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「浜田広介童話集/泣いた赤おに」(世界文化社)
さだまさしさんの朗読CDつきの「浜田廣介童話選集」を本屋に注文しましたが、まだ届きません。
待ちきれずに、隣町の図書館でこの本を借りてきて、
浜田廣介さんの童話を10話読んでみました。
そのうちの一つが「泣いた赤鬼」久々に読みました。
やはりこれは名作です。この話、私は以前は民話だと思っていました。
浜田廣介さんの創作だったんですね。それがまず驚きでした。
ラストの場面、青鬼のおかげで人間と仲良くなれた赤鬼が、青鬼の家に行きます。
ところが青鬼は旅に出ていて、家には赤鬼に宛てた張り紙が。この張り紙の中身が涙を誘います。
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心に残るロングセラー名作10話 浜田広介童話集 (心に残るロングセラー) |
富山県のN先生が、この「泣いた赤鬼」の劇を指導されました。
その映像を見たことがあります。全員が始めから最後までステージにいて、
歌あり劇あり群読ありの素晴らしい劇でした。
こういうのを「シュプレヒコール劇(よびかけ劇)」というそうです。
N先生に劇のベースになった本を教えてもらいました。
「シュプレヒコール脚本集」(玉川学園小学部編/玉川大学出版部)
この本の表紙写真が、この「シュプレヒコール劇」の特徴を表していると思います。
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昨年11月に、私の学校の5年生の先生が、「泣いた赤鬼」の劇に挑戦しました。
私もいつかやってみたい劇です。
以上で「冬休みに読んだ鬼が出てくる本」シリーズを終了。ここまで読んでくれてありがとうございます。
次は「冬休みに読んだ時代小説」を書こうかな。
浜田廣介(1892~1973)は山形県出身ですが、時代小説作家の藤沢周平(1927~1997)もそうでした。2人は出会っているのでしょうか。文学について話をされたのかな。
「鬼の首ひき」(岩城範枝・文/井上洋介・絵/福音館書店)
力持ちの若者が、自分を食べようとする鬼と力くらべをする話。力くらべと言えば、腕相撲。その他に中世には足相撲、首引きというのがあったそうです。この3つの方法で力くらべをしています。首引きは、お互いに首にひもをまきつけて、引っ張り合いをします。勝敗は?狂言「首引き」を下敷きにした絵本です。
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「鬼のうで」(赤羽末吉・文絵/偕成社)
切られた腕を鬼が取り返しにくる話。平安時代のヒーロー、源頼光と家臣の一人渡辺綱が出てきます。(源頼光の家臣には、あの“金太郎”の坂田公時もいます)鬼と人間の知恵くらべ、戦いのお話です。
「スーホの白い馬」「くわずにょうぼう」とかでおなじみの絵本作家の赤羽末吉さんが、「古典のもつきわだったドラマ性にひかれ、長年にわたり想をあたため、画魂をこめて創作、絵本にしたものです」(表紙の紹介文より)
「鬼のおくりもの」(金田喜兵衛・文/狩野ふきこ・絵/ひくまの出版)
鬼の本を冬休みに読んでみたいとブログに書いたのは12月24日。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/12/post-2ba6.html
そこでも書きましたが、作者の金田喜兵衛さんは、新任で勤めた小学校の校長先生です。語りも上手な校長先生で、当時も子どもたちを集めて、自作のお話を話されていました。子どもたちが、涙して聞いていたことを思い出します。
「鬼はうち!」と叫んだ男の子の前に赤鬼青鬼があらわれ、お礼を言います。なにか欲しいものはないかときかれ、”マラソンでビリになりたくない”と言います。鬼たちは、素晴らししいおくりものをします。本来男の子が持っている力を引き出すおくりものです。・・さすが校長先生!今年の年賀状には、この本に出会ったことを書きました。絵もいいなあ。
表紙裏にはこう紹介されていました。「長年、愛知県の山村に住んで、自然の中の子どもを見つめてきた作者の心温まる物語です。」その通り。
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「鬼ぞろぞろ」(舟崎克彦・文/赤羽末吉・絵/偕成社)
鬼につばを吐きかけられた男は、姿を消されてしまいます。だれにも姿を見られないのをいいことに悪事を働く男。このまま人間の心を失うのか?
