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2020年2月

2020年2月 2日 (日)

「君が地球を守る必要は・・・」⑤ 僕たちが守らなければならない自然とは?

  

今日は令和2年2月2日。

  

前々記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

  

日本に昔から棲んでいたオオカミはすでに絶滅してしまった。

まだクマやシカはすこしいるけれど、だんだん数を減らしてい

る。タヌキ、リス、イノシシなどのように身の回りにいた動物

もあまり見かけなくなってきた。

でも、このような「田舎や森に棲んでいる動物」とは違い、都

会にも少し前まではよく見かけた、スズメ、ツバメ、テントウ

ムシ、ハエ、蚊、アブ、ガ、チョウなどもほとんどその姿を見

ることが出来なくなった。動物と言えば、犬や猫のような家に

一緒に住む動物しかいなくなった。あまり目立たないけれど、

舗装され、田畑も徹底的に管理されてきたので、ミミズ、ヒル、

ザリガニ、メダカなども姿を消した。確かに、ハエがいると食

品中毒になるし、蚊がいると刺されてかゆい。でも、本当に都

会に住んで、小さな動物すら見なくなった社会はまともなのだ

ろうか?

(中略)

僕たちが守らなければならない自然とは「人間にとって害虫に

なったり、醜いものは絶滅させ、可愛い動物だけをどこかに囲

い込んで管理する」ということなのだろうか?

(168~169p)

  

この本が発刊されたのは10年前のことです。

少し事情が変わっているなと思ったのは、

クマは、猟師が減ってきたために

頭数を増やしているようだということ。

そしてヒル。ヒルは今までにいなかった山にも

出没するようになってきました。増えています。

  

そしてもうひとつ。

ミミズ。

先日、庭で草取りをしていたら、長くて太いミミズと遭遇しました。

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定規は15cm。ミミズの体長は30cmには届かないと思いますが、

25cmは超えていると思います。

久々に見ましたね、これだけ大きなミミズ。

しばらく見とれ、そしてカメラを持ってきて撮りました。

  

今も庭のどこか地中で活動しているんだろうな。

  

つづく

    

通算6900本目の投稿/文章の力・絵の力

  

今日は令和2年2月2日。

  

2月1日朝日新聞朝刊「声」の欄より。

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節分間近。いいですね、この文章。

91歳の方が語られているのがいいなあ。

80年余という時間をこの文章ですっと飛んでいき、

当時のご両親の姿が目に浮かび、

ご両親の思いが枠からあふれ出てきます。

文章の力を感じます。

  

   

次は絵の力。

同じく2月1日朝日新聞朝刊より。

Epson234_2 

やっぱり「桜を見る会」はおかしい。

 

「君が地球を守る必要は・・・」④ 自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う

  

今日は令和2年2月2日。

  

前記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

    

  

でも、なぜ2000年も前から(水銀を)使っていたのに、1

953年になって患者さんが出たのだろう?(水俣病)それは

ロンドンスモッグと同じような理由からなのだ。

生まれて間もない赤ちゃんにお醤油をお猪口(ちょこ)一杯飲

ませると死ぬとも言われている。つまり、この世の物は、ほと

んどが栄養であり、毒物でもある。どれが毒物とか、どれが栄

養と考えるのは間違っている。多くのものは「限度内だったら

栄養、限度を超えると毒物」と言っても良い物ばかりだ。

(134~135p)

  

  

1990年代には毎日のように新聞やニュースになっていたダ

イオキシンという化学物質があった。ダイオキシンが注目され

たのは1970年代に動物実験でラットやマウスに対して強い

毒性があることが分かったからだ。その毒性も普通ではなかっ

た。これまで猛毒というと青酸カリとがフグ毒などが知られて

いたが、少なくとも動物実験では「青酸カリの6000万倍」

というとてつもないものだった。そこで、「ダイオキシンは、

人間が生み出した史上最強の毒物」ということになったのだ。

新聞やテレビは毎日のように報道し、学会でもダイオキシンを

取り上げた研究が盛んに行われ始めた。

(中略)

