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2019年10月

2019年10月17日 (木)

本が読めなかったので、落語「死神」を聴く

  

今日は令和元年10月17日。

  

前投稿に引き続き、読みたい本が手に入らないので、

落語を聴きました。

  

9月9日に放映された「落語ディーパー

~東出・一之輔の噺(はなし)のはなし~

死神」を見ました。

  

落語の「死神」に出合ったのは、ドラマでした。

2018年に放映されたドラマ「昭和元禄落語心中」です。

2018年11月2日放映の第4話の写真です。

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主人公の菊比古(演:岡田将生)が、先輩落語家の彦兵衛の

死神」を見て、ぜひ教えてほしいと頼み、

稽古をつけてもらっているシーンです。

ドラマにとって「死神」は、キーになる話になっていきます。

彦兵衛を演じているのは、落語家の柳家喬太郎さん。

実は、先月、柳家喬太郎さんの「死神」を生で見ました。☟

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そして「落語ディーパー」のゲストも、柳家喬太郎さんでした。

病人の寝床の足元に座る死神を消す呪文の基本形を

教えてくれました。

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アジャラカモクレンキューライステケレッツのパ

当日は、会場名の「ハートフルホール」が呪文の中に入っていて

笑わされました。

  

死神」は三遊亭円朝の作品だと、この番組で知りました。

原作は海外にあるそうです。

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円朝(圓朝)の作品には、オリジナルと翻案(新しい形式や目的に合うように

作品を作り変えること)とに分かれ、「死神」は翻案作品。

その原作はこの2つ。☟

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死神の名付け親」は読むことができます。☟

グリム童話 死神の名付け親

  

以上です。

本が読めなかったので、落語「船徳」を聴く

今日は令和元年10月17日。

   

地元の図書館の日程です。

13日(日)14日(月祝)閉館

15日(火)開館

16日(水)17日(木)18日(金)閉館

19日(土)20日(日)開館

 

前投稿にも書きましたが、

予約してあった本を13日に借りに行きましたが、

日曜日だったのに閉館日でした。

15日に借りに行こうとしましたが、

閉館時間の18時までに用事が済まなくて、

借りることができませんでした。

残念。

読みたい本が読めなかったので、落語を聴きました。

  

最初に9月16日放映の「落語ディーパー

~東出・一之輔の噺(はなし)のはなし~

『舩徳』」(30分間)を見て、

船徳」という話の事前勉強をしておいてから、

次の動画で古今亭志ん朝(1938~2001)の

船徳」(33分間)を聴きました。


YouTube: 古今亭志ん朝  船 徳

充実の1時間余でした。

 

落語ディーパー」でどんな事前勉強をしたかを

大雑把にまとめます。

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まずはあらすじ。☟

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見習い中の若旦那が、船をこぎ出して大暴れ。

そんなストーリーです。

 

難しい言葉が出てきました。

「四万六千日」

次のように説明してくれました。

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 「暑い中、汗をかいて、ほこりをかぶって、

人間の安倍川餅みたいになってしまうというくすり」という説明が

ありました。

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なるほど、ほこりもかぶるから、安倍川餅なんだと理解しました。

気になったのは「くすり」という言葉。

調べました。

これは「くすぐり」と同じだと思います。

コトバンク 落語の用語

「くすぐり」=落語のなかで演者が用いるギャグ。笑わせる部分。

  

実際に演じた人たちの映像が、ダイジェスト版で見ることができました。

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「鯉昇」師匠の読み方を知りませんでした。「りしょう」でした。

「船徳」の中で出てくる用語を教えてくれました。☟

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スタジオの会話の中で、「ニン」という言葉が出てきました。

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ニンによって、「船徳」の若旦那が合う人と合わない人がいると

言う話でした。こういう用語を知るのも楽しい。

  

舟遊びというと、「〇〇下り」のようなイメージをいだいてしまいますが、

落語の「船徳」の情景は、こんな感じだそうです。☟

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扇子をつかって、落語家は棹や櫓を動かしているように見せます。

