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2023年9月 7日 (木)

本「中国友好侵略史」2/中国の最大の難敵だった安倍元首相

   

今日は令和5年9月7日。

  

9月4日の記事の続きです。

「日中友好侵略史」(門田隆将著/産経新聞出版)

からの引用をしていきたい。

冒頭は、昨年7月8日に起こった安倍晋三元首相が背後から

銃撃されて命を落とした話から始まりました。

以下、OCRのアプリを使って、大量に引用します。

「はじめに」の文章ですが、著者のなぜ書いたかが

よくわかる文章でした。

  

たしかなのは、安倍晋三元首相は、覇権国家・中国にとって「最大の

難敵」だったという事実である。(中略)

習近平中国国家主席、いや、中国共産党にとって「安倍晋三」ほど厄

介で、巨大な壁は、ほかに存在しなかったからだ。

防衛省や自衛隊の幹部と情報交換していると「安倍さんほど"本気の危

機感"を持っていた政治家はいなかった」という話が返ってくる。そし

て「自由主義圏の首脳たちの認識を変え大戦略まで変えてしまった政治

家こそ安倍さんだ」と。

まさに中国が安倍を嫌がった理由がそこにあった。

今では自由世界の基本戦略となっている「自由で開かれたインド太平洋」

戦略。アメリカにも、欧州にも、中心的な戦略として受け入れられてい

るこの基本構想を、ほかの言葉で言い換えるなら、「対中包囲網戦略」

である。まさに「ABJD包囲網」なのだ。(※Jは日本)

アメリカのオバマ大統領をはじめ、ヨーロッパの首脳たちが、それまで

疑いなく信じていた 「中国は責任ある大国として付き合っていける」と

いう考え方を根本的に変えたのがこの安倍構想である。

「中国をみくびってはいけません。 中国共産党が目指すものは何か。そ

の本質は何か。 このままでは日本も、世界も大変なことになります」

世界のリーダーたちは、安倍の〝"本気の危機感"に次第に揺り動かされ

ていった。口で言うだけでなく、支持率がたとえ十ポイント以上、下が

っても、安倍は危機に真っ向から向き合うために「平和安全法制」を成

立させ、世界の指導者たちを驚愕させた。オバマを説得し、さらにその

あとのトランプ大統領も説得に成功した。 まだ大統領就任前にトランプ

邸に乗り込み、中国の脅威について話し込んだのだ。初対面なのに、話

のほとんどを中国問題に費やし、なおかつ安倍はトランプを取り込んだ」

のである。

安倍が首相に返り咲いた二〇一二 (平成二十四)年、ほぼ同時に国家の領

袖になった習近平は最初からこの厄介な敵・安倍晋三と対峙しなければ

ならなかった。安倍が着々と進める対中包囲網に対して、指をくわえて

見るしかなかった習近平の焦りは相当なものだっただろう。

中国の横暴を放置するなら、日本の防衛、そして地域の平和と安定は維

持できない。 南シナ海の力による現状変更に止まらず、習近平は必ず台

湾を併合しようとする安倍晋三の〝本気の危機感"は、吉田茂以来の「軽

武装 経済重視」国家として歩んできた戦後日本を「根本から変えた」の

である。

前述のように二〇一五年九月、「平和安全法制」を成立させ、日米同盟

をそれまでの片務的なものから双務性のあるものに進化させた安倍は、

これまでにないアメリカの信頼を獲得し、明確に安全保障政策を国家の

「一丁目一番地」に据えた。そして二〇二二年、ロシアのウクライナ侵

略という戦後秩序の破壊がおこなわれた中、防衛費をGDP(国内総生産)

比二パーセントへと導く道筋を着実に整えていった。

だが、東アジアのみならず世界の安全保障に欠くことのできない政治家

・安倍晋三は、考えられないほど杜撰な奈良県警の警備によって「命を

奪われた」のである。

私は、本書で七十年前から始まり、現在に至る中国共産党の「対日工作」

の実態を描かせていただく。 日本の政界、官界、財界、マスコ 日本の

主要分野は、ほとんど中国の工作で自在に操られ、自由民主党ですらお

よそ八割を「親中勢力」が占めると言われている。そこまで築き上げる

のに中国共産党がどれほど努力し、執念をもって「対日工作」をつづけ

たか、私は詳細にお伝えしたい。その過程で籠絡されていった日本の政

治家や経済人の情けないありさまを、しっかりと脳裡に焼きつけて欲し

いと思う。


政治家・安倍晋三は、中国支配の日本政界にあってこれに疑問を呈し、

真っ向から勝負し、卓越した理論と独特のキャラクターで親中派が自由

に動けない政治状況をつくろうとした。

私は、同じ思いを共有し、この本を書き上げた。しかし、本書を最も

読んで欲しかった安倍元首相は、この世にいない。

安倍の死で、台湾への中国の軍事侵攻の危険度は確実に上がった。 平

和を愛する多くの人々の努力によって押しとどめられてきた中国によ

る台湾軍事侵攻は、「あるかないかではなく、いつあるかの問題」とな

っている。

したたかな中国共産党は、いま現在もあらゆる工作を、日本で、台湾で、

そして全世界で展開している。そのやり方はどんなものなのか、防ぐに

はどうしたらいいのか、多くの日本人に本書を手にとってもらい、過去

の日本でどんなことがあったのか、その目で確かめて欲しい。

そして政治家・安倍晋三が、なぜそうまでして中国と対峙しようとした

のか、是非、知っていただきたい。本書は、日本政治史上、比類なき功

績を残した安倍晋三元首相に捧げる日中友好の「侵略史」である。

多くの読者に安倍元首相の、そして私の"本気の危機感"を共有していた

だけたなら、本書を世に問うた意味があるのではないかと思う。

(2〜5p)

  

どうでしたか。

私は安倍首相の凄さを知っていませんでした。

森友問題での安倍首相の国会答弁がきっかけで、

公務員が公文書の改ざんを上司に言われ、

それを苦にした公務員が自殺した件で、

安倍首相へのイメージは悪くなっていました。

対中国で、習近平を相手に、中国の覇権拡大を防ぐ動きを、

世界の首脳を巻き込んで行っていたのですね。

  

門田さんが言うことだけに、そうなんだと思いました。

ここの文章が特に印象的でした。

  

「日本の政界、官界、財界、マスコ 日本の主要分野は、ほとんど中国

の工作で自在に操られ、自由民主党ですらおよそ八割を「親中勢力」

が占めると言われている。そこまで築き上げるのに中国共産党がどれ

ほど努力し、執念をもって「対日工作」をつづけたか、私は詳細にお

伝えしたい。その過程で籠絡されていった日本の政治家や経済人の情

けないありさまを、しっかりと脳裡に焼きつけて欲しいと思う。」

  

自由民主党ですら八割が「親中勢力」であることに驚くし、

公明党も、中国側の工作で、今やどっぷり親中派となっています。

今までやってこなかった視点で、政治を見るようになってきました。

  

福島の処理水の海中投棄において、中国が強烈に反対しています。

そんな中国に、公明党の山口委員長、

日中友好議員連盟会長の二階俊博氏が、

中国に交渉に行こうとしましたが、門前払いを食らいました。

中国は、親中派の大物の顔を潰しました。

中国は、親中派の人たちに期待するのは、

中国が有利になるように動く時だけでした。

中国のやることに、とやかく言わせる気はもともとなかったのでしょう。

この本を読んだ後だと、最近の出来事が理解できます。

  

続く

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