パラリンピック〈25〉 「パラアスリート」⑫ 車いすに向いた身体と操作
今日は令和2年2月23日。
前日の記事に引き続き、
「パラアスリート」(山田清機著/PHP研究所)
より引用します。
パラスポーツに対して理解が深まる本です。
【パラ陸上選手 鈴木朋樹/すずき・ともき】その2
鈴木の上体は文字どおりの逆三角形をしていて胸板も厚い。脚
ではなく車輪で漕ぐのだから当然と言えば当然なのだが、鈴木
の体には、競技力に直結するある秘密があった。
「僕は身長が167センチなのですが、両手を広げた幅が190
センチあるんです」
一般的に両手を広げた幅(ウイング・スパン)は、身長とほぼ
イコールだと言われている。しかし、鈴木のウイング・スパン
は、身長よりも20センチ以上も長い。つまり、腕が桁外れに
長いのである。
「腕が長いと、車輪の一番高い位置から低い位置まで手が届き
ますよね。その間ずっと車輪に力を加え続けることができるの
で、強いパワーを出せるんです」
腕が長いだけでなく、鈴木の肩の動きも車いすを漕ぐのに適し
た動き方をするという。
「最近になってわかってきたのですが、健常者の人の車いすの
漕ぎ方と僕の漕ぎ方はぜんぜん違う。僕の体の構造は、車いす
を濃くために特化していたんですね」
(220p)
鈴木は乳児の時代に大怪我を負ったことで、車いすの操作に適
した身体を発達させてきた。それが現在、アスリートとしての
鈴木の大きな武器になっている。そして、鈴木には障がい者で
あるという意識がない。
(222p)
鈴木さんは生後8か月の時に、交通事故に巻き込まれて
脊髄を損傷しています。
ほぼ生まれた時からの車いす生活が、
車いすに向いた身体をつくり、操作も長けたものとなったようです。
見てみたくなりました。
YouTube: 【公式】PARA☆DO!<#95鈴木朋樹選手>
う~ん、私にはどう操作が違うのかはわかりませんでした。
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