「クマ!」が「くまさん」になる?バイオロギングの番組
今日は3月30日。
紹介してもらってこの番組を見ました↓
3月1日BSフジ放映の
「ガリレオX バイオロギング 小型センサーでのぞく動物だけの世界」
「バイオロギング」というのを初めて知りました。
番組冒頭の説明を引用します。
ナレーター
野生の動物の自然な生態を調べるのは、
その道のプロの研究者であっても、容易なことではありません。
ですが、小型化が進んだセンサーを動物の体につけることで、
自然のままの動物の行動を知ることができるようになりました。
この研究方法の名は、バイオロギング(Bio-logging)。
さまざまなセンサーを詰め込んだデータロガーという超小型記憶装置が
新しい研究分野を切り開きました。
動物の行動を動物自身に記憶してきてもらうことで、
これまで全く知られていなかった野生の生態が、
次々と発見されています。
「バイオロギングデータというのは、
動物が自分で体験してきたその記録、って感じで、
データの質が全然違うじゃないかと思っています」
(統計数理研究所 島谷健一郎氏)
これまでの動物行動学の定説を次々と書き換えていく
バイオロギングに迫ります。
こんな感じで、番組は始まりました。
バイオロギングというのは、日本で生まれた研究分野なだそうです。
いいなあ。誇らしい気持ちになります。
上記の島谷さんは、ツキノワグマの生態を調べていました。
「まずやりたかったのが、GPSと同じ、動物と同じルートを
動物になったような気分で歩いてみたかったんですね。
やっとその夢がかなうと思って、非常にうれしかったんです。」
すごくうれしそうに話す島谷さん。
クマが歩いたコースを示したGPSデータ(バイオロギングデータ)を持って、
山に入りました。
しかし、そう簡単ではありませんでした。
GPSの測位誤差が大きく、クマが歩いた道を見つけるのに苦心します。
「GPSの情報があっても、くまさんが歩いた通りに
歩くことはできないということがわかったんです。
非常に落ち込んだ状態で、最初のフィールド調査は終わりました」
「くまさん」とさんづけで言っているところがとてもよかったです。
番組の中で、何度も言っています。
「森のくまさん」を連想してしまいました。
動物に対する愛を感じました。
島谷さんはくじけないで、クラスター解析という方法を使って、
即位誤差を緩和していきます。
こうして島谷さんは、クマの・・・くまさんの生態に迫っていました。
その結果、クマがよく通う「くまさんの桃源郷」を探し当てました。
番組の最後で島谷さんが言います。
「バイオロギングは、データが客観的なんですよ。
何の主観も入っていないんですね。
まさに動物がそのまま撮ってきたわけですから。
やはり今までにない全く新しい動物学、
ずっと人間が目指してきた動物学の世界にまさに一歩
近づいているんじゃないかなと思います。」
実感しているんですよね、きっと。
クマの生態を調べるべく、
山の中を歩いた方だから感じているのだと思います。
あまり知らない分野のことでしたが、
番組を見ていて、ワクワクしてきました。
登山を良くしますが、クマが出没すると言われる山で、
クマがどのような動きをしているのか知りたいと思いました。
※ここでも道草 11月・日本ヶ塚山登山2/熊が出没する可能性アリ(2012年12月1日投稿)
クマを恐れるだけでなく、クマ側に立って、
クマの気持ちを味わってみたいです。
今は「クマ!」という感じですが、
「くまさん」と言えるようなやさしい気持ちで
クマを見られるようになるんだろうなあ。
島谷さん、愛知県の日本ヶ塚山でも研究されませんか?
紹介してもらい、それにしたがって動いてよかったです。
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