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2009年11月

2009年11月29日 (日)

秋霜烈日

なんか激しい四字熟語。

Pb280002    

   

    

    

    

秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)

意味は「権威や刑罰が、きわめて厳しいさま」

自然現象のことを何か表現しているかと思ったら、

権威や刑罰の意味があったので少々ビックリしました。

霜の寒さや日差しの厳しさが転じてこの意味になったようです。

さらに調べていったら、検察官の徽章にまで行きついたので書いてみます。

    

弁護士の徽章は「天秤」のデザインで、こちらは有名。

対する検察官の徽章は、なんと「秋霜烈日」と呼ばれるデザインなのだそうです。

どんなデザインか探してみました。

   

検察庁のHPにありました。http://www.kensatsu.go.jp/

Menulogo    

   

    

左側が検察官徽章です。

紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらっているものです。

これが霜と日差しの組み合わせに似ていることから、

「秋霜烈日」と呼ばれるようです。

意味も検察官に関係があるから適しています。

    

調べていって、予想外に広がったのでラッキーでした。

   

2009年11月28日 (土)

温度計の液柱以外の部分は何?

アルコール温度計の液柱は、灯油とか軽油だと書きました。

それでは、それ以外の部分は何が入っているのでしょうか。

空気が入っているとしたら、

液柱が上がれば上がるほど、空気が圧縮され、抵抗が強まります。

したがって、液柱の上がり方が弱まってしまいます。

つまり目盛りは等間隔にできません。

それでは真空?

そうなると温度計を逆さにした時に、液柱が重力にしたがって移動してしまうのでは?

毛細管ならいいのかな。

謎です。

   

調べてみましたが、今のところ不明です。

おわかりの方、教えてください。  

      

こうやって計るんだ温度計

前投稿で紹介した教育出版のサイトに、

温度計の計り方が書いてありましたが、

今まで知らなかったこともありました。

「理科機能シリーズ/教育出版」

http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/rika_c/skill/skill6.pdf#search='

その一つが、水温の計り方。

次のように書いてありました。

   

液柱の先が水面から少し出る深さまで温度計を水の中に沈める。

〔理由〕

ふつう、温度計の目盛りは、液柱の先が水面から出た状態で

正しい温度を示すようにつけられているためである。

    

一番下の液だめさえ入っていればいいと思っていました。

前投稿で、温度計全体をあたためるとか冷やすと書きましたが、

正確には、液柱全体をできるだけあたためる、冷やすのようです。

   

もっと調べてみました。 

液柱を沈めることを「浸没」というそうです。

ほとんど液柱全てを沈めて計る温度計を「全浸没温度計

ここまで沈めれば測定できる浸没線が入っているのが、

浸没線付温度計

次のサイトが参考になりました。

※「安藤計器製工所」http://www.andokeiki.co.jp/ondokei02/garasusei/33-ippan.htm

※「日本計器株式会社」http://www.nihonkeiki.co.jp/how.html

2009年11月26日 (木)

アルコール温度計の中身は灯油

11月22日のサークルで勉強したことのつづき。

前投稿で金属製温度計のことを書きました。

今回はガラス製温度計について。

あのガラス管の中に入っている赤い液体は何か?

身近なものでした。

灯油でした。

灯油なのですね。

アルコール温度計と言いながら、中は灯油であって、

灯油に赤い色を着色しているそうです。

計る時の注意も聞きました。

温度計の下の液だまりだけを温めたり、冷やしたりして計るのは正確ではない。

温度計全体を温めたり、冷やしたりしないといけない。

なるほどと思いました。

もう少し調べました。

もっと高温を計るためには軽油が入っているそうです。

※参考「温度計」http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sugicom/kazuo/neta/ondo.html

もし液柱の先が切れた場合はどうしたらいいか?