その所作が見所のひとつだそうです。

からだも大きく動かすので、筋肉痛になるそうです。☟

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小柳枝師匠は、櫓をこぐシーンで、扇子から音を発していました。

  

この方も演じています。☟

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用語説明。☟

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用語説明。☟ 上の志ん朝師匠の動画には出てきません。

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「船徳」の中で、主人公の若旦那が出てこなくて、

若い船頭たちが、親方に、聞かれもしないのに

悪さを白状するシーンがあります。

そのシーンがいいのだそうです。

船宿って、こういう所なんだ、親方がいて、

女将さんがいて、女中さんがいて、若い船頭がいっぱいいることが

理解できるシーンだそうです。

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危なっかしい若旦那が、どんな人たちに囲まれ、愛されていたかも

わかるのです。

  

  

以上の事前勉強をして、志ん朝師匠の落語を聴いたら、

すごく楽しめましたよ。

  

  

 

2019年10月14日 (月)

活字中毒になってきたぞ

 

今日は令和元年10月14日。

  

昨日、地元の図書館に行きました。

借りていた本を返し、予約していた本を借りるためです。

 

ところが閉館していました。

そして今日も閉館。

なぜか今回は日曜祝日がお休みでした。

本が手に入るのは明日です。

  

閉館と知った時に、「読みたかった」という気持ちが

湧き出てくるのを感じました。

この気持ち、久々です。

病気で休むようになり、読書をするようになりました。

家に積んであった本とか、

読みたいなと思った本を、

次から次に読んでいます。

今回、読みたい本のおあずけをくらって、

いつの間にか私は活字中毒になっていたことに

気がつきました。

  

何か活字を読んでいないと落ち着かないのは、

自分的にはいい状態。

 

予約してあった本は、私の強力な情報源である

ザテレビジョン」(KADIKAWA)2019年№42の

裏表紙に載っていた本です。

Epson111 

黄色の枠の部分を拡大します。☟

Epson111a

「福島」も関心が膨らんでいます。  

パラリンピック〈3〉伴走ロープのニックネームは?

 

今日は令和元年10月14日。

  

12日の記事に引き続き、9月16日放映の

ハートネットTV パラマニア 12 陸上競技」より。

   

今回は、この選手に注目。

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道下美里選手。

視覚障害者マラソン、リオパラリンピック銀メダリスト。

今年4月の世界選手権で優勝したことで、

パラリンピック東京大会内定が決まっています。

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小柄な選手で、超高速のピッチ走法が持ち味です。

角膜の病気で右目を失明。

左目の視力も0.01以下だという道下選手。

その道下選手の走りになくてはならないのが、伴走者。

選手と伴走者が2人で1本のロープを持ち、並走します。

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道下選手はこう言っています。聞き書きです。

  

走っている時には何も考えず、まるで見えているかのように

走らせてくれる伴走者の存在があって、

自由に羽ばたけるみたいな・・・。

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笑顔が素敵な道下選手ですが、歌うことが好きで、

その歌がとてもうまい! ビックリするほどうまい!

ある番組の企画で作った、伴走者への感謝をこめた曲を

歌ってくれました。

聴かせられないのが残念。

歌詞の一部が消えていて、そこがクイズです。 ☟

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???にどんな言葉が入るか?

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それは伴走ロープのニックネームだそうです。

わかりますか?

  

  

  

  

  

 

正解は・・・

(キズナ)」です。

  

命名者は、

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「視覚障害者マラソンの父」と呼ばれる杉本博敬さんです。

   

道下選手の歌のうまさがわかる映像がありました。

東日本大震災からの復興を応援するために作られた曲「花は咲く」を、

リオデジャネイロオリンピックのメダリストたちが歌っている映像です。

今日、まだ見ることができました。☟

「花は咲く」リオデジャネイロメダリストバージョン

Photo

Photo_2

 

以上で、「ハートネットTV パラマニア 12 陸上競技」の

読み物化完了。

 

 

2019年10月13日 (日)

「朝焼けのピンネシリ」/関東大震災の描写

  

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

  

