コウヤマキ② スサノウノミコトの尻毛がコウヤマキになった
今日は令和6年5月11日。今日も「即今着手」
前記事に引き続き、コウヤマキのことを書きていきます。
動画【ゆっくり解説】ゆっくり森林よもやま譚を利用します。
古墳時代のコウヤマキの利用を説明してくれています。
今もヒノキは木材として有名ですが、
コウヤマキはそれほど有名ではありません。
古墳時代は、第2位。
その使われ方の代表は、棺だったそうです。
古墳時代の遺跡から出土した木棺は、
51.1パーセントはコウヤマキ。
さらに近畿一帯の全中期古墳に限れば、
9割がコウヤマキ製の木棺だったそうです。
下の写真は、奈良県桜井市の大神教本院の看板です。
明治28年頃に柳本大塚古墳から盗掘されたコウヤマキの
木棺の材が、巡り巡って看板として利用されているそうです。
どう巡ったのでしょうか?
興味があります。
でもおかげで、無料で見ることができるコウヤマキ製木棺なのだそうです。
橿原(かしはら)考古学研究所では、無料ではなく、
たった400円でコウヤマキ製出土品が見放題だそうです。
この橿原考古学研究所では、コウヤマキの利用では、
木棺に次いで多かった木製樹物(たてもの)が展示されています。
木製樹物とは、埴輪みたいに古墳に並べられた木製品。
なぜ古墳時代の人たちは、コウヤマキにこだわったのか。
コウヤマキは標高200メートル以上の場所に自生します。
簡単には持って来れない。
そんなコウヤマキを使うことで、
権力の誇示をしたのではという説が動画では紹介されています。
日本書紀にも、コウヤマキの記述があります。
樹木の誕生譚が出てきます。
スサノウノミコトの体の一部が、樹木になります。
コウヤマキはなんと尻毛。
樹木の使い道も指定してきます。
コウヤマキは日本でのみ生育している樹木ですが、
朝鮮半島の歴代百済王の古墳から出土しました。
つまりこれは、コウヤマキが日本から輸出されていたことです。
それほど需要があったコウヤマキでした。
以上、奥さんの実家でコウヤマキを見たことをきっかけに
コウヤマキの勉強をしました。
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