みんなでテレビ番組を読み物に変換することができるといい
今日は1月7日。
「雑談力 ストーリーで人を楽しませる」(百田尚樹著/PHP新書)を
拾い読みしています。
引用します。
「ネタをどう仕込むか」
座談の名手と呼ばれる人がいます。
何人かで喋っている時に、常に周囲を引き付けてやまない人物です。
そういう人は例外なく雑談が上手い。
皆が感心する蘊蓄に富んだ話題から、
何気ない日常の出来事まで、とにかく話が上手いので、
皆が聞き入ってしまうのです。
座談の名手に共通するのは、とにかくものをよく知っていることです。
そういう人はよく本を読んでいます。
でも本をまったく読まない人でも座談の名手はいます。
そういう人は、他人の話をよく聞いています。
人から聞いた話で面白い情報を即座に取り入れる能力の高い人です。
彼らに共通しているのは、話を聞く時に、
ただ一方的な聞き役になるのではなく、
積極的な聞き役になっていることです。
そういう人は話を聞いている最中にもよく質問をします。
いってみれば、単に話を聞いているのではなく、学んでいるのです。
そうして聞いた(学んだ)話は記憶の中にしっかりと残ります。(111p)
ふむふむ、なるほどと思って読みました。
質問をしながら話を聞くことは、心がけてきたことなので、
これからもやっていきたいと思いました。
この文章の続きで、テレビのことに話題が及びます。
考えさせられたところです。
続きを引用します。
よくテレビで観た話をする人がいますが、
たいてい薄っぺらくて聞いていられません。
なぜなら知識が断片的で、しかもところどころ間違って
覚えていることも多く、ちょっと質問すると、
「わからない」という答えが返ってくるからです。
テレビは一方的に情報を送り込んでくるメディアです。
もちろんそういう情報をうまく処理して、
自分の中に再構成できる人もいますが、
たいていの人は頭の中に断片的な情報しか残せません。
一方的な情報は、受け手に立ち止まって考える時間を
与えてくれないからです。
本や会話だと、立ち止まって、あるいは後ろに戻ることも可能です。(112p)
テレビを教育に活かそうとずっと思ってきている自分には、
辛い文章です。でも、「知識が断片的」「間違って覚えている」
「質問に答えられない」などは、身をもって体験しています。
やはり、テレビは流れて消えていってしまうものです。
頭に留まりにくいです。
録画してあったとしても、見直すことに時間と労力が必要です。
どうしたらいいか。
やっぱりテレビ番組を、読み物に変換する必要があると思います。
百田さんの言う「再構成」をするのです。
このブログでも試行錯誤やってきたように、
番組の聞き書きをしたり、必要なことは調べて付け加えたりして、
読み物にしたほうが、テレビ番組からの学びが活きると思います。
その際には、番組の写真も必要だと思います。
見直すには動画ではなくても、写真でもかなりできるからです。
他の人が私と同じように聞き書きをしています。たくさんいます。
流れて消えてしまうものを留めておきたいという自然な行動だと思います。
こんな番組視聴後の読み物づくりが普及したらいいなと思います。
聞き書きは大変な仕事です。
みんなでやればいいのです。結果的に分担になるようにしたらいいのです。
私が聞き書きして仕上げた読み物は、他の人も簡単に利用できる。
その代わり、他の人が仕上げた読み物は、私も利用できる。
そうなればいいと思います。
今までこのブログでやってきたことは、無駄ではないのです。
実際に、番組を見直すのに役立っています。最近ではこれ↓
ここでも道草 授業で「きのこ雲の下で何が起きていたのか」を見せる(2017年12月17日投稿)
以前、聞き書きしてまとめた文章が役立ちました。
百田さんの112pの文章は、テレビ利用を考えるいいきっかけになりそうです。
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