« 7月5日放映「カンブリア宮殿」5.メロンを手軽に食べられるようにするのが、我々の仕事だ | メイン | 7月5日放映「カンブリア宮殿」6.アンデスメロンの誕生/生産量日本一の茨城県 »

2018年8月 3日 (金)

百人一首に詠まれた「ならの小川」でロケ

今日は8月3日。

  

昨晩はドラマ「遺留捜査 第4話」(名古屋テレビ)を見ました。

第3話では寺社は出ず、少々がっかりでした。

第4話もなかなか寺社が出ず、今回も寺社は登場しないかなと

あきらめかけていたら、ラストシーンの

「3分でいいんです。僕に時間をいただけませんか」

の場面の舞台が寺社でした。

Rimg0023  

Rimg0024

Rimg0025

Rimg0026

Rimg0027  

今回はわかりやすい場所でした。

境内の中を流れるこの川は見覚えがあります。

上賀茂神社です。

以前、ドラマ「科捜研の女」でも、ロケ地になっていました。

※参考:ここでも道草 「科捜研の女」ロケ地・・・上賀茂神社/愛宕神社/西本願寺(2018年2月24日投稿)

ドラマのロケ地探しをこうやって継続していくと、

調べなくても、この寺社はどこって、

わかってきてしまうのかもしれません。

あまり実生活に役立つ能力ではないかもしれませんが、

今回は「能力」を感じてしまいました。

 

ムム、2月の記事で不備を発見。

なぜか、上賀茂神社の地図が、西本願寺になっています。

なぜ?

さっそく修正しました。

  

上賀茂神社を流れる川は、

ならの小川」というそうです。

百人一首で歌われている川です。

  

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

   みそぎぞ夏の しるしなりける

          従二位家隆

  

参考:ちょっと差がつく百人一首講座

このサイトから少し引用します。

 

現代語訳
  
風がそよそよと吹いて楢(ナラ)の木の葉を揺らしている。

この、ならの小川の夕暮れは、すっかり秋の気配となっているが

六月祓(みなづきばらえ)のみそぎの行事だけが、夏であること

の証なのだった。

  

鑑賞

涼しい風がそよそよと神社の杜にある楢(なら)の葉ずえを

そよがせている。「ならの小川」すなわち御手洗(みたらし)

川にも風は吹き、秋の気配が感じられる。

ここは上賀茂神社。今日は6月30日だから、年前半の穢れを

落とす「六月祓(みなづきばらえ)」の行事の真っ最中だ。

行事が終われば、明日からは旧暦の7月。

夏はもう今日で終わって、明日からは暦の上では秋となる。

しかし、この「みそぎ」の行事だけは、

夏であることの証しであるなあ。

 

           
平安時代は今と違って、月の動きをもとに1カ月を30日、

1年を360日と決める太陰暦を使っていました。

こよみによく出てくる「旧暦」というのがそれです。

旧暦では1~3月を春、4~6月を夏というように

3カ月ごとで区切っていました。

また、今の1年365日である太陽暦に比べ、

1カ月ほど月日がずれています。

よって、この歌に出てくる6月30日の

「六月祓(みなづきばらえ)」は、

実は8月の初め頃に行われていました。

しかも旧暦では、7月1日からは秋と決められていました。

「6月末なのに秋なんておかしいなあ」と思う人は、

このことを頭においておいてください。

  

さて、この歌の舞台となった上賀茂神社は、

京都市の北の奥まったところにある、

京都でもっとも古い神社で、正式には

「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と言います。

7世紀後半の天武天皇の頃に社殿が作られ、現在は国宝および、

世界文化遺産に指定されています。

赤い一の鳥居から二の鳥居の間に芝生の馬場があり、

5月5日には競馬(くらべうま)などが行われ、

六月祓も現在でも6月30日に行われます。

しかし上賀茂神社の祭といえば、なんといっても5月15日に

開催される京都三大祭のひとつ「葵祭(あおいまつり)」でしょう。

葵の葉を身につけた斎王代が禊ぎを行います。

「ならの小川」は神社本殿の左右から流れ、橋殿でひとつになります。

みなさんも一度見に行かれてはいかがでしょうか。

 

たくさん引用してしまいました。

一度見に行きたいですね。

チャンスは9月1日。

この日は京都に行きます。

  

コメント

コメントを投稿