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2019年12月 9日 (月)

「漫画で読める!出口のない海」は、小説「出口のない海」のダイジェスト版ではなかった

今日は令和元年12月9日。

  

15年ほど前に読んだけど、最近また読みたくなった本。

家の本棚で見つからず、図書館で借りて読みました。

81vefhksjnl amazon ※写真は文庫本。私が読んだのは単行本でした。

出口のない海」(横山秀夫著/講談社)

  

漫画本もあると知って、そちらも借りて読みました。

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漫画でよめる!出口のない海」(三枝義浩漫画/

横山秀夫原作/講談社)

  

私は、この2冊を読んでみて、先入観が崩れました。

小説「出口のない海」のダイジェスト版が「漫画で読める!

出口のない海」だと思っていました。

違いました。

  

出版の順番は「漫画で読める!出口のない海」が先です。

出版の経緯について、次のように書いてありました。

  

この作品は、横田寛(ゆたか)氏によって書かれた『ああ、

回天特攻隊』(光人社NF文庫)をもとに、追加取材のうえ、

脚本をおこし、1995年に漫画化したものです。

  

  

そして、小説「出口のない海」(2004年初版発行)の

出版の経緯は次のように書いてありました。

 

本書は’96年、マガジン・ノベルズ・ドキュメント『(漫

画で読める)出口のない海』(作/横山秀夫、画/三枝義

浩)として刊行された作品を全面改稿したものです。  

  

  

漫画で読める!出口のない海」を元に、より情景や心情を

詳細にして、ドラマチックにしたのが小説「出口のない海

だと思いました。2冊を比較して、横山秀夫さんの創作力の

すごさを感じました。

特に主人公並木浩二の心を揺さぶるライバル的な北勝也なんて、

どうしても気になる存在でした。

(それなのに、映画化された時には、北の存在は薄くなっていて

とても残念でした。限られた時間内で描かなくてはならない映画の

限界でしょうか)

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