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2019年9月 7日 (土)

井上智さんの本より/卒業制作動画「ディスレクシア Dyslexia」

 

今日は令和元年9月7日。

  

前投稿に引き続き、「夢見た自分を取り戻す

(井上智著/エンパワメント研究所)より引用します。

  

井上さんは、大学の卒業制作で動画を作ることになります。

  

オレしかできない表現で、ディスレクシアについて

知ってもらえるものを作りたい。

そう考えて「ディスレクシアについての啓発動画」の

計画を作った。

そこには、「見えない障害を、見える動画にすることで、

社会の理解を広げるものを作りたい」と書いた。

(97p)

  

自分が「伝える側」に立ったとき、

「かわいそう」を強調しなくても伝わるものが

作りたいと思った。

これを見たかつてのオレのような子どもたちが、

今のオレのような大人たちが、

つらいことを思い出して切なくなるのではなく、

明るい気持ちになってほしいと願った。

(99p)

  

この動画の中で、大阪医科大学LDセンターの

竹田契一先生が登場しているそうです。

  

なかでも、竹田先生の「Learning Difference、

学び方が違うんです」という言葉が胸を打った。

ディスレクシアだと分かったころ、「LD=学習障害」

という言葉が大嫌いだった。

だって「学習の障害」って、

「頭が悪い」って言われているようで、

みじめでたまらなかったんだ。

そりゃ、学習にたくさん支障が出る。

でも、どうしてもこの言葉は、受け入れられなかった。

でも、LDが「Learning Difference」なら、

心から「そのとおり!!」と言える。

みんなと同じ方法では学びにくいことだって、

引け目に感じなくていいと思える。

だって、「Learning Difference」学び方が違うんだ。

オレたちはオレたちの学び方で学んでいいんだよ。

というか、そうでないと学べないんだよ。

(102~103p)

そして、どうしても入れたかった「識字率99%の日本、

僕らはどっちなんだ」という問いかけ。

きっと99%にカウントされているんだろう。

まったく読めないわけでも、まったく書けないわけでも

ないんだから。

でも、日本は「読めて書けること」が当たり前の社会。

すべてはそれを前提に進んでいく。

その中で、オレたちはその前提に立てずにいたんだ。

それをICTは救ってくれる。「方法」はあるんだ!

(104p)

  

  

たくさんの人の力を借りながら、

オレの卒業制作動画「ディスレクシア Dyslexia」は

完成した。

5分4秒この時間に、思いをぎゅっと詰め込んだ。

(110p)


YouTube: ディスレクシア「Dyslexia」

Photo

☝ 「明るい気持ちになってほしい」という願いが感じられた

映像でした。

  

つづく

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