「心の中のワシに問え」「そこにワシの居場所はないか?」
今日は8月16日。
「清州会議」のことを、最近ブログに書きました。
ここでも道草 「英雄たちの選択 清州会議」心にのこった発言(2014年8月3日投稿)
その様子を見ていた奥さんが、映画「清州会議」を借りてきてくれました。
NHK大河ドラマでたった3~4分で扱われた清州会議を、
三谷幸喜監督は2時間の映画にしてしまいました。
どんなふうに表現するのかなと思ったら、楽しいストーリ^-でした。
「どうせ俺は人気がないよ」と柴田勝家が丹羽長秀を足で小突くシーン。
時代劇でこんなシーンを見たのは初めて。
三谷幸喜監督らしさを最も感じたシーンです。
柴田勝家と丹羽長秀に詰め寄られる池田恒興(佐藤浩一)です。
三谷監督だと、佐藤浩一さんは喜劇俳優になってしまいます。
更科六兵衛が登場。映画「ステキな金縛り」とつながりました。
楽しんで作っていますね。
清州会議の場面。
羽柴秀吉が中座する場面がちゃんとありました。
理由は腹痛。
清州会議で敗れた柴田勝家が去っていく場面。
丹羽長秀が声をかけます。この時のセリフが良かったです。
長秀「お主は考えないで動きすぎる。
何か事を為す時はまず、それが本当に正しいかどうか、
心の中のワシ(長秀)に問え。」
勝家 うなづく
長秀「年下の女房は年上のように、年上の女房は年下のように扱う。
それがうまくいく秘訣だ」
勝家 うなづいて「肝に銘じておく」
以前、勝家は長秀に「年下女房にはどう接したらいいか」と尋ねていました。
清州会議前にそんなことを質問してきた勝家に飽きれて、長秀は答えませんでした。
でも最後は答えています。
「心の中のオレに問え」というのは、いいセリフですね。
もう一つ印象に残った言葉を書きとめておきます。
清州会議後に勝家と秀吉が2人で話をする場面です。
勝家「藤吉郎!教えてくれんか、ワシには織田家を支えていく力はないか?」
秀吉「織田家はもうかつての田舎大名ではござりません。
親方様がめざしていたのは、天下統一。
そしてそれはもう、目の前です。」
勝家「そこにワシの居場所はないか?」
秀吉「はい。(沈黙)申し訳ありません。」
勝家「いや、構わん。そんな気がしておった。」
「本音を言えば、ワシは信長様と共に討死したかった。だがこうして生きている。
生きている以上は、ワシは残りの人生を織田家に捧げる覚悟だ。
それを拒む者には、命を懸けて戦うつもりだ。」
「そこにワシの居場所はないか?」という質問はつらいなあ。
いつまでも現役で頑張りたいけど、いつかはこうやって考える時が来るのでしょうか?
勤務校での自分の居場所はちゃんとあるか?
正直、不安な時もあります。
自分は役立っているのか?
このセリフに出会って、ドキンをさせられました。
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