「本物の教養」⑤ 映画『ゼロ・グラビティ』のラストシーン
今日は令和2年5月8日。
前記事に引き続いて、
「人生を面白くする本物の教養」(出口治明著/幻冬舎新書)より
引用していきます。
人生にとって時間は一番大事なものの一つ。
(131p)
最近読んだ堀江貴文さんの本にも書いてありました。
ただ堀江さんの場合は、時間が最重要でした。
※ここでも道草 「本音で生きろ」⑤ 世の中で最も貴重な資源は、時間だ(2020年4月28日投稿)
定年が迫ってきた私も、時間が重要になってきています。
芋づる式というのは、物事の発展の自然な形であるように思います。
(147p)
このブログ上でも、時々起こる芋づる式。
調べることで、次の疑問が起こり、さらに調べる。
それは自然な形ではあるけど、「発展」なのですね。
本を読み人の話を聞くだけでは、分からないことがある
旅の最大の効用は「百聞は一見に如かず」にあります。ピラミ
ッドの大きさは本を読んでも知ることはできますが、ギザのピラ
ミッドの前に立ち、その場の匂いを嗅ぎ、熱気を感じ、石に触っ
てみて初めて得られるものがたくさんあります。あの場所の熱気
や砂の熱さ、マスとしての量感といったものは本を読んでいるだ
けでは決して分かりません。何よりも生きた情報を五感を通して
2013年に封切られた映画『ゼロ・グラビティ』のラストシ
ーンで、主人公が地球に帰還し砂浜に裸足で立つ場面が描かれま
したが、二本歩行の人間が足で大地の重力を感じるとても印象的
なシーンでした。旅によって得られる情報量は圧倒的です。人間
は目で文字を読み、耳で人の話を聞くことで情報を得ると思った
ら大間違いです。人は常に五感で情報を得ているのです。
(158p)
2016年6月11日放映の「ゼロ・グラビティ」(2013年)より、
そのシーンの写真を載せます。
自然発生的なハングリー精神があまり期待できない時代に重要な
役割を担うのは教育です。教育とは、本来、人間が社会で生きてい
くために必要な武器を与えるのです。少なくとも二つのことが教え
られるべきです。
1つは「考える力」です。自分の頭で考え、自分の言葉で、自分
の意見を言える人間を育てあげること、それが教育の最大の目標で
す。
もう一つは現代社会をおくるうえで必要な「生きた実践的な知識」
を教えることです。とくに現代社会においては「選挙・民主主義」
「お金」「税と社会保障」など、生活に直結する事柄について実践的
な知識を学んでおかねばなりません。
ところが、戦後長く続いた「考える必要のない」キャッチアップモ
デル時代の名残で、いまもって「考えない」教育がなされているよう
な気がしています。暗記を偏重していたり、受験を目的とした妙な学
習体系が確立していたりして、生きるのにさして重要ではない知識ば
かりが異様な精緻さで教えられています。民間も「教育産業」の名の
下でそれに拍車をかけています。わが国の教育は本来の機能を取り戻
す必要があると思います。
(162~163p)
暗記偏重はありますね。
ここは変えていきたい。
「受験を目的とした妙な学習体系」は不明です。
どんなことだろう。
以上で「人生を面白くする本物の教養」よりの引用を終了します。
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