まさか、北海道の話なのに、

関東大震災の描写が出てくるとは思いませんでした。

主人公の中崎フキの長男庄作が東京勤めで、

次男の豊彦が兄をたよって上京したタイミングで、

その描写が登場しました。

 

豊彦は浅草十二階が崩れるのを見ていました。

  

「ひょうたん池へにげろ」

だれかの声につられて人びとが方向をかえた。

彼(豊彦)はいつのまにか三十ぐらいの女の手を

にぎって走っていた。

女はなにかさけんだがきこえなかった。はだしだった。

ひょうたん池まできたとき、

凌雲閣の上部がくずれおちていくのが見えた。

十二階の八階あたりからさけたようになって、

右手へとたおれた。

わるい夢を見ているようだったが、これは現実だった。

その証拠に豊彦は見も知らぬ女の手をけんめいににぎっていた。

手の中はあせまみれだった。

はなそうとすると、女はすがりつくような目をした。

彼はそのままにした。

十二階がたおれた方角から、

血だらけになった人々がにげてくる。

どこからともなくけむりのにおいをのせた風が、

すっとながれた。

(224~225p)

 

浅草十二階は関心のある建物。最近はここで書きました。☟

ここでも道草 「いだてん 23 大地」その1/午後8時21分(2019年6月17日投稿)

☝ その2、その3もあります。

  

被害者が多かったことで有名な本所被服廠跡地、

対称的な浅草観音境内の様子が連続で描写されました。

  

おなじ場所(浅草観音境内)から、隅田川をななめにはさんで、

南へ一・六キロの場所にある、本所横網町の被害は

無残をきわめた。

そこは陸軍の被服廠あとがひろびろとした空き地になっていた。

 

人びとがひしひしとにげこんだころ、

南のほうから巨大な大旋風がおそいかかった。

黒い煙幕のようなものがちかづいたと思ったとたん、

かわらが木の葉のように舞いあがった。

まるで百羽のスズメがいっせいにとびたつようだった。

黒いうずまきは、のしかかるようにちかづく。

  

広場でゆうゆうと談笑したり、

写真をとっていたりしていた人たちが、

たちまち空にすいあげられた。

荷車は馬とともに中空に舞いあがった。

はこんできた畳や荷物は空にはねあがる。

大木はねじ切られ、あたりはごうごうとうずまく

黒煙につつみこまれた。

 

そこへ火の粉がふりそそいだ。

荷物が火を吹き、もえながらとぶ。

服がもえだし、着物がくすぶる。

しばらくするとぱっと炎につつまれた。

死体の山がつぎつぎと生まれた。

あとからくる人は、すべる足をふみしめ、

死体をのりこえて走った。

が、まるで自然発火でもするように、

じぶんもたおれ伏してはもえた。

  

苦しまぎれに土につめを立ててくぼみをつくり、

土の中の空気をすっていると、髪に火がつく。

とたんにはねかえって絶叫し、焼けていく人もある。

死体はるいるいと山をなした。

  

この広場で死んだ者は約三千八千万人、

助かったのは二千人にすぎなかった。

死体の下にうもれて生きのびたのだが、

ほとんど全員がけがをし、

はだかにちかいすがたであちこちへ散っていった。

  

ところが浅草観音だけは焼けのこった。

ここには約十万人がつめかけていた。

火は周囲をとりかこみ、夜には風も出た。

寺に火がはいったなら、被服廠あとよりも大惨事に

なったことだろう。

焼けのこったのは、人びとが力をあわせて池の水を

バケツリレーして、火の粉をけしたからだった。

浅草公園の消防隊ポンプも休むことなく放水をつづけた。

 

境内にも旋風がうすまいて、石どうろうがたおれた。

さんさんと火の粉がふりかかったが、

火がうつるのを見こして、

荷物をむりやりすてさせたのがよかった。

とび(鳶)の頭(かしら)さしずだったという。

(226~227p)

  

  

さすが「サーカスのライオン」の作者です。

タタタタターンと描写しきっています。

読んだだけで、図書館に本を返却するのが惜しくて、

書き残しました。

「朝焼けのピンネシリ」/ピンネシリとは? 上蔟とは?

