俺のものだったのに。何してくれるんだ」と。
こんな動画があります。
ヨコヅナサシガメが複数いる場所に、
ハエが飛んできます。
ヨコヅナサシガメは、口を振りかざして、ハエに迫りますが、
ハエは飛び去ります。
ヨコヅナサシガメのスピードは、ハエに比べて遅く、
ハエにからかわれているようです。
ただヨコヅナサシガメが、どのように獲物に迫るのかわかって
ちょっとドキドキします。
YouTube: ヨコヅナサシガメ幼虫 vs ハエ@宮城県岩沼市 朝日山公園
ヨコヅナサシガメは、人間に積極的に攻撃しませんが、
危険を感じると人間も刺します。
したがってアース製薬も、ヒロヘリアオイラガの幼虫のオコゼと同じように、
キケンな虫として紹介しています。
今週の授業は、月曜日に校長先生が、
「オコゼがいたぞ」で変わりました。
オコゼの実物を見せて、校内にいるキケンな生き物の勉強になりました。
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