今現在、教室の温度計も切れているので調べました。

高温のお湯の中に入れて、液柱がつながるまで温度を上昇させればいいようです。

感覚的にはそうかなと思っていましたが、

調べて確かなので、今朝にでもやってみよう。

※参考「理科技能シリーズ/教育出版」

http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/rika_c/skill/skill6.pdf#search='

2009年11月25日 (水)

かさの変化・・・バイメタル金属製温度計

11月22日はサークルに参加。

勉強になりました。

その一つ。

理科の「かさの変化」の関すること。

温度による液体のかさの変化を利用して作られたのがガラス製温度計。

これは教科書にも載っています。

金属のかさの変化を利用して作られたのが金属製温度計。

これは教科書には載っていませんが、簡単に見ることができます。

100均で売っているこんな温度計を買ってきます。

Pb250007   

   

    

文字盤だけ取り出します。

Pb250008   

   

    

裏返します。

こんなふうになっています。

Pb250009_2   

   

   

バイメタルと呼ばれる金属がゼンマイ状についています。

(こんなふうになっていたんだ)

※熱膨張率の違う金属を張りあわせたものをバイメタルと言います。

温度変化によって、ゼンマイ状の部分が広がったり、せばまったりします。

そして温度を示す指針の軸を回転させます。

実際にやってみます。

保冷剤の上で冷やします。

Pb250012    

   

    

そして日なたに移します。温めます。

映像で見てください。

ゼンマイは広がると思うのですが、顕著にわかりません。

中央の軸の部分に注目してください。

温度計を日なたに置いてみる

   

別の日に、ドライヤーで温めてみました。

これも映像で。

温度計をドライヤーで温める

    

金属のかさの変化が生活に使われている一例ですが、

子どもへの説明が難しかった。(今日実行)

予定を変更して尾籠岩山登山

11月にはもう一つ山に登っています。

愛知県東栄町にある「尾籠岩山(おろういわやま)」です。

その日は、最初尾籠岩山に登るつもりはありませんでした。

目指すは設楽町の平山明神山(ひらやまみょうじんさん)でした。

ところが道路の通行止めのため、迂回しなくてはならないことに。

山での迂回コースは、時にはとても大まわりになります。今回がそれでした。

時間の余裕がなかったので、平山明神山はあきらめ、

近くの尾籠岩山にしました。

    

予定が変わったので、家に連絡しました。

小5の息子が出ました。

「お母さんは、お客さんと話していて電話に出れない」

とのこと。

「登る山が変わったから、ちゃんと伝えてといて」

と頼んで、尾籠岩山の名前を教えました。

念のため息子に復唱させました。

   

尾籠岩山の写真です。

Pb180046

   

   

   

中央の大きな岩の部分が尾籠岩山です。

名前の通り、岩でできた山です。

他に登山者はいなくて、

ひと山、貸し切りでした。   

1時間もかからずに頂上に登れますが、

とても危険な場所があります。

のぞき岩という場所です。

そこからの景色です。

Pb180016   

   

    

登山口にある集落を見下ろすことができます。

柵はありません。

落ちれば、40m真っ逆様に落ちてしまいます。

※「まっさかさま」は、漢字でこう書くんだ。変換して軽くビックリ。

命はありません。

登山道ではなく、少し傍らに入ったところに、

のぞき岩はあります。

近寄らなければいいものを、興味関心に負けてついついのぞいてしまう場所です。

クレヨンしんちゃんの作者白井さんの気持ちはよくわかります。

    

無事に下山して、家に帰りました。

奥さんに聞いたところ、何と息子は山の名前を忘れていて、

「岩」しか覚えていませんでした。

奥さんは、設楽町にある岩古谷山(いわこやさん)だと思い込んでいました。

危ない、危ない。

もし、尾籠岩山で遭難していたら、

なかなか見つけてもらえなかったかもしれません。

2009年11月24日 (火)

企画展10/虫送り/飛んで火にいる夏の虫

市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」を見に行って、

虫送り」という言葉にも興味を持ちました。

説明板には次のように書いてありました。

   