  

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

  

この表現がいいなと思った文章です。☟

  

ことしも新しい春が、たしかにやってきた。

かすみがかかると、夕張山系は野の果てにしりぞいて見える。

西の増毛(ましけ)山塊ものびあがれば山頂に雪はあるが、

平野の土は黒ぐろとぬれている。

〈ピンネの雪が消えれば寝ないでかせぐ〉のが

村のしきたりになっていた。

朝星夜星(あさぼしよぼし)でたがやしつづけなければ、

まきつけにまにあわなかった。

そのうえ、ことしからは水田を一町歩(約1ha)ふやした。

いつもよりいそがしくなることだろう。

(126p)

「野の果てにしりぞいて見える。」

「ものびあがれば山頂に雪はある」

「黒ぐろとぬれている。」

うまいなあ、この文章。

黒々ぬれているのは、雪が解けた状態が目に浮かびます。

「朝星夜星(あさぼしよぼし)でたがやしつづけなければ」

声を出して読みたくなるテンポのいい文章です。

  

ここで疑問が一つ。「ピンネ」とは?

本名にも含まれる「ピンネシリ」とは?

読んでいたら説明があるかなと思ったけど、

わからずに読み終わってしまいました。

見逃したかな?

  

調べます。

またWikipediaにご厄介になりました。

引用します。

  

新十津川町と当別町の境にある標高1100.4mの山である。

  

なるほど、新十津川村(小説の時代)の人たちにとって、

身近な山の名前だったのですね。納得。

さっそく、グーグルアースで迫ります。

グーグルアース ピンネシリと新十津川町

Photo  

当別町から、そして新十津川町からも登れる山だそうです。

クマが怖いけど、複数人でにぎやかに登りたいですね。

いつの日か。

 

 

  

蚕は病気もせず、上蔟(じょうぞく)した。

(139p)

  

なんだ?上蔟って?

前後の文章から想像はついたけど、調べました。

コトバンク

ここに次のように書いてありました。

  

食桑をやめ営繭にかかろうとしている熟蚕を
蔟 (まぶし) に移す作業。
  
 
蔟はどんな入れ物?

 

これがわかる映像がありました。

現在上皇后が上蔟を行っている映像です。

皇后は蚕を飼う仕事をすると聞いていましたが、

素手で蚕を包み、運んでいます。

虫が苦手な方が皇后になると大変だ!


YouTube: 皇后さまが「上蔟」 藁などで作られた網に蚕を移す(18/05/24)

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Photo_3

☝ これは藁を使った蔟のようです。

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☝ これは回転蔟というもののようです。   

 

いい勉強ができました。

読書をして、動画(テレビ番組)で補いができました。

「朝焼けのピンネシリ」/ニシン御殿 徳孤ならず、かならず・・・・

 

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

 

雪がゆるむころは、ニシンがおくりこまれてくる。

ニシンは春をつげる魚でもあった。

(59p)

  

「朝焼けのピンネシリ」の中では、北海道で行われていた

ニシン漁のことが何度か描かれています。

豊漁なら大儲け、不漁なら借金を抱える。

そんな博打のような漁のように表現されていました。

儲けた人たちが建てた家は、ニシン御殿と呼ばれました。

  

1985年の1~3月に北海道を旅した時に、

ホタテで儲けた人たちのホタテ御殿に泊まった体験があります。

その時に、かつてはニシン御殿があったと聞いていました。

調べてみました。

Wikipedia

ここから引用します。

  

第二次世界大戦、とりわけ大戦景気(大正4~9年)

までの時期に、北海道の日本海沿岸で隆盛を極めた

ニシン漁で財を成した網元達が、

競って造った木造建築物である。

 

今でも残っているそうです。

Nis4 にしん御殿 小樽来賓館

  

  

中崎フキの長男、庄作のつぶやきです。

  

「徳孤(とくこ)ならず、かならず隣りありだな。

ええことは連れもてやってくるもんな。ほんとうだな。」

(73p)

聞き慣れない故事成語です。

調べました。

コトバンク

「徳孤ならず、かならず隣りあり」

《「論語」里仁から》徳のある者は孤立することがなく、
 
理解し助力する人が必ず現れる。

  

こうやって読書をしたからこそ、出合った言葉だと思います。

テレビ番組中心の生活では、まず出合えないでしょう。

 

「朝焼けのピンネシリ」/一貫百五十匁の赤ちゃんの重さは?

