白菜は、タネ作りがたいへんだった
12月18日の投稿で白菜のことを書きました。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/12/post_ddf9.html
その直後に教えてもらった本「白菜のなぞ」(平凡社)を読みました。
勉強になりました。
中国北部で昔から盛んに栽培されていた白菜は、
日本では日清日露戦争以後やっと栽培されたのですが、
なぜそれ以前に、日本に広まらなかったかまで、この本では語ってくれていました。
おそらく明治時代より以前にも白菜は日本に伝わってきたと著者は予想しています。
しかし白菜は、漬け菜、カブや菜の花と同じ「種」であるために、
それらの花粉が着いて交配してしまい、白菜の特徴である結球をしなくなってしまったということです。
白菜が、白菜でなくなっていってしまったのです。
したがって白菜の栽培は広がりませんでした。
明治以後は、いかに漬け菜、カブや菜の花と交配しないで、
純粋に白菜のタネを採ることができるか研究されたため、
日本でも白菜が作られ、広まったというわけです。
白菜が、漬け菜(小松菜他)やカブ、菜の花と同じ種であるとは思えませんが、
これらのタネはどれも小さな球で、そっくりです。
ついでに、カブを育てるようになって疑問に思っていたカブとダイコンの違いも書いてありました。
花の色が違いました。
ダイコンの花は白ですが、カブは黄色の花が咲きます。
このサイトに、花の写真があります。
http://www.sun-inet.or.jp/~qze13054/menu%201202.html
タネの形も違います。
ダイコンとカブはよく似ていますが、種が違うために、交配することはありません。
カブは白菜とは交配するのに、ダイコンと交配しないのは不思議です。
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