呼吸の勉強/白濁しなかった石灰水?
今日は令和5年10月14日。
前記事に引き続き、理科の授業のことを書きます。
今回は失敗談もあります。情けないことです。
呼吸の勉強をしました。
息を吸い込んだら、どこに入ると思う?
と、聞きました。
子どもたちは吸ったり吐いたりし始めました。
胸かな?お腹かな?
ちょっとわかりにくそう。
胸に入るんだよと教えて、
胸には空気が入る2つの袋があるよと教えました。
子どもの一人が「肺?」と言いました。
すごい、知っている子がいました。
その通り、肺です。
胸には肺が2つあるんだよと教えました。
ここで、肺の映像を見せました。
豚の肺です。
DVD「小学校理科DVDシリーズ6年 2.体のつくりとはたらき(2)呼吸のはたらきと肺のしくみ
この豚の肺に、空気を入れたり出したりしてくれました。
肺が思った以上に膨らむことがわかりました。
肋骨に囲まれているために、胸を触っただけでは、
実感できにくいです。
映像がすごいです。
吸う空気と吐く空気の勉強に進みました。
人間は、酸素を吸って、二酸化炭素を吐いていることを
教えました。
そして、二酸化炭素を吐いている証拠になる、
石灰水を使った実験をしようと思いました。
あらかじめ準備しておきました。
体育倉庫にある石灰に、水を加えました。
そして溶かしました。
白濁します。
沈殿するのに時間がかかるというので、
2日間放置しました。
その結果、次のようになりました。
よし、透明になったので、その部分を小さなビーカーに注ぎ、
子どもたちに示しました。
ここに息を吹き込むと、白く濁るよ。
それは吐いた息の中に二酸化炭素がある証拠だよと言って。
子どもたちは、喜んでストローでブクブクしました。
ところが・・・・・白濁しなかったのです。
授業は納得がいかない状況で終了しました。
授業後、なぜ白濁しないのか考えました。
家に帰ってから思いつきました。
もしかしたら、石灰と思っていたものが、
石灰ではないのではと。
なんか昔、石灰は危険だから、他のものに変わったと
わずかながら思い出しました。
ネットで調べました。
私が「石灰」と思っていたのは、「消石灰」のことでした。
水酸化カルシウムのことです。
消石灰は、アルカリ性が強いために、人体に影響を与え、
特に目に触れると失明の可能性があるとのことです。
なので、1990年代頃から、学校のライン引きでは、
消石灰を使わずに、代用として
「炭酸カルシウム」を使うようになったとのことです。
そして石灰水の作り方は、
消石灰に水を加えるのです。
とっても恥ずかしいことに、私は間違えて混ぜていました。
何か大ごとにならなくてよかったです。
今日、町内会の用事で、倉庫のラインパウダーの袋を見ました。
ちゃんと炭酸カルシウムと書いてありました。
ちょうど体育の先生がおられたので、聞いたら、
もうずっと前からそうだよ、消石灰は使っていないよと
笑われてしまいました。
消石灰を買ってきました。
明日は、石灰水づくりをしようと思います。
こんなに買ってきてしまったので、
石灰水を作りたい人は言ってくださいね。
近所でしたら、届けます。
今度は、子どもたちがブクブクしたら、
白濁する実験を成功させたいです。
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