「士農工商」「四民平等」はもう教科書に載っていないんだ
今日は1月7日。
「ウォーズ・オブ・ジャパン」(磯田道史:監修/宮永忠将:文/大河原一樹他:画
/偕成社)を図書館で借りて読みました。
旧石器時代から太平洋戦争まで、
日本が体験してきた多くの戦いの様子が描かれた本です。
絵がいいです。
「鳥羽・伏見の戦い」「田原坂の戦い」など、
戦いのことは知っていたけど、
戦場の様子が絵で表されていて、新鮮な気持ちで勉強できました。
「一の谷の戦い」の絵も、見開きにしっかり書き込まれていて、
一つ一つの絵を見て、そこにつけられた説明を読んでいくのが楽しかったです。
たとえば、崖の途中で、馬を背負った武将の絵がありました。
小さな絵です。高さ12mm。
そこには次のような説明がありました。
「源氏軍の畠山重忠は
おびえる馬を自分でかついで
崖をおりたといわれています」(50p)
そうそうそういう話があった。
海辺を見ると、熊谷直実が扇を持って馬上にいる絵。
少し大きくて15mmの絵。
その絵の横に説明はなかったのですが、
そのページの下欄には熊谷直実と平敦盛との逸話が書いてありました。
これも有名な話。
どうなんだろう?
小学校6年生にこの本の面白さが伝わるかな?
ちょっと難しいのでは。
大人が横について補足説明をしながら見るとベストかもしれません。
戦いの絵を教室にプロジェクターで大きく映して、
いろいろ一緒に発見して教師が説明したり、
子どもたちが調べていくきっかけにしたらいいかな。
Amazonのカスタマーレビューに次のような指摘がありました。
・素人でも分かるような古い考証、誤った内容がある。
⇒例①:『士農工商』が身分制度として紹介されている
⇒例②:『零戦二一型』のルビが「にじゅういちがた」
2015年3月9日
何が古い考証、誤った内容なのかわからなかったので調べました。
例①については次のサイトを参考にしました。
※参考:東京書籍 教科書・図書教材 よくある質問Q&A Q5 これまでよく使われていた「士農工商」や「四民平等」といった記述がなくなったことについて,理由を教えてください。
サイトの写真を載せます。まずは「士農工商」に関する記述。
続いて、「四民平等」に関する記述です。
なんと!東京書籍の教科書では平成12年度から「士農工商」、
平成17年度から「四民平等」は使っていないとのこと。
びっくり。
社会科教師として勉強不足が恥ずかしい。
例②の「にじゅういちがた」は「にいいちがた」が正しい。
※参考:枻(えい)出版社 最も有名な零戦【中島第5357号】の数奇な運命
予想外の勉強ができました。
(つづく)
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