大切な稲を害虫から守りたいという人々の願いの表れの一つに

虫送りがあります。

これは、松明(たいまつ)を焚き(たき)、

鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら田んぼの中を練り歩いて、

村中から虫を追い出す儀式です。

江戸時代後期に注油法ー田んぼに油を張り、

そこに虫を払い落して窒息させる方法ー

が登場するまでは、人々は単に害虫を補殺するか、

虫送りによって神頼みするほかはありませんでした。

    

人間は今、虫を殺す方法をたくさん手に入れていることを感じました。

いろいろな農薬、そして殺虫剤。

昔は神頼み的な虫送りをやっていたんだもんな。

しかし松明を燃やすのは意味があったかも。

夜、火を燃やせば、虫はつられて集まってきて、

挙句に「飛んで火にいる夏の虫」状態で死んでしまう可能性があるので。

※参考:「くぼたのたんぼ 虫追い」http://www.tanbo-kubota.co.jp/tool/tool09.html#

   

今でも県内で虫送りをやっている所がありました。

常滑市と稲沢市です。

※「常滑市HP」http://www.city.tokoname.aichi.jp/ctg/75300150/75300150.html

Image007    

   

    

※「稲沢市HP」http://www.city.inazawa.aichi.jp/ka_annai/syougai/bunkazai/data/202.html

202

  

    

どちらも7月上旬に行われます。

来年は虫送りのニュースを気にしようと思います。

できたら行きたいくらい。

    

      

以上、企画展で見てきたことを10の投稿でまとめました。

4年の社会科で「古い道具昔のくらし」という単元があります。

今年は火鉢の勉強を中心に据えて学習をすすめました。

今度やる時は(いつになるかわかりませんが)、

「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」で昔の人たちがやってきたことを切り口にして

授業ができるなと思いました。

その時は、ブログに書きとめたことが役に立つでしょう。

他の人が授業をやる時にも参考になったら、ここに書いた甲斐があります。

   

もう一つ企画展のことで書きたいことがありますが、

そのためにはもう一度民俗資料館に行くか、

電話で尋ねないとだめなので、後日書くことにします。

田んぼの鳥よけのために、人間の服を置いておくことを、

何とかと言ったんだよなあ。メモをしてこなかったことが失敗です。

   

根気よくここまで読んでいただきありがとうごじます。

2009年11月23日 (月)

企画展9/ズイ虫取り/ニカメイガ・サンカメイガ

市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」での聞きなれない言葉の一つ。

ズイ虫取り

これについて、こんな説明がありました。

   

稲にとっての強敵の一つにズイ虫(螟虫/めいちゅう)があげられます。

ズイ虫は稲の髄(ずい)まで食い入り、稲を枯らしてしまいます。

昭和20年代頃までは学校でズイ虫取りを行っていたところもありました。

田植えの時期に5・6年生が田んぼに入り、

先生と共に、袋・ビン・竹などを手に、ズイ虫取りをしました。

たくさん取れた子供は表彰されました。

稲の出来・不出来が決して農家だけの問題ではなく、

地域全体の問題として捉えられていたことが伺えます。

    

そこには市内の小学校の児童がズイ虫取りをしている写真がありました。

ズイ虫の姿を見てみたい。

   

調べてみました。

ズイ虫はメイガという蛾の幼虫。

1年に3回発生するサンカメイガ、2回発生するニカメイガの幼虫が稲に被害を与えてきました。

しかし、農薬の大量使用などにより、

ズイ虫の被害はかなり減ったようです。

※参考「応用昆虫学論2009 第2回 稲の害虫」

http://www.h.chiba-u.ac.jp/insect/nomura/kakuron/rice.html

ここに写真もありました。

Nikal   

   

   

ニカメイガの幼虫

   

   

このサイトには、いかにニカメイガ、サンカメイガが減少してきたかよくわかるグラフもあります。

見ることをお薦めします。

   

