企画展5/カプサイシンを含ませたネット/猪垣(ししがき)
市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」に出かけて行った時の話のつづき。
説明板に、イノシシ対策について、次のように書いてありました。
イノシシやシカが耕作地に侵入するのを防ぐために、
田畑の周囲に防壁が設けられました。
これが猪垣(ししがき)です。
その資材には地元で容易に得られるものが用いられました。
このため、猪垣にはいろいろな構造のものがあります。
㋐ 単に木の柵を廻らしただけのもの、
㋑ 万里の長城のような石垣状のもの、
㋒ 猪土手(ししどて)と通称される土塁状のもの、
㋓ 猪堀(ししぼり)と呼ばれる堀を掘り通したもの、などです。
近世期において猪垣は普及しました。
市内各地で認められる猪垣遺構は、
近世における獣害(じゅうがい)が慢性的かつ広域的であったことを示しています。
市内には立派な石垣の猪垣が残っている場所があり、
以前見学に行ったこともあります。
昨日(11月21日)、
最先端?の猪垣を市内で使ったというニュースをテレビで見ました。
唐辛子の辛み成分のカプサイシンを含ませた獣害対策ネットです。
これを農地の回りに張りめぐらしていました。
効果があるのかどうか?
すごく興味を持ちました。
実物を見てみたい。
次のサイトから注文できるようです。
※「楽天市場」「激辛ネット ギャオ」http://www.rakuten.co.jp/sjt-r/1839370/1853108/
猪垣については、昨年勉強する機会がありました。
※「地理学会大会に初めて参加その4/高橋春成先生」
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/06/post-045e.html
この高橋先生のイノシシの研究も面白かったです。
コメント