冬休みに読んだ鬼が出てくる本
「鬼ぞろぞろ」(舟崎克彦・文/赤羽末吉・絵/偕成社)
鬼につばを吐きかけられた男は、姿を消されてしまいます。だれにも姿を見られないのをいいことに悪事を働く男。このまま人間の心を失うのか?
ラストに「今は昔。鬼が、まだ、いせいのよかったころの話である。」とあり。あの「今昔物語」のリメークかな?
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「鬼が出た」(大西廣・文/梶山俊夫ほか・絵/福音館)
これは物語ではなく、鬼に関する説明文。5年生の国語の教科書(東京書籍)で紹介されているようです。鬼の豆知識本。愛知県の山間部の鬼が出てくるお祭り「花祭り」も紹介されてました。
鬼は日本だけでなく、世界中にいることもこの本で判明。そもそも日本の鬼の形は、仏教の鬼がインドから中国をへて、日本へ伝えられるまでに、だんだんできたものだそうです。
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「兵六ものがたり」(さいごうたけひこ・文/みたげんじろう・絵/ポプラ社)
ここに出てくる鬼は、狐が化けたものでした。人を化かす狐と、退治しようと出向いた兵六の戦い。どっちが勝ったでしょう。鹿児島の民話「大石兵六ゆめものがたり」のリメークです。
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「おにのよめさん」(きしなみ・文/ふくだしょうすけ・絵/偕成社)
これも民話のリメーク。伊豆に伝わる話です。日照りに雨を降らせてあげた鬼。約束通り、百姓の娘のおふくを嫁にもらう。しかし、おふくは家がこいしくて、鬼のところから逃げ出してしまいます。「鬼は外、福はうち」のいわれのような話。この話に出てくる鬼は、正直者で、人間の方がこすく見えます。
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