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2019年10月13日 (日)

「朝焼けのピンネシリ」/ニシン御殿 徳孤ならず、かならず・・・・

 

今日は令和元年10月13日。

  

前投稿に引き続き、本「朝焼けのピンネシリ~

新十津川物語5~」(川村たかし著/偕成社)より。

 

雪がゆるむころは、ニシンがおくりこまれてくる。

ニシンは春をつげる魚でもあった。

(59p)

  

「朝焼けのピンネシリ」の中では、北海道で行われていた

ニシン漁のことが何度か描かれています。

豊漁なら大儲け、不漁なら借金を抱える。

そんな博打のような漁のように表現されていました。

儲けた人たちが建てた家は、ニシン御殿と呼ばれました。

  

1985年の1~3月に北海道を旅した時に、

ホタテで儲けた人たちのホタテ御殿に泊まった体験があります。

その時に、かつてはニシン御殿があったと聞いていました。

調べてみました。

Wikipedia

ここから引用します。

  

第二次世界大戦、とりわけ大戦景気(大正4~9年)

までの時期に、北海道の日本海沿岸で隆盛を極めた

ニシン漁で財を成した網元達が、

競って造った木造建築物である。

 

今でも残っているそうです。

Nis4 にしん御殿 小樽来賓館

  

  

中崎フキの長男、庄作のつぶやきです。

  

「徳孤(とくこ)ならず、かならず隣りありだな。

ええことは連れもてやってくるもんな。ほんとうだな。」

(73p)

聞き慣れない故事成語です。

調べました。

コトバンク

「徳孤ならず、かならず隣りあり」

《「論語」里仁から》徳のある者は孤立することがなく、
 
理解し助力する人が必ず現れる。

  

こうやって読書をしたからこそ、出合った言葉だと思います。

テレビ番組中心の生活では、まず出合えないでしょう。

 

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