ダイオキシンがどこにあるかと調べてみたら、焼却炉の中で大

量に見つかった。おそらく焼却炉の中にある「人工的に作られ

たモノ」が原因しているということになり、「プラスチックを

燃やすとダイオキシンが出る」という結論に達した。

その後、よくよく研究してみると、ダイオキシンの毒性はとて

も弱かったのだ。「ダイオキシンは猛毒だ」という錯覚が蔓延

したのは、「人間が生み出した」というのが間違っていたから

だ。人間は最初に一つ間違うと、その間違いが後まで尾を引い

て、次から次へと間違う。

(141~143p)

  

学校の裏庭にあった焼却炉が一斉になくなった大きな理由である

「ダイオキシン」

最近は話題にならなくなったら、このようになっていたのですね。

確かにプラスチックを燃やすのはよくないという話はありました。

ダイオキシンも、それほど強い毒ではないこと、

山火事があった後の灰からも発見されるように、

ダイオキシンは人間がつくり出したものではないことが

2000年ごろにわかってきました。

勉強、勉強。

  

   

自然界は「普通の状態」というのがそれほど多いものではない。

超大型の台風も来るし、100年に一度も大干ばつも襲ってく

る。自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う。数

年前に、アメリカの南部にカトリーナという巨大台風がやって

きて、ニューオリンズなどに大災害をもたらした。あまり勉強

せずに知識の無い人は、「大変だ。温暖化でこれまでにもない

大型台風が来た。きっと人間が勝手なことをするから神様がお

怒りになったのだ」と騒いだ。でも、この100年でもカトリ

ーナより大型のハリケーンはいくらでも来ているし、第一、ア

メリカ合衆国が独立したのはわずかに250年ほど前だけれど、

それ以後でももっともっと巨大なハリケーンは来ている。かつ

てはアメリカもハリケーンに名前をつけていなかったので、単

に「大きなハリケーン」という意味の「グレートハリケーン」

(1780年)などがあるが、記録に残っている中にも、2万

人以上の人が犠牲になったものもある。

(150p) 

  

私は昨年の台風15・19号が、

温暖化について勉強したきっかけでした。

でもあの台風も、かつてあったことなのでしょうか。

でも勉強したことはいいこと。

これからも温暖化を勉強していきたいとは思っています。

武田教授の意見もだんだんわかってきました。

  

  

つづく

  

「君が地球を守る必要は・・・」③ 1952年12月5日ロンドン

 

今日は令和2年2月2日。

2月3つ並ぶ日です。

2月22日は4つ並ぶんだ。

  

前々日の記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

長い引用ですが、歴史的な事件を書き留めておきます。

  