企画展シリーズ、もう一つ書きたい。   

   

企画展8/蚊遣り/ベボウ/カヤノキ

市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」では、

聞きなれない言葉にいくつも出会いました。

その一つが、「蚊遣り/蚊遣(かやり)」

意味は「夏季、カやブヨなどの害虫を追い払うために煙をいぶらせること。

カヤリビ、カクスベ、カイブシなどともいう。」

※参考:Yahoo!百科事典http://100.yahoo.co.jp/detail/%E8%9A%8A%E9%81%A3/

蚊取り線香のように、煙で蚊を追い払うことは、昔からやっていました。

そのことを「蚊遣り」と言っていたのです。

   

企画展の説明に次のようなものがありました。

   

蚊燻し(かいぶし)(=蚊遣り)は、マツやスギなどを燻して使いますが、

山の近くに住む人々はベボウを燻しました。

ベボウムロノキ・ネズミサシなどと呼ばれるヒノキ科の針葉樹で、

三河・遠江(とおとうみ)地域の方名です。

   

方名とは、その地方独自の名前という意味でしょう。

ベボウで調べてもあまりヒットしませんが、

ムロノキやネズミサシで調べれば、たくさんヒットします。

ベボウの木も実際に見てみたい木です。

(もう見ているかもしれませんが・・・・

見ているのに知らないから見えないかも)

    

カヤノキも蚊遣りに使われるそうです。

葉っぱを燻して使いました。

カヤノキの名前のいわれは、

「蚊遣りの木」からきたと言われています。

なるほどと思いました。

こういうことを知るのが無性に楽しい。

企画展7/蠅取瓶/蠅取管/蠅取リボン

市内の民俗資料館の企画展「虫よけ 鳥よけ 獣よけ」は、

このブログに話題をたくさん提供してくれます。

   

思えば、蠅たたきをこの頃あまり使わなくなりました。

今我が家のどこに蠅たたきがあるかわかりません。

昔にくらべて蠅が確実に減ってきているのでしょう。

いいこと?よくないこと?

   

昔は夏になると、蠅がよく出てきました。

そのために夏の季語に「蠅」がよく使われます。

蠅帳(はいちょう/はえちょう)

蠅叩(はえたたき)

蠅取器(はえとりき)

蠅取紙(はえとりがみ)

蠅取リボン(はえとりりぼん)

蠅取瓶(はえとりびん)

蠅取管(はえとりかん)などなど。

このうち、蠅取瓶は企画展に展示されていました。

写真はまた次のサイトにありました。

※「TIMEKEEPER  古時計どっとコム」http://www.kodokei.com/ot_041_3.html

Et_00177   

   

   

   

説明には次のように書いてありました。

  

卓上に蠅の餌を載せた皿などを置き、

その上に水を入れた本器をかぶせる。

臭いに誘われた蠅が下から入り、

餌を食べ飛び上がると、

ガラスに当たって出られなくなり、

そのうちに水の中へ落ちてしまうという仕組み。

昭和時代前半まで使われた。

   

なかなかのアイデアです。

前投稿の蠅取機は高価なので、庶民にはこちらの方が人気があったようです。

   

蠅取管の実物の展示がありませんでした。

長いガラス管で、一方が漏斗状になっていて、

もう一方が丸くふくれていて水が入っています。

天井に張り付いたような蠅を、漏斗状の方でつかまえて、

水の中に入れてしまおうというわけです。  

前任校の印刷室にありました。

ずっと昔に水没した蠅が入っていたように思えます・・・・・

気持ち悪くて、あまり正視できませんでした。

    

蠅取リボンは親戚の家にありました。

油断していて、顔や手が触れるといやでした。

    

蠅が少なくなって、これらの道具も消えてきて、季語としてはピンチですね。

蠅叩すら危ない。

蚊は相変わらず多いと思いますが、蠅は確かに減りました。 

    

   

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