  

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

  

主人公の中崎フキの娘、あやに第一子が生まれたシーンです。

大正八年のことです。

 

あやに女の子が生まれたのは、四月も九日になってからである。

予定よりも十日もおくれていた。

一貫百五十匁(もんめ)(約四・三キログラム)もある

大きな赤ん坊がけんめいに泣きたてると、

家中はきゅうに活気づいた。

(中略)

(あや)「名まえをおねがいしますよ。」

「うん、あいはどうじゃろうか。栃谷あい。」

(あやの夫の)和三郎が切り出すと、

「そいつはいいた。あやの子だ。あいとはぴったしだ。」

まっさきに恭之助が賛成した。

むろんフキにも異存はなかった。

(55~56p)

  

引用した理由は、あいが生まれた日が4月9日であること。

私の誕生日と同じなので、読んでいて思わず付箋をはりました。

そしてもう一つは重さの単位「」「(もんめ)」

重さの単位として、1貫は1000匁に当たり、

明治時代に 1貫 = 正確に3.75kgと定義されました。

※引用:Wikipedia

つまり1匁は3.75g。

身近にこの重さのものがありました。

これです。☟

Kohacu_com_001606_20180816300x300

参考:Wikipedia 

 

「匁」は江戸時代以前は、銀貨の単位でした。

金貨の単位が「両」でした。

匁(もんめ)と聞いて思い出すのが、「花いちもんめ

関連があるのか調べました。

今日のはてな?はないちもんめの意味が怖い?うたの歌詞や花の意味についても!

☝ ここから一部引用します。

 

自分達の子供が(あるいは「女の子」という説も・・・)

泣く泣く子買いに買われていってしまう様子を

うたにした説があるようです。

いわゆる「口減らし」ですね。

経済上の理由から(養うべき)人数を

減らさなければいけなかった為。

昔作られた歌は内容が怖く残酷過ぎるものも

結構あるみたいですね。

大人からは教育に良くないなどの反論意見も出ています。

 確かに意味を知ってしまうと怖いですが、

子供の場合何も意味を考えないで遊んでいるので、

みんなが楽しければいいのでは?と私は思います。

(中略)

一般的には価格一匁の花を売り買いする際の

やり取りだとされる説があります。

花を売り買いする歌だとそんな怖く感じませんよね。

しかし「花」は若い女性の隠語であり、

一人が一匁を基本とする値段で行われた人買いに

起源があるともされる説もあるのです。

(中略)

勝~ってうれしいはないちもんめ  = 女の子を安く買えて、うれしい

負け~てくやしいはないちもんめ  = 自分の子供を安く買われてくやしい

あの子がほしい。あの子じゃわからん= あの子を売ってください。

                   いや、あの子は負けられない

この子が欲しい。この子じゃわからん= この子を売ってください。

                   いや、この子は負けられない

相談しましょ  そうしましょ   = それじゃ、相談しましょう

人買い農民のバトルの様子をうたにしたみたいです。

この歌を歌詞を想像すると、農民たちが自分の子供を手放したくなくて、

泣きながら交渉しているようなイメージがわきました。

  

これはあくまでも一説です。

でもいい勉強ができました。

授業のネタになりそうでしょ。

「朝焼けのピンネシリ」/カラスのひなをとりに登る辰太郎

  

今日は令和元年10月13日。

  

本「朝焼けのピンネシリ~新十津川物語5~

(川村たかし著/偕成社)読破。

印象に残った文章を書き留めます。

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主人公、中崎フキの息子、6年生の辰太郎が、

神社にあるヤチダモの木に登って、

カラスの巣の中にいるひなを取ろうとするシーン。

  

