2020福島報告(8)中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送
今日は令和2年3月1日。
2月18日に中間貯蔵工事情報センターに行きました。
ここを訪れたいと思ったのは、昨年9月に放映された番組
「中間貯蔵施設に消えたふるさと」で登場したからです。
※ここでも道草 「中間貯蔵施設に消えたふるさと」③(2019年10月8日投稿)
中間貯蔵施設に立ち入ることはできませんが、
このセンターなら行けるかなと思いました。
実際に行くことができました。
思ったよりこじんまりした建物でした。
でもここで閉館時間の午後4時まで45分間教えてもらったことは
たっぷりありました。
除染作業によって生じた除去土壌は、
フレコンバッグに入れられて、各地に置かれていました。
そのフレコンバッグには、それぞれタグが付けられていて、
フレコンバッグの中身の種類、放射線量、搬出場所がわかるように
なっていました。
これに驚きました。
それをトラックに積み込みます。
どのフレコンバッグを、いくつ積んだのかは、
コンピュータによって記録されます。
トラックはフレコンバッグを中間貯蔵施設まで運びます。
積んだフレコンバッグが全数確実に運ばれたのか管理しています。
さらに驚きは、走行中のトラックの位置を、
GPSによって把握しているのだそうです。
それはネットで公開されています。
輸送は月~土曜日に行っています。
その他、輸送に関していろいろ配慮がされています。
☝ このサイトの動画で知ることができます。
動画の写真を並べてみます。
「中間貯蔵施設への輸送 第Ⅰ部 第Ⅱ部」の写真です。
☝ クレーンによってフレコンバッグは積み込まれます。
☝ 字幕が上に出て見えにくいのですが、端末機をタグに当てて
管理している様子が見られます。
☝ 飛散・流出を防止するためにシートで覆います。
☝ 「除去土壌等運搬車」であることがわかるようにトラックは
表示します。
☝ 輸送カードを発行し、係員とドライバーで確認します。
フレコンバッグにすべて容器番号がふられていることがわかります。
☝ 通勤・通学の時間帯を避けて、高速道路を主に使用しています。
☝ 運転手「交通事故、人的災害ゼロを目指している」
☝ トラックの走行状況をリアルタイムに把握し、
通行止めの場合はう回路を示したり、
事故の場合は対応を示したりと迅速にできます。
☝ 輸送路においては空間線量率をこの装置を使って実施。
結果を公開しています。
放射性物質を含むフレコンバッグの輸送なので、
当然のことかもしれませんが、
私の予想以上に安全確実な輸送への配慮が行われていました。
知ることができて良かったと思います。
つづく
コメント