1952年12月5日。その日もいつもの冬の朝と同じように

始まり、朝、まだ暗いうちから家々では石炭をくべ始めた。そ

の頃のロンドンではほとんどの家に暖炉があり、そこに石炭を

くべていた。だから、暖炉を使い始めると煙突から煤煙(ばい

えん)が出たものである。

また、運の悪いことに、ロンドン市の交通局は、開発されたば

かりのディーゼル・バスの運転を始めたところだった。朝のラ

ッシュ時を控えてバスも一斉に排気ガスを出した。かくして、

朝の出勤時間になると、市民が家の外に出て何となく異変に気

がついた。むせるような気がしたし、堰も出た。でも、それが

何なのか、何が身の回りに起こっているのかハッキリわからな

いまま出勤した。

やがて、朝の10時になり、映画館が開かれる頃になると、ス

モッグが全市を覆い、濃いスモッグが映画館の中にも侵入した。

記録によると、映画の始まりを告げるベルがけたたましく鳴っ

ても、客席からスクリーンが曇って見えにくかったという。客

席とスクリーンの間に空気がすっきりスモッグで曇ってしまっ

たのだ。

昼頃になると、患者が病院に運ばれるようになり、さらに夕刻

には「スモッグがひどく危険な状態にある」ということが分か

ってきた。

その日から4日目、ロンドンにはスモッグが立ちこめ、実に「

推定」で4000人ほどが死亡した。推定というのは、直接的

に気管や気管支の病気で7亡くなった人もいるが、そのほかに

も体力を失って別の病気で死んだ人もいる。だからこのような

時には、この期間にどのぐらいの人が死んだかという数から「

普通の12月のこの時期に亡くなる人」の数を引いて計算する

から推定になる。

でもどうして、ロンドンなんかで、こんなひどいスモッグが起

こったのだろうか?

ロンドンスモッグの直接的な原因は、亜硫酸ガスで、その亜硫

酸ガスがロンドン市内を覆ったからだったkれど、なぜ、亜硫

酸ガスがその日に限ってロンドンを覆ったのかというと、北海

の方から移動してきた寒気団が原因していた。

事件が起こる少し前、イギリスの東北に面した海、北海にあっ

た冷たい寒気団が気圧配置の関係でロンドン上空に移動してき

た。その寒気団の気温はとても低く、それがロンドン上空にき

て止まった。そうなると上空に冷たい重い空気が居座るので、

気流の逆転現象が起こる。

ロンドンスモッグの悲劇はまさにそれが原因していて、暖炉の

煙突やバスの排ガスの亜硫酸ガスは、一度、空に昇ったものの、

逆転層にはね返されて、人間が生活している地表に下降してき

たのである。

人類は長い歴史を持っているけれど、このロンドンスモッグ事

件が起こるまで、人間がしたことで環境が汚れ、それで大量の

犠牲者を出すなどということは無かった。今では信じられない

話だけれど、「まさか人間が出すなにかのものが、自然に影響

をあたえるはすがない」と思っていたのだ。事件が起こり、バ

タバタと人が死んでいっても、空気が汚れたのが原因だとは気

が付かなかった。

結局、このロンドンスモッグは、人間がその原因に気が付いて

対策をとったのではなく、北海の寒気団が数日後にロンドンの

上空から移動して終わった。

(130~132p)

  

※Gigazine 史上最悪規模の犠牲者を出した公害「ロンドンスモッグ」とは?

☝ ここで詳しく知ることができました。

このサイトでも使っているグラフも分かりやすいです。

4   

霧で霞むロンドンの写真を探しました。

5 サイエンス365days

 

これも社会科教師のネタとしてストックしました。

  

つづく

2020年2月 1日 (土)

パラリンピック〈12〉 車いすバスケと車いすラグビーの記事

  

今日は令和2年2月1日。

  

今日(2月1日)朝日新聞朝刊の記事です。

(クリックして拡大して読んでみてください)

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車いすバスケの障害クラス分け基準は、以前記事にしました。

ここでも道草 パラリンピック〈11〉車いすバスケのルール/全盲スイマー木村敬一さん(2020年1月15日投稿)

具体的に基準のどの点が問題になっているのか、

新聞記事を読んだ限りではわかりません。

予想はできます。

勝つためには、障害の軽い選手を出したい傾向になります。

しかし、障害の重い選手も楽しめるのがパラスポーツです。

そのあたりのことが問題になっているのでしょうか。

気にしていきたいです。

  

  

同じ紙面に、車いすラグビーの選手島川慎一さんが

紹介されていました。

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あのラグビーを、車いすで行う。

どうやってやるんだろう。

スクラムはどうやるんだろう。

タックルは、この記事のように

車いすをぶつけあうのか。どんな状態になるのか。

動画で見てみました。


YouTube: 「古舘伊知郎 魂の実況!!」車いすラグビー【パラリンピック応援】

☝ 勉強になった動画です。

衝突シーンの写真です。☟

Photo

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Photo_3

  

  

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