「カラスが巣をかけているんだわ。」

「なんじゃい、カラスか。カラスくらいうじゃうじゃいるべ。」

「ところが巣の中には、ひながいるぞ。何羽おるじゃろかの。」

なるほど、親鳥がえさをはこんできては、

あわただしくとびたっていった。

「ひなのうちからそだてたら、カラスでも人になつくっての。

人間のことばもしゃべるって。」

辰太郎は声をひそめた。

「あいつをとれんかのら。」

「よーし、見にいくべっちゃ。」

(30p)

  

飼うためにひなを取りに、木に登る辰太郎。

   

辰太郎は手につばをつけた。

ななめにかたむいた幹をふみつけるように両足をかけ、

そのままこいだ。

からだじゅうが、やすりでこすられたように熱かった。

「すべるなよ。気ィつけろ。もうちょっとで枝じゃい。」

伊佐吉のひそめた声が幹をつたってのぼってくる。

「心配すな。」

ほおをこすりつけんがら、彼は息をととのえる。

それからぐっとこぐ。枝に手がかかった。

からだをひきずりあげた。

ちらっと足もとを見ると、

ふたりは魚のような顔を上むけていた。

 

だしぬけに、ひゅっとなにかが目のまえをかすめた。

空気が音立ててわれた。

親鳥がおそいかかってきたのだ。

二どめは頭すれすれに羽根を打つ音がして、

目のまえを巨大なかたまりがひるがえった。

からだじゅうのあせがさーっとひいていく。

二羽のハシブトガラスが、かわるがわる舞いおりてくる。

「お~い、なんとかしてくれ。カラスをなんとかしてくれ。」

「よしきた。」

  

もう社務所のことも、巡査のこともいっておれなかった。

このへんのカラスは、小さな子どもの頭くらい穴をあけるほどの

するどいくちばしを持っている。

ひなを守ろうとして必死になれば、

なにをするかわからなかった。

下のふたりが投げあげる小石が、

こつんと幹にあたる音がした。

辰太郎はまたよじのぼる。

 

二羽のカラスはなんどもとびかかってきた。

しまいには羽根のさきがからだをたたいた。

辰太郎は半分泣いていた。

泣きながらも二番めの枝をよじのぼる。

枝のさきに巣があった。

社務所の屋根が見える。

とうとう巣にたどりついたとき、なみだはひっこんでいた。

ひなは三羽だった。

彼は三羽ともふところにねじこむと、そっとひきかえすことにした。

おりるほうがこわかった。

(32~33p)

  

私も以前、勤務校でカラスの巣を観察したことがありました。

ここでも道草 カラスの産卵があるかも/カラスの巣の観察スタート(2017年2月21日投稿)

カラスのひなを飼って、言葉をしゃべらせたいと考えて、

木に登って取ってきてしまう。

すごい行動力です。

今どきの子ではやらないでしょうね。

  

3人はこの後、校長先生と神主に叱られて、

再び木に登って、ひなを巣に返しています。

楽しいエピソードでした。

Epson110_3

 (35p)絵:鴇田幹

 

2019年10月12日 (土)

パラリンピック〈2〉握力がなくても投げられるものは?

今日は令和元年10月12日。

  

前投稿に引き続き、9月16日放映の

ハートネットTV パラマニア 12 陸上競技」より。

  

クイズです。

  

Rimg2118

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障害で握力が弱い選手ができるように、

あるものを投げます。4択です。どれでしょう。

  

  

  

 

 

 

 

 

 

 

正解です。☟

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この選手は、指にはさんで投げます。☟

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投げ方は自由だそうです。 

Rimg2122  

こん棒投げの歴史は古いです。

1964年の東京パラリンピックでの映像が紹介されました。

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こん棒投げは、1960年のローマ大会から実施されたそうです。

  

日本には、こん棒投げを制作するメーカーがなく、

東京の高校生が制作しています。

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自分たちが作ったこん棒がパラリンピックで使われるというのは、

責任重大だけど、やりがいがありますね。

来年、こん棒投げも見たくなりました。

  

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