ラストに「今は昔。鬼が、まだ、いせいのよかったころの話である。」とあり。あの「今昔物語」のリメークかな?
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「鬼が出た」(大西廣・文/梶山俊夫ほか・絵/福音館)
これは物語ではなく、鬼に関する説明文。5年生の国語の教科書(東京書籍)で紹介されているようです。鬼の豆知識本。愛知県の山間部の鬼が出てくるお祭り「花祭り」も紹介されてました。
鬼は日本だけでなく、世界中にいることもこの本で判明。そもそも日本の鬼の形は、仏教の鬼がインドから中国をへて、日本へ伝えられるまでに、だんだんできたものだそうです。
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「兵六ものがたり」(さいごうたけひこ・文/みたげんじろう・絵/ポプラ社)
ここに出てくる鬼は、狐が化けたものでした。人を化かす狐と、退治しようと出向いた兵六の戦い。どっちが勝ったでしょう。鹿児島の民話「大石兵六ゆめものがたり」のリメークです。
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「おにのよめさん」(きしなみ・文/ふくだしょうすけ・絵/偕成社)
これも民話のリメーク。伊豆に伝わる話です。日照りに雨を降らせてあげた鬼。約束通り、百姓の娘のおふくを嫁にもらう。しかし、おふくは家がこいしくて、鬼のところから逃げ出してしまいます。「鬼は外、福はうち」のいわれのような話。この話に出てくる鬼は、正直者で、人間の方がこすく見えます。
12月26日の教育の鉄人講座で、
まど・みちおの「ぼくは何を」という詩が資料として使われました。
ぼくは何を
まど・みちお
ぼくは 何をもっているのだ
やさしさなら お母さんがもっている
勇気なら お父さんが
すなおさなら ポチが
賢さなら 先生がもっている
がまん強さなら 冬のムギが
勤勉さなら 夏のアリが
そして 美しさなら
道ばたの1本のタンポポがもっている
で ぼくよ 何をもっているんのだ
講座では、ここまでが示されて、
「ぼくは何をもっていると思いますか?」という発問でした。
正解は「希望」・・・でも詩の続きは示されませんでした。
続きはどんなだろう?調べてみました。
いつも後で しまったと思う
おっちょこちょいと
だれにも負けない いたずら心のほかに・・・・
笑うなかれ!
希望だ・・・
やさしくて 勇気があって
すなおで 賢くて
がまん強くて 勤勉な
美しい心
に ぼくを少しでも近づけたいという・・・
笑うなかれ!
という ぼくよ
自分で笑っちゃ サマにならぬぞよ!
こう続くのですね。気になっていたので、すっきりしました。
見栄を張りつつ、照れてる男の子の顔が浮かびます。
「おっちょこちょい」「いたずら心」でも正解だったんだ。
この詩が載っていた本は下のでした。詩の本です。
他にも楽しい詩がたくさん載っている本です。
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じぶんでウンチできたとき 伊藤 英治 村上 康成 岩崎書店 2004-02 売り上げランキング : 1103605 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
12月18日の投稿で白菜のことを書きました。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/12/post_ddf9.html
その直後に教えてもらった本「白菜のなぞ」(平凡社)を読みました。
勉強になりました。
中国北部で昔から盛んに栽培されていた白菜は、
日本では日清日露戦争以後やっと栽培されたのですが、
なぜそれ以前に、日本に広まらなかったかまで、この本では語ってくれていました。
おそらく明治時代より以前にも白菜は日本に伝わってきたと著者は予想しています。
しかし白菜は、漬け菜、カブや菜の花と同じ「種」であるために、
それらの花粉が着いて交配してしまい、白菜の特徴である結球をしなくなってしまったということです。
白菜が、白菜でなくなっていってしまったのです。
したがって白菜の栽培は広がりませんでした。
明治以後は、いかに漬け菜、カブや菜の花と交配しないで、
純粋に白菜のタネを採ることができるか研究されたため、
