借りた本を読んでみました 「タコラのピアノ」他
今日は10月23日。
9月29日の投稿です。
ここでも道草 10月に借りてきてほしいと要望を出す本合計20冊
地元の図書館から借りた本を読んでいます。
「タコラのピアノ」(やなせ たかし 文・絵/フレーベル館)
お話は、海にピアノが落ちてきたところから始まります。
この本は、子どもたちに読み聞かせをしましたが、
落ちていくピアノのシーンから、
子どもたちは物語にひきつけられていきました。見事なほどに。
先日亡くなったやなせたかしさんの作品です。
「ハナミズキのみち」(淺沼 ミキ子 文 黒井 健 絵 金の星社)
東日本大震災で息子を失った母親が生み出した作品。
亡くなった息子さんには意識があり、
ハナミズキになってみんなを守るから、
ハナミズキの木をたくさん植えてほしいと願っています。
亡くなった人の体は消えてしまっても、意識は残っていてほしいという肉親の情。
切ないです。
大震災の様子を描く絵が、ソフトタッチなのに恐ろしい。
「ひとりひとりのやさしさ」(ジュクリーン・ウッドソン 文 E.B.ルイス 絵 さくま ゆみこ 訳
BL出版)
転校してきたみすぼらしい少女。
友だちを得ようとしておもちゃやゲームや人形を持ってくる少女。
そんな少女の行動を表現する言葉は・・・やっと浮かんだ。「いじらしい」です。
しかし、まわりの子たちは少女を仲間に入れません。
ハッピーエンドで終わってほしいと願って読んだ本でしたが・・・。
もう少しページ数があったら、どうなっていただろう。
岡田淳さんの本のファンです。その止まらなさが面白いです。
今回も止まらない。
モグラのサンジは生まれてすぐにトンネルを掘ることができるだけでなく、
岩も食べながらほってしまう。
待ち構えている蛇も真っ二つにするだけでなく、
鉄でできた隕石も食べてしまう。
湖を泳ぐこともできれば、落ちてくる隕石を食べてしまう。
そんなモグラいるわけないと最初は思っているけど、
しだいに次はどうなるんだと期待してしまいます。
別世界に連れて行ってもらえます。
同じく岡田淳さんの「ネコとクラリネットふき」(クレヨンハウス)も最近読みました。
クラリネットの音を聞くと、体が大きくなるネコ。
どんどん大きくなります。止まりません。
どこまで大きくなるか読んで見てください。
岡田淳さんの止まらない話で、最も好きなのは「フングリコングリ」です。
(偕成社)
6つの話が載っている本ですが、トップの「フングリコングリ」は素晴らしい。
上の表紙の絵から、どんなお話か想像できますか。
止まらない楽しさを満喫できる話だと思います。
今教えている子どもたちには読んだことがない本です。
近々読んでみようかな。
「やさしい大おとこ」(ルイス・スロボドキン 文・絵 こみや ゆう 訳
徳間書店)
この本も面白い本でした。巧みなストーリーでした。
思わず子どもたちにこの本の話を少ししたら、「読んで!」の連呼。
30分以上の読み聞かせでしたが、特別支援級の2年生の男の子たちは、ずっと聞いていました。
ひきつける力のある本でした。
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