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2024年12月27日 (金)

20230106 「138億光年 宇宙の旅」アルマ望遠鏡がとらえたフォーマルハウトの環

   

今日は令和6年12月27日。

  

2つ前の記事の続きです。

昨年1月に岡崎で開かれた写真展で撮影したものです。

Img_3539

Img_3538

秋になると気になるのがこのフォーマルハウトです。

意識したのは、15年前ですね。

ここでも道草 秋の一つ星「フォーマルハウト」(2009年9月14日投稿)

  

とにかく見つけやすい星です。

秋になって、南を見ると、少し低めの位置にフォーマルハウトは

ちゃんとあります。他にその場所に似た輝きの星がないので、

間違えることが少なかった覚えがあります。

1等星ですので明るいです。そして本当は白く輝くのだそうですが、

見ると赤っぽく見えることが多いです。

低い位置にあるので、人間の目に届くまでに、

厚い空気の層を通過してくるので、

赤くなると、天文台の人から説明を受けたことがあります。

  

そのフォーマルハウトを、2つの望遠鏡で見えたものを、

合体したものが、今回の写真です。

ハッブル宇宙望遠鏡が写した青い放射状の模様はなんだろう?

それも気になりますが、今回はアルマ望遠鏡のことを書きます。

アルマ望遠鏡が写したのがオレンジ色の環です。

  

ここで次のサイトの文章を引用します。

2016年の記事です。

ライフレンジャー 【気になる星座!】フォーマルハウト / Fomalhaut (みなみのうお座α星)

フォーマルハウト(Fomalhaut)は、秋の星座であるみなみのうお座

の1等星です。

魚の口にあたる位置にあり、「魚の口」という意味を持ちます。明るく

目立つ星の少ない秋の夜空にあって、ひとつだけぽつんとあるフォーマ

ルハウトは、日本では南のひとつ星などの呼び名でも知られてきました。

あまり高い空までは昇らず、低い空にじっと光る様子は、天頂に輝くベ

ガやアルタイルに比べると少し地味ですが、そこがまた秋の星らしい味

わいでもあります。実際には太陽の倍ほどの重さがある星で、表面温度

も約9,000度と太陽よりもずっと熱く、白く輝く星でもあります。比較

的若い星でもあり、その周囲にはフォーマルハウトを取り巻くように円

盤状の塵が分布していることがわかっています。その円盤の中には惑星

らしき天体も発見されており、研究者の注目を集めています。

  

フォーマルハウトという響きのいい名前は、

「魚の口」という意味なんですね。

ここで言う「円盤状の塵」というのが、

オレンジの環のことです。

アルマ望遠鏡は、2011年に観測を始め、

2012年にフォーマルハウトのオレンジの環を観測して、

脚光を浴びました。しかしその時は、環の半分だったそうです。

そして2017年に、環の全体像を観測することができました。

「ライフレンジャー」の記事の翌年です。

アルマ望遠鏡の活躍は、この記事に載っていました。

ニュース・アルマ望遠鏡 アルマ望遠鏡、1等星フォーマルハウトの環をふたたび観測

   

ここで興味はアルマ望遠鏡です。

アルマ望遠鏡は、正式名は「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」

アルマ電波望遠鏡とも呼ばれます。

望遠鏡と言うと、レンズを使った筒状のものを思い浮かべますが、

アルマ望遠鏡は違います。

  

国立天文台(NAOJ/National Astronomical Observatory of Japan)の

サイトの説明を引用します。

国立天文台NAOJ アルマ望遠鏡

アルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)は南米チリ共和

国北部、標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設された電波干渉計です。

2011年に科学観測を開始し、日本を含む東アジア、北米、欧州南天天文

台の加盟国と建設地のチリを合わせた22の国と地域が協力して運用して

います。アルマ望遠鏡は小さな望遠鏡を広い場所にたくさん並べ、それ

らを連動させて1つの巨大な望遠鏡として機能させる「干渉計」と呼ばれ

る仕組みを使っており、口径12メートルのパラボラアンテナ54台と口径

7メートルのパラボラアンテナ12台の、合計66台を結合させることで、

1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています。

  

写真を転載。

Img_8818

イメージの望遠鏡とは違った光景です。

  

昨晩、アルマ望遠鏡について勉強しました。

動画をいろいろ見ました。

やっとアルマ望遠鏡の仕組みが見えてきました。

現在、わかったことだけでも書き留めておきたいです。

  

まずはこの動画。


YouTube: 『ゼロからわかる、アルマ望遠鏡』

  

Img_8812

Img_8813

Img_8814

「アルマ」の意味はわかりました。後半の2つの意味が不明でしたが。

  

望遠鏡の位置を地図で確認。

Img_8816

標高5000m。

  

次の表が、私には衝撃的でした。

Img_8817

ミリ波サブミリ波というのは、可視光の隣の赤外線の、

すぐ隣の電波と呼ばれるグループに属する波長だったのです。

そもそも可視光でないので、レンズの望遠鏡を使わず、

電波なので、あの巨大なパラボラを使っているのです。

全ての物質は電波を出している、皆さんの体からも出ていると、

講師の先生は言っています。

  

じゃあ、目に見えない電波をとらえて、

どうやってフォーマルハウトのオレンジの環のような、

目に見えるものにするのか。

  

ここでこのシリーズ動画がいい。「Why ALMA?」シリーズ。

今の私には、この程度の動画がちょうどいいかも。


YouTube: Why ALMA? 第1回『見えないものを見る』

可視光は、宇宙に存在するいろいろな光の一部でしかない。

可視光以外の光を観測するのが、電波望遠鏡。

  


YouTube: Why ALMA? 第2回『宇宙のナゾに挑む、巨大望遠鏡』

「干渉計」の説明があります。

わかった気になることができます。

  


YouTube: Why ALMA? 第3回『私たちは、星のこども』

分子から電波が出ます。その電波を集めるのがアルマ望遠鏡。

  


YouTube: Why ALMA? 第4回『アルマ望遠鏡は、タイムマシン』

遠くの銀河などは、暗くて見えません。可視光が届かないのです。

でも電波は届く。だからアルマ望遠鏡は、遠くの銀河なども、

見ることができます。

  


YouTube: Why ALMA? 第5回『宇宙の暗闇を見通す、アルマ望遠鏡』

宇宙の塵の向こうを見るためには、どうしたらいいか。

可視光は塵に邪魔されますが、電波は大丈夫です。

だからアルマ望遠鏡は価値があります。

  


YouTube: Why ALMA? 第6回『宇宙にある自然の望遠鏡:重力レンズ』

重力レンズの説明。


YouTube: Why ALMA? 第7回「重力レンズを通して、遠くの銀河を見る」

これも重力レンズの話。

天文科学者がやっていることは、すごいことだと思います。

  

このシリーズはまだ続きますが、

私はここまでの理解で満腹です。

26日に発信しようと思っていましたが、

結局今朝の発信になってしまいました。

しかし、アルマ電波望遠鏡はすごい!

それがわかったのだけでも、勉強の成果です。


  

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