今は「ファストフード」という人がもっと増えていそう
今日は12月21日。
2学期最終日の朝なのに、道草ばかりしている・・・
地理の教科書の記述。
(アメリカは)また、新しいスポーツ、映画、音楽、
テーマパークや、ファストフードなどの食文化も生まれました。
「新編 新しい社会地理」(東京書籍)90p
「新しいスポーツ」
アメリカ生まれのスポーツと言えば、
野球、バスケットボール、アメリカンフットボールが浮かびます。
ちなみに今日は「バスケットボールの日」
バスケットボール解説者の島本和彦が提唱し、
「12月21日はバスケットボールの日!委員会」が
2011年より実施。
1891年のこの日、マサチューセッツ州スプリングフィールドで、
この年考案されたバスケットボールの初の試合が行われた。
その他を調べました。
バレーボール
ソフトボール
ローラースケート
が、アメリカ発祥のスポーツのようです。
気になったのが「ファストフード」
え、「ファーストフード」じゃないの?
目の前の中学生に尋ねると、
「ファストフードです。ファーストフードなんて聞いたことがない」
って、感じでした。
ショックでしたね。
さっそく調べました。
このサイトが詳しい!
※おまきざるの自由研究 ファーストフードとは?ファストフードとは?正しいのはどっち?
とても勉強になりました。
インターネットはいい。
同じようなことに疑問をもち、
こうやって自由研究(つまり道草)をしてくれている人と
短時間に出会えます。
でもいつか、このサイトが消滅してしまう可能性もあるため、
一部このブログに引用します。
ファーストフードまたはファストフード(英: fast food)とは、
短時間で調理、あるいは注文してからすぐ食べられる
手軽な食品や食事のこと。
日本語のファーストの文字からは
英単語のFirstがまず連想されることもあるが、
そうではなく、言語的には「手早い」を意味する英単語の
Fast(ファスト、フェァスト、ファースト、
/fæst/ -米国英語、/fɑːst/ -英国英語)に由来している。
(出典:ファーストフード - Wikipedia)
"fast"の米国英語読みはファスト.
一方,"fast"の英国英語読みはファースト.
「ファーストフード」は"fast food"の英国英語読みでした
(注:実際の発音はカタカナじゃ表現しきれませんので
電子辞書等でご確認ください).
とはいえ,「英国英語読みだからファーストでいいんじゃない?」
という方はそんなに多くないと思います.
英語「fast」が「ファスト」だから「ファストフード」でしょというのが、
授業での生徒との会話の雰囲気でした。
でも、英国英語読みなら「ファースト」です。
いい言い分ができました。
ファーストフードとは英語の"fast food"からきたカタカナ語で、
意味も英語と同じく「注文して待たずに食べられ、
持ち帰りも可能な食品」である。
"first"ではなく"fast"からきているので、
本来は『ファストフード』というのが正しいが、
日本ではイギリス英語の『ファーストフード』
という発音で浸透している。
ただし、イタリアのスローフード運動が日本でも浸透する中で、
スローフードに対してファーストフードという発音は
おかしいという意見から、意図的に『ファストフード』
と呼ばれる場合もあるが、ファーストフードで
完全に定着しているため、なかなか浸透の域にまでは至っていない。
(出典:ファーストフード[fast food] - 日本語俗語辞書)
「スローフードに対してファーストフードという発音はおかしい」は
おかしくない?
おかしいのか?
そこが不明ですが、日本の混乱の状況がわかる説明です。
前項で引用した日本語俗語辞書には
「ファーストフード」が定着しているとありました.
それもそのはず.ファーストフード派は国民の7割を占めていました.
さらには辞書業界と外食産業がバックアップしています.
日本放送協会(NHK)が
2002年度(平成14年度)に行った調査では、
「ファーストフード」と言う国民が72%と、
多くを占めた。広辞苑(第6版)、明鏡国語辞典(第2版)、
ジーニアス和英辞典(第2版)などの見出し語も
「ファーストフード」が用いられている。
この食事形態の外食産業が加盟する業界団体の日本フードサービス協会も、
「ファーストフード」に表記を統一している。 (出典:Wikipedia)
一方,対抗するファストフード派はマスメディア.
日本のマスメディアでは fast を「ファスト」と発音、
表記することに決めているため、
共同通信社をはじめとする大手通信社、日本新聞協会,
NHK、日本民間放送連盟では「ファストフード」
(ローマ字表記:fasutofūdo)を統一表記としている。
(出典:Wikipedia)
したがって,新聞記者の方は「ファストフード」
と書くでしょうし,岩波書店や日本フードサービス協会
ならびに協会企業の職員は「ファーストフード」と書くでしょう.
引用は以上です。
「ファーストフード」という人が7割というデータは、
2002年もの。
目の前の中学生はまだ生まれていません。
現役中学生の反応を見ると、すでに7割ではないように思えます。
最新情報を知りたいです。
そして辞書の記述はどうだろう?
昨年発行された「広辞苑 第七版」にはどう書いてあるか
気になります。
勤務校の図書室にはあるのかな?
今日の午後、生徒たちが帰ったら調べたいです。
ホッとしたこと。
昨日の授業では、「ファーストフード」
と言っているのは私一人だけ。
33人の生徒は「ファストフード」派でした。
教科書も「ファストフード」派でした。
自分が間違って使ってきたのかと自己嫌悪に陥りそうでしたが、
大丈夫。間違っていませんでした。
「先生、きっとこのことブログに書くでしょう?」
と生徒に言われました。
推察通り、書きましたよ。
せわしい朝、私の頭の中は
ウラジミール1世とファーストフードでした。
この別世界感がいい。
でもこれは逃避か?
さあ朝の道草終了。
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