百人一首に詠まれた「ならの小川」でロケ
今日は8月3日。
昨晩はドラマ「遺留捜査 第4話」(名古屋テレビ)を見ました。
第3話では寺社は出ず、少々がっかりでした。
第4話もなかなか寺社が出ず、今回も寺社は登場しないかなと
あきらめかけていたら、ラストシーンの
「3分でいいんです。僕に時間をいただけませんか」
の場面の舞台が寺社でした。
今回はわかりやすい場所でした。
境内の中を流れるこの川は見覚えがあります。
上賀茂神社です。
以前、ドラマ「科捜研の女」でも、ロケ地になっていました。
※参考:ここでも道草 「科捜研の女」ロケ地・・・上賀茂神社/愛宕神社/西本願寺(2018年2月24日投稿)
ドラマのロケ地探しをこうやって継続していくと、
調べなくても、この寺社はどこって、
わかってきてしまうのかもしれません。
あまり実生活に役立つ能力ではないかもしれませんが、
今回は「能力」を感じてしまいました。
ムム、2月の記事で不備を発見。
なぜか、上賀茂神社の地図が、西本願寺になっています。
なぜ?
さっそく修正しました。
上賀茂神社を流れる川は、
「ならの小川」というそうです。
百人一首で歌われている川です。
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
みそぎぞ夏の しるしなりける
従二位家隆
このサイトから少し引用します。
現代語訳
風がそよそよと吹いて楢(ナラ)の木の葉を揺らしている。
この、ならの小川の夕暮れは、すっかり秋の気配となっているが
六月祓(みなづきばらえ)のみそぎの行事だけが、夏であること
の証なのだった。
鑑賞
涼しい風がそよそよと神社の杜にある楢(なら)の葉ずえを
そよがせている。「ならの小川」すなわち御手洗(みたらし)
川にも風は吹き、秋の気配が感じられる。
ここは上賀茂神社。今日は6月30日だから、年前半の穢れを
落とす「六月祓(みなづきばらえ)」の行事の真っ最中だ。
行事が終われば、明日からは旧暦の7月。
夏はもう今日で終わって、明日からは暦の上では秋となる。
しかし、この「みそぎ」の行事だけは、
夏であることの証しであるなあ。
平安時代は今と違って、月の動きをもとに1カ月を30日、
1年を360日と決める太陰暦を使っていました。
こよみによく出てくる「旧暦」というのがそれです。
旧暦では1~3月を春、4~6月を夏というように
3カ月ごとで区切っていました。
また、今の1年365日である太陽暦に比べ、
1カ月ほど月日がずれています。
よって、この歌に出てくる6月30日の
「六月祓(みなづきばらえ)」は、
実は8月の初め頃に行われていました。
しかも旧暦では、7月1日からは秋と決められていました。
「6月末なのに秋なんておかしいなあ」と思う人は、
このことを頭においておいてください。
さて、この歌の舞台となった上賀茂神社は、
京都市の北の奥まったところにある、
京都でもっとも古い神社で、正式には
「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と言います。
7世紀後半の天武天皇の頃に社殿が作られ、現在は国宝および、
世界文化遺産に指定されています。
赤い一の鳥居から二の鳥居の間に芝生の馬場があり、
5月5日には競馬(くらべうま)などが行われ、
六月祓も現在でも6月30日に行われます。
しかし上賀茂神社の祭といえば、なんといっても5月15日に
開催される京都三大祭のひとつ「葵祭(あおいまつり)」でしょう。
葵の葉を身につけた斎王代が禊ぎを行います。
「ならの小川」は神社本殿の左右から流れ、橋殿でひとつになります。
みなさんも一度見に行かれてはいかがでしょうか。
たくさん引用してしまいました。
一度見に行きたいですね。
チャンスは9月1日。
この日は京都に行きます。
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