日本でも白菜が作られ、広まったというわけです。
白菜が、漬け菜(小松菜他)やカブ、菜の花と同じ種であるとは思えませんが、
これらのタネはどれも小さな球で、そっくりです。
ついでに、カブを育てるようになって疑問に思っていたカブとダイコンの違いも書いてありました。
花の色が違いました。
ダイコンの花は白ですが、カブは黄色の花が咲きます。
このサイトに、花の写真があります。
http://www.sun-inet.or.jp/~qze13054/menu%201202.html
タネの形も違います。
ダイコンとカブはよく似ていますが、種が違うために、交配することはありません。
カブは白菜とは交配するのに、ダイコンと交配しないのは不思議です。
車で15分くらいのところにあるレジャー施設「ラグーナ蒲郡」
できてから5年ほどたつのですが、一回も行ったことがないところでした。
(家族では私だけ行ったことがない。そう気が進まない場所です)
イルミネーションがきれいだから見に行きたいと頼まれて、昨晩家族で出向きました。
デジカメに「キャンドル撮影」というのがあり、
これで撮ると、少々ボケるけど、明るく華やかに写ります。
映像にも挑戦しました。良かったら見てみてください。ちょっと荒いです。
イルミネーションは素晴らしかったのですが、
私の好奇心をそそったのは、他のものでした。絵手紙です。これは次の投稿で。
300本目の投稿を、イルミネーションで祝ってみました。
昨日の晩は面白い番組をやっていました。
「古代ローマ1000年史…空前の巨大帝国全解明スペシャル」
残念ながら外出する用事があったりして、全部は見れませんでした。
この番組のことは、ふっとわーくさんのブログにも出てきたし、
仕事はじめの職場でも話題になりました。
身近にある古代ローマということで、左手の4番目の指(薬指)が番組で扱われました。
なぜ薬指というか。
古代ローマでは、左手4番目の指は心臓につながっている大事な指だと思われていたそうです。
心臓につながる指だから、愛情の証の指輪をはめるのに適した指というわけです。
そして、薬をつくる人は、この指を使って調合をしたそうです。
そういうわけで、この指は薬指と呼ばれたそうです。なるほど!
インターネットで調べると、もう少し詳しく書かれたサイトがありました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/Zatugaku/Zatugaku-035.html
薬指で薬を扱えば、心臓に伝わっているので、毒物なら気がつきやすい。
薬指はあまり使われず清潔な指だから、薬指には適している。
あまり使わない指だからこそ、指輪をはめても大丈夫。
そんなことが書いてあるサイトです。
サイトは、このようによく役立ちますが、限界もあります。
小3の息子に、何でネズミのスタンプに「子」の字があるのかと聞かれました。
「子」はネズミとも読めるからだよ、と言いましたが、「どうして?」と言われて答えられませんでした。
調べてみました。ちゃんと説明してくれているサイトもあったのですが、
息子に説明するレベルまでに自分が理解できていません。
「子は、何でネズミと読むのか?」
だれか小3にもわかる説明方法を教えてください。
昨年の12月26日~27日と神戸に出かけて、教育の鉄人実践講座に参加しました。
その時にすごい方に会いました。
T先生。同じ長机に座りました。
彼は、机の上にパソコンを置いて、
杉渕先生をはじめとする講師の方がしゃべるのと同時に、パソコンにその言葉を打ち込んでいました。
両手の全ての指をカチャカチャ動かして、どんどん打ち込んでいました。
ほれぼれするうち方。まさにブラインドタッチ。
「すごいですねえ」と言ったら、「あげましょうか」と願ってもないことを言ってくれました。
2日間の講座の内容を、ちゃんと送ってくれました。感謝。
いつもはボイスレコーダーを聞き、自分のメモを見て、講座の内容をまとめていましたが、
今回はボイスレコーダーを使わずに、まとめることができました。
すでに1週間が過ぎてしまいましたが、こうやってまとめることで、少しは血肉になるかなと期待しています。
一太郎でうちました。見たい人は下をクリックしてみてください。
講座に参加して、杉渕先生をはじめとする講師の話を聞くのはいい勉強です。
それ以外に、こうやっていろいろな他地区の先生と出会えるのが、講座に参加する目的になっています。