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2019年10月13日 (日)

「朝焼けのピンネシリ」/一貫百五十匁の赤ちゃんの重さは?

  

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

  

主人公の中崎フキの娘、あやに第一子が生まれたシーンです。

大正八年のことです。

 

あやに女の子が生まれたのは、四月も九日になってからである。

予定よりも十日もおくれていた。

一貫百五十匁(もんめ)(約四・三キログラム)もある

大きな赤ん坊がけんめいに泣きたてると、

家中はきゅうに活気づいた。

(中略)

(あや)「名まえをおねがいしますよ。」

「うん、あいはどうじゃろうか。栃谷あい。」

(あやの夫の)和三郎が切り出すと、

「そいつはいいた。あやの子だ。あいとはぴったしだ。」

まっさきに恭之助が賛成した。

むろんフキにも異存はなかった。

(55~56p)

  

引用した理由は、あいが生まれた日が4月9日であること。

私の誕生日と同じなので、読んでいて思わず付箋をはりました。

そしてもう一つは重さの単位「」「(もんめ)」

重さの単位として、1貫は1000匁に当たり、

明治時代に 1貫 = 正確に3.75kgと定義されました。

※引用:Wikipedia

つまり1匁は3.75g。

身近にこの重さのものがありました。

これです。☟

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参考:Wikipedia 

 

「匁」は江戸時代以前は、銀貨の単位でした。

金貨の単位が「両」でした。

匁(もんめ)と聞いて思い出すのが、「花いちもんめ

関連があるのか調べました。

今日のはてな?はないちもんめの意味が怖い?うたの歌詞や花の意味についても!

☝ ここから一部引用します。

 

自分達の子供が(あるいは「女の子」という説も・・・)

泣く泣く子買いに買われていってしまう様子を

うたにした説があるようです。

いわゆる「口減らし」ですね。

経済上の理由から(養うべき)人数を

減らさなければいけなかった為。

昔作られた歌は内容が怖く残酷過ぎるものも

結構あるみたいですね。

大人からは教育に良くないなどの反論意見も出ています。

 確かに意味を知ってしまうと怖いですが、

子供の場合何も意味を考えないで遊んでいるので、

みんなが楽しければいいのでは?と私は思います。

(中略)

一般的には価格一匁の花を売り買いする際の

やり取りだとされる説があります。

花を売り買いする歌だとそんな怖く感じませんよね。

しかし「花」は若い女性の隠語であり、

一人が一匁を基本とする値段で行われた人買いに

起源があるともされる説もあるのです。

(中略)

勝~ってうれしいはないちもんめ  = 女の子を安く買えて、うれしい

負け~てくやしいはないちもんめ  = 自分の子供を安く買われてくやしい

あの子がほしい。あの子じゃわからん= あの子を売ってください。

                   いや、あの子は負けられない

この子が欲しい。この子じゃわからん= この子を売ってください。

                   いや、この子は負けられない

相談しましょ  そうしましょ   = それじゃ、相談しましょう

人買い農民のバトルの様子をうたにしたみたいです。

この歌を歌詞を想像すると、農民たちが自分の子供を手放したくなくて、

泣きながら交渉しているようなイメージがわきました。

  

これはあくまでも一説です。

でもいい勉強ができました。

授業のネタになりそうでしょ。

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