「生きるのが楽しくなる脳に効く言葉」その5
今日は7月17日。
前投稿に引き続き、「生きるのが楽しくなる脳に効く言葉」
(中野信子著/セブン&アイ出版)からの引用です。
自分が得をしようと思ってやったことが誰かの役に立ち、
人からほめられたりすると、「社会的報酬」が得られ、
脳からドーパミンが大量に分泌されます。
一説では性的快楽よりも社会的快楽の方が
ずっと上だと言われているように、
これが「いつまでも意欲的で若々しい」人の秘訣にもなっているようです。
(78p)
フランスの研究所時代に一番仲の良かった同僚研究者のFさん。
彼女はライバルを見つけるのが得意でした。
そして、ライバルを見つけるやいなや、
その人の良い部分に目をつけて、
自分に取り入れよう、自分もできるようにしようと取り組むのです。
人間は共に強くなる相手がいないと、
どうしても慢心してしまい、「この辺で十分だろう」と
だらけてしまうものです。 (中略)
今の自分にとって最高のライバルを見つけ、
そのライバルと戦える自分に誇りを持つ。
誰かにライバル視されることがあったら、光栄だと思う。
戦うのはしんどいことですが、ひるまず戦っているうちに、
脳が上手に使われて、どんどん力がついていくのです。 (81p)
http://doqpops.at.webry.info/200709/article_2.html
「聞く力」は相手の心をつかむ
人は自分を深く理解してくれる人に感謝の気持ちをいだき、
その感謝の心を示したいと思うもの。
科学的に言うと、「あの人はすごい!」と誰かに認められるような
「社会的報酬」を求める生き物なのです。
大きな快感を覚える脳の報酬系は、
男性のほうが女性より活発な活動をしています。
男性の方が自尊心を満たそうとする傾向が、より強いのです。
話をよく聞くことは、相手の自尊心を満たします。
それが、相手の信頼を得て、心をつかむ第一歩になるでしょう。
(106~107p)
脳にとっての幸福は、学び続け、成長し続け、
達成を繰り返すこと。 (119p)
楽観主義とは、「やればできる」と信じること
「楽観主義」は物事を「なんとかなるさ」と脳天気に考えることでも、
「自分に特別な力がある」と思い込むことでもありません。
「やればできる」と、自分の力を信じること。
「誰でもできることをきちんとやれば、
絶対に結果が出る」と信じることです。
こう思える人は自分だけでなく、他の人にも
「やればできる力」があることを信じています。
他者への信頼があると、変にかしこまったり
威張り散らしたりすることがなく、
対等に付き合うことができるようになります。
そのため、困難が起きても、それを「現実である」と
受け入れることが可能です。
また、好き嫌いという感情に支配されずに
非常に合理的な判断ができるのも特徴。
嫌いという感情があっても、
目的のためにそれが必要なら行動する、
ただそれだけなのです。
このような生き方の人は、
いつも未来に向かって準備ができています。
そのため、目の前にあることに不安を感じることが少なくなり、
精神状態も安定しています。
この安定した精神状態による余裕が、
不測の事態にも対応できる柔軟性を生み、
「やればできる」という自信が強化され、
誰かをおとしめることなく、
目標に向かってぐんぐん進むことができるのです。 (120~121p)
他の人にも「やればできる力」があると思うことは、
相手への信頼につながるという考え方はなるほどと思いました。
そう、みんな「やればできる」のです。
人も脳も何歳でも変われる
1998年、ピーター・エリクソンとフレッド・ゲージの研究により、
大人の脳内でも新しい神経細胞が生まれることが
明らかになりました。
ただし、大人の脳に生まれた神経細胞は、
刺激の乏しい状態ではすぐに死んでしまいます。
(中略)
脳を若く保つには、脳に適度な刺激を与えること、
つまり、適度に困難な課題を乗り越えていくことが
必須なのです。 (132~133p)
逃げないと心に決めると脳が変わる
逆境に直面して「よし!必ず乗り越えてみせる」と
心のファイティングポーズを取れたなら、
その瞬間に脳も闘う姿勢を取ります。
闘うための神経伝達物質が脳と体内を駆けめぐり、
脳細胞が発火。
シナプスやニューロンが伸びてつながっていくのです。
しかし、逆に「ああ、もうダメだ」とあきらめたら、
脳も”逃げの方向”に変わります。
逆境に直面したら、「今こそ脳を鍛えるチャンス!」と
心の中で叫んでみましょう。 (134p)
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今日も逃げずに頑張ろう!
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