« 2021年5月26日 | メイン | 2021年5月28日 »

2021年5月27日

2021年5月27日 (木)

「認知症の人が見ている世界」③ 父親も頑張っているんだよな。

   

今日は令和3年5月27日。

   

前記事に引き続き、

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」

(川端智著/文響社)より引用します。

  

認知症ケアでは、よく「寄り添い」が大切だといわれます。では、

寄り添いとは具体的にはなんでしょうか。私は、「場所」「時間」

「感情」の3つを共有することだと考えています。

(161p)

  

毎週日曜日は、父親は一日中家にいます。

でも上記の3つを共有することは少ないです。

3つを共有するくらいの余裕があると、

それは自分にもいいことだとは思います。

退職するというのは、

そう言うことができるチャンスを得ると考えたいです。

  

  

マンガのラストの言葉です。☟

 

どんなに年を取っても、認知症になっても、

人の「心」や「感情」は最後まで残っています。

そんな認知症の人の「心」を守ること

その大切さを

今一度思い出させてくれた出来事だったのです。

(165p)

  

父親も、食卓で楽しい話題になっていると、

「何か楽しい話をしているな」と笑顔になります。

誰かが来ている服の模様が何であるかは、よく聞いてきます。

好奇心があります。

そしてプライドもあります。

そんな「心」や「感情」を最期まで「守ること」というのは、

いいなあと思いました。

やりがいのあることだと思います。

息子ですからね。

  

  

「認知症」という言葉は、「認知」ーーーつまり「わかる力」の

病気を意味します。認知症の人の心を知るには、認知症の人が見

ている世界に思いを馳せ、想像することが欠かせません。しかし、

残念ながら、認知症ケアの現場でもそうした視点を持つ人が十分

でないのが実情です。私たちは認知症をいまだにわかっていない。

私たちこそ「認知症」に対して「認知症」なのではないか、認知

症の問題は、実は、受け入れられていない社会のほうにこそある

のではないか、そう思えてなりません。

(179p)

  

「認知症」のイメージは「怖い」ものでした。

父親が父親ではなくなってしまうイメージでした。

でも今は思います。父親は、認知症になっても父親です。

これがわかったのは、父親を介護する体験をしたからでしょう。

少し「認知症」を認知できました。  

  

 

本書で述べてきたように、認知症の人の多くは、不安・恐怖・孤独

を感じ、混乱の中で生活をしています。そして、その混乱の中で「

周囲に迷惑をかけまい」「覚えておきたい」と、誰よりも「記憶し

よう」とがんばっています。

認知症になると、「記憶がない」「今いる場所がわからない」「目

の前にいる人がわからない」といったことが重なります。ご本人が

「何かがおかしい」と不安を覚えるのはふつうのことです。そのた

め、以前の「あたりまえにできた」「簡単にわかった」ときの自分

の姿を求め、「自尊心を保とう」と、あれこれ考え、戸惑い、落ち

込み、怒りながら、どうにかして「できる」「わかる」状態に戻ろ

うとがんばるのです。そうした中で、ケアをする人を悩ませる不可

解な行動、暴言、介助の抵抗などの行動・心理状態(BPSD)が

現れることがありますが、それらは、自分らしくあるために努力し

つづけ、苦悩している姿でもあるのです。

(179~180p)

  

 

人間死ぬまで努力して、苦悩するんだなと思います。

頑張っているんです。

父親も頑張っているんだよな。

もう少し「この時間は介護に専念する」という時間を増やしたいと、

この本を読んで思いました。

「時間」「場所」「感情」の3つを寄り添う。

介護もシングルタスクで行こう。

  

いい本でした。

お薦め本です。

   

  

  

  

  

「認知症の人が見ている世界」② 認知症の行動・心理症状(BPSD) 

   

今日は令和3年5月27日。

   

前記事に引き続き、

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」

(川端智著/文響社)より引用します。

  

認知症のために記憶することが苦手になると、ご本人は「あれを聞か

なければ」「あの話をしたかしら」と、不安な気持ちですごすように

なります。認知症の人の訴えに対して「何度もいわせないで」「前に

もいったでしょう」と叱責したり、「ハイハイ」と適当な返答をした

りしても、認知症の人の不安は解消されません。「不安」が解消され

ないままでいると、ご本人は「不満」を抱き、やがて周囲の人に「不

信」を抱くようになります。それが最終的に「不穏」に進むと、介護

への抵抗や暴力・暴言といった認知症の行動・心理症状(BPSD)

となって現れるのです。(中略)行動・心理症状は、このように不安

→不満→不信→不穏というマイナスの4ステップを経て悪化していく

と考えられます。

(72p)

   

認知症の行動・心理症状(BPSD)というのを初めて知りましたが、

日頃の介護は、そのような症状にならないように

気をつけなければならないということです。

でも言っているよな。

「さっきも言ったよ」

「もう質問するのはストップ」

こちらに余裕がないと、対応がぞんざいになってしまいます。

いかんなあとは反省するんですよ。

  

  

不安を解消するには、生活の中でいかにホッと「安堵」する瞬間を

作れるかが大切です。安堵する時間が多くなると、それが「安心」

となり、安心が定着すると「安着」になり、最終的には「安穏」と

呼ばれる状態になります。

そうすれば、認知症の人でも何事もなく平穏に生活できて、行動・

心理症状を防ぐことにもつながります。

(73p)

  

またこの言葉を言ってしまいますが、

「退職したなら」余裕をもって介護できるだろうな。

爺ちゃん、あと10か月、平穏でいてくれよ。

  

  

認知症の行動・心理症状(BPSD)の「徘徊」は、介護する側か

らすると悩みのタネです。突然、理由もわからず本人がいなくなっ

てしまうので、とても心配だと思います。しかし「徘徊」は「あて

もなく歩きまわること」を意味する言葉ですが、多くの場合、何か

の目的を持って歩いています。そのため、最近では、徘徊はあまり

いいイメージの言葉ではないので、代わりに「一人歩き」と呼ぶこ

とが増えています。

(35p)

  

なるほどです。

認知症の人は徘徊をするというイメージを

かつて私も持っていました。

でも知り合いの認知症の人の行動を見ると、

確かにそこに行ったのには目的がありました。

徘徊ではなかったのです。

認知症の「一人歩き」を「徘徊」とするのは良くないです。

ただ、その知り合いの認知症の人は、

自転車で遠乗りしていました。

う~ん、「一人歩き」でもないなあ。

最近の写真

  • Img_8074
  • Img_8073
  • Img_8072
  • Img_8071
  • Img_8068
  • Img_8066
  • Img_8064
  • Img_8063
  • Img_8062
  • Img_8061_2
  • Img_8061
  • Img_8059

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