「戦時徴用船」4/絶望的な抵抗
今日は3月28日。
2月8日放映の「ETV特集 戦時徴用船~知られざる民間商船の悲劇~」から、
大久保一郎氏の絵をできるだけ載せていきます。
アメリカ軍は、航空機の爆撃だけでなく、潜水艦による魚雷攻撃も始まりました。
3隻の潜水艦がチームとなって、輸送船団を攻撃するのです。
群狼作戦と呼ばれたそうです。
群狼作戦で沈む関西丸。
ナレーターは言います。
船の上では、船尾の小さな砲台から、絶望的な抵抗が行われています。
「絶望的な抵抗」なんですよね。
水中の潜水艦への攻撃に、機銃がどれほど効果があったのか?
でも兵士は必死。叫んで撃ったんだろうなあ。
↑浮上したアメリカ軍の潜水艦に撃たれる船員。ショッキングです。
そんな中でも、助け合う人たち。
救命艇のロープに必死にしがみつく人物にドキリとします。
全体的に暗い色調の中にさらに不吉な場面がとけ込んでいました。
敵のパイロットを助ける救命艇。
こんな出来事もあったようです。
機銃を撃つ兵士と、それを助ける船員。
「戦時標準船」
鉄が不足、そして熟練工の不足によって、材料を徹底的に省略して、
急造した輸送船です。
1027隻が造られ、626隻が撃沈。
戦時標準船の船体のもろさを表した大久保氏の絵です。
これも戦時標準船の沈没を描いた絵です。
1000以上造られた船は、どれも「大○丸」だったのかな。
「大」の文字をつけたくなる脆弱な船だったのでしょう。
神戸市に行きたくなりました。このような施設があるのですね↓
大久保一郎氏の絵の展覧会は、毎年どこかで行われているそうです。
こうやって見逃さずに見ることができた番組を縁と考えて、
ぜひ展覧会に行ってみたいと思いました。
いい番組を見れてよかったです。
大久保氏が勤めていた大阪商船は219隻の船と4759人の船員を失いました。
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