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2020年2月 2日 (日)

「君が地球を守る必要は・・・」④ 自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う

  

今日は令和2年2月2日。

  

前記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

    

  

でも、なぜ2000年も前から(水銀を)使っていたのに、1

953年になって患者さんが出たのだろう?(水俣病)それは

ロンドンスモッグと同じような理由からなのだ。

生まれて間もない赤ちゃんにお醤油をお猪口(ちょこ)一杯飲

ませると死ぬとも言われている。つまり、この世の物は、ほと

んどが栄養であり、毒物でもある。どれが毒物とか、どれが栄

養と考えるのは間違っている。多くのものは「限度内だったら

栄養、限度を超えると毒物」と言っても良い物ばかりだ。

(134~135p)

  

  

1990年代には毎日のように新聞やニュースになっていたダ

イオキシンという化学物質があった。ダイオキシンが注目され

たのは1970年代に動物実験でラットやマウスに対して強い

毒性があることが分かったからだ。その毒性も普通ではなかっ

た。これまで猛毒というと青酸カリとがフグ毒などが知られて

いたが、少なくとも動物実験では「青酸カリの6000万倍」

というとてつもないものだった。そこで、「ダイオキシンは、

人間が生み出した史上最強の毒物」ということになったのだ。

新聞やテレビは毎日のように報道し、学会でもダイオキシンを

取り上げた研究が盛んに行われ始めた。

(中略)

ダイオキシンがどこにあるかと調べてみたら、焼却炉の中で大

量に見つかった。おそらく焼却炉の中にある「人工的に作られ

たモノ」が原因しているということになり、「プラスチックを

燃やすとダイオキシンが出る」という結論に達した。

その後、よくよく研究してみると、ダイオキシンの毒性はとて

も弱かったのだ。「ダイオキシンは猛毒だ」という錯覚が蔓延

したのは、「人間が生み出した」というのが間違っていたから

だ。人間は最初に一つ間違うと、その間違いが後まで尾を引い

て、次から次へと間違う。

(141~143p)

  

学校の裏庭にあった焼却炉が一斉になくなった大きな理由である

「ダイオキシン」

最近は話題にならなくなったら、このようになっていたのですね。

確かにプラスチックを燃やすのはよくないという話はありました。

ダイオキシンも、それほど強い毒ではないこと、

山火事があった後の灰からも発見されるように、

ダイオキシンは人間がつくり出したものではないことが

2000年ごろにわかってきました。

勉強、勉強。

  

   

自然界は「普通の状態」というのがそれほど多いものではない。

超大型の台風も来るし、100年に一度も大干ばつも襲ってく

る。自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う。数

年前に、アメリカの南部にカトリーナという巨大台風がやって

きて、ニューオリンズなどに大災害をもたらした。あまり勉強

せずに知識の無い人は、「大変だ。温暖化でこれまでにもない

大型台風が来た。きっと人間が勝手なことをするから神様がお

怒りになったのだ」と騒いだ。でも、この100年でもカトリ

ーナより大型のハリケーンはいくらでも来ているし、第一、ア

メリカ合衆国が独立したのはわずかに250年ほど前だけれど、

それ以後でももっともっと巨大なハリケーンは来ている。かつ

てはアメリカもハリケーンに名前をつけていなかったので、単

に「大きなハリケーン」という意味の「グレートハリケーン」

(1780年)などがあるが、記録に残っている中にも、2万

人以上の人が犠牲になったものもある。

(150p) 

  

私は昨年の台風15・19号が、

温暖化について勉強したきっかけでした。

でもあの台風も、かつてあったことなのでしょうか。

でも勉強したことはいいこと。

これからも温暖化を勉強していきたいとは思っています。

武田教授の意見もだんだんわかってきました。

  

  

つづく

  

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