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2009年11月22日 (日)

母親の生まれ育った場所

昨日(11月21日)は、親戚の四十九日法要出席のため、

父親と長野県に日帰りで往復しました。

自動車で行きました。

母親の姉にあたるおばさんの法要です。

   

昨年の夏に亡くなった母親の生まれた場所は、

そこからそれほど離れていないと教えてもらいました。

小学生の時は、毎年夏に遊びに行っていましたが、

それ以後は全く行ったことがありませんでした。

山深き場所にあります。

35年余りの月日が流れましたが、行ってみたくなりました。

母親の姉が亡くなり、こうやって母親ゆかりの場所に来て親戚に会い、

急に行ってみたくなりました。

もう誰も住んでいないそうで、時々芸術家が住むことがあるとのこと。

人里離れた別世界みたいな場所なので、芸術家にはいい場所なのでしょう。

   

住所を聞いて、自動車のナビに打ち込むと、

ちゃんとピンポイントで目的地を指定しました。

40分後に着くと表示されました。

35年余りご無沙汰している場所に、今から行くかと思うと、

ドキドキしてきました。

遊びに行った遠い昔のことが思い出されました。

昔のことは日記帳に書くことにして、母親の在所へ。

   

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行く途中で見た雪をいただいた北アルプス。

今、毎年登っている北アルプスは、

かつて母親が飽きるほど見ていた山々でした。

    

私的なことですが、

ここに記録しておくために母親の在所の写真を載せます。

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縁側の板につやがなく、かさかさしていたのが残念でした。

ほぼ誰も住んでいないのだから仕方がないことでしょう。

この縁側に座って見た風景は記憶に残っています。

山の中腹にあった家なので、縁側からは、谷に向かって下っていく斜面と、

向こう側の山肌が見られました。

縁側に立って、その風景を見てみました。

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ずっと下の方まで開けていたと思いましたが、

雑草があり、育った木があって、視界が開けません。

もっとおおいかぶさるようにあったと思っていた向こう側の山も小さく感じました。

久しぶりの場所は狭く感じる体験を何度かしてきましたが、

ここでもそう感じました。

そういうものなのでしょう。

     

Pb210031    

    

    

家の前にあったこの小屋も思い出深い場所です。

ここにトイレがありました。

このトイレしかなく、夜でもトイレに行きたくなったら、

外に出て小屋のトイレに行くしかありませんでした。

そしてそのトイレはボットン式だったし、下は肥溜でした。

狭く怖いトイレでした。

そのトイレが、今もあったのです!

Pb210032        

    

     

記憶通りの扉でした。

35年余りの時間は吹っ飛びました。

もちろん中も見ました。

う~ん、きんかくしは木の板!だったと思うのですが、陶器でした。

そこだけが記憶と違っていました。

      

残念ながら、家の中に入れませんでしたが、十分でした。

何か母親があの世から、

「お父さんを連れて行ってきなよ」と声をかけてくれたのかなと思いました。

この日出かける時には思いつかなかった場所へ行った日でした。

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コメント

なんだか、心の底に染み入る記事でした。ここでは書ききれないほどの思い出がたくさんあるんでしょうね。
 ぼくたちの子供の頃はぼっとん便所があたりまえでしたね。こわかったなあ。
 なつかしい思いがよみがえってきました。

ムッシュさん、コメントをありがとうございます。昔話を読んでいただきありがとうございます。
ぼっとん便所は減りましたね。
21日の夕方は、少々タイムスリップしていました。

道草さんの一つのルーツですよね。

この山々があって…なんて思うと感慨深くなったのではないでしょうか?

しかし何時間か経つと現実に引き戻されてしまいますね。

ふっとわーくさん、コメントをありがとうございます。
以前、新任の小学校跡、2校目の小学校跡に行ったことも書きました。そういう場所に行って、タイムスリップを少々体験すると、自分は元気が出るのです。なぜかは説明できません。
今回も、現実にもどりましたが、エネルギーが充填された気分です。

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