« 6600万年前のチクシュルーブ隕石/2013年のチェラビンスク隕石 | メイン | アレチヌスビトハギの幼少期の姿を知って、潰す! »

2024年3月 8日 (金)

本「ゴジラ音楽と緊急地震速報」① なぜ伊福部達さんが選ばれたのか

   

今日は令和6年3月8日。

   

あっちに手をつけたり、こっちに手をつけたりして、

最近はブログを書いているなと思います。

書きたいことが、日々増えるし、

過去のネタで、いつかは書きたいものが存在します。

気まぐれで書いています。

読んでくださっている方々、ご勘弁くださいね。

  

この本について書いていきます。

Img_4602

amazon

「ゴジラ音楽と緊急地震速報」

(伊福部達監修/筒井信介著/ヤマハミュージックメディア) 

  

1月に緊急地震速報を調べて、その作成者が、

伊福部昭さんの甥と知って驚きました。

この本を選んだのは、当然の流れですね。

引用していきます。

  

なぜ伊福部教授に緊急地震速報チャイムの依頼が来たのかというと、

この音は健聴者はもちろん、できるだけ多くの聴覚障害者や加齢性

難聴者(耳の遠くなった高齢者)の注意も惹くように作る必要があっ

た。 そこで、教授の専門が福祉工学"という聴覚障害や視覚障害に

関する学問であることから、白羽の矢が立ったのだ。

伊福部教授が製作したこの緊急地震速報チャイムは、できるだけ多

くの人の注意を惹き、速やかな避難行動を促し、なおかつ余計な恐

怖感を抱かせないようにデザインされている。

(5p)  

  

先入観がありました。伊福部昭さんの甥なので、

伊福部達さんも音楽関係の研究をやられているのかと思っていました。

違いました。福祉工学という学問から、緊急地震速報は

作成されたのですね。

  

ここで、緊急地震速報チャイムの製作依頼が、なぜ福祉工学を専門と

する伊福部に来たかをもう一度考えてみよう。

チャイム音が一種のメロディーだとすると、作曲家に発注することも

考えられる。しかし、作曲家はメロディーを作ることはできても、避

難を促すようなメッセージを理論的に導き出すことは難しい。チャイ

ム音は警報であって鑑賞物ではないからだ。

音響学や心理学の専門家はどうか。彼らは出てきた音の構造を解明し

て、その音響心理に与える影響を予測することができる。だが、今回

必要とされているのはチャイム音であって、単なる「音響」ではない

のだ。 ブザーのような「音響」は注意を惹くことはできるが、それが

何を意味していて、次にどういう行動をとるべきかを伝えるというよ

うなメッセージを込めることはできない。

なお、ここで言うチャイム音はメロディーのある警報音、ブザーやア

ラームはメロディーのない警報音と定義する。

つまり、緊急地震速報チャイムの製作は、音楽と科学の両方の要素を

兼ね備えていなくてはならないことが理解できる。

伊福部の専門分野である福祉工学の世界では、視覚・聴覚・触覚など

の感覚と人間の心理や行動の関連性が研究されている。そして、その

ことこそが緊急地震速報チャイムの製作依頼が彼のもとへ来た理由な

のだ。

(37〜38p)

   

NHKは、こんなことまで考えて、伊福部達さんを選んだのでしょうね。

ゴジラの曲を作った方の甥だから、

何かいい曲を作ってくれるんじゃないかと思って選んだ・・・

なんて気持ちも、ほんの少しはあったとは思うけどね。

  

続く

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8460
  • Img_8459_2
  • Img_8458_2
  • Img_8457_2
  • Img_8456_2
  • Img_8455_2
  • Img_8454_2
  • Img_8453_2
  • Img_8452_2
  • Img_8451_2
  • Img_8449_2
  • Img_8450_2

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