特別支援学級だけでどうにかするのは✖の時代
今日は10月29日。
担任している子どものお母さんから、
ETV特集「”いるんだよ”って伝えたい~横浜特別支援学級の子どもたち~」の
再放送を見た感想を連絡帳で教えてくれました。
再放送は9月22日。
最初の放送は5月27日。
私は5月に録画してありましたが、見ていませんでした。
いい機会をもらったと思って、さっそく見てみました。
※参考:もっとNHKドキュメンタリー ETV特集アンコール▽“いるんだよ”って伝えたい~横浜特別支援学級の子どもたち
特別支援学級に在籍する子どもたちが、
通常学級に参加する「交流」が取り上げられていました。
そこに視点が当たることが、
まずもって以前とは違うと思いました。
特別支援学級の担任としての大きな課題です。
通常学級の担任や子どもたちにとっても
変化が必要な時代になってきたのです。
通常学級側に合わせるのではなく、
特別支援学級側に寄り添うことで、
人間理解が進み、健全なコミュニケーションがなされると思います。
この番組を見た後に、いろいろ調べていて、
次のサイトの文章が印象に残りました。
まあ、いいっか♪ NHK ETV特集 ”いるんだよ”って伝えたい〜横浜・特別支援学級の子どもたち〜
一部引用します。
ゆういちろうくんやきよらちゃん、自分の気持ちや考えを
素直な言葉でちゃんと言えてすごいと思った。
先生との信頼関係がちゃんとできてるんだな〜。
番組で紹介されていた勇一郎君ときよらさんは
自分の思ったことが言えたり書いたりできました。
これは最低限、特別支援学級の中で必要なことだと思います。
子どもと教師の信頼関係。
お互いに言える・聞ける関係は築きたいです。
問題起こさない様に上から押し付けられてる感じの支援級もある。
支援級の子どもがした事で支援級の先生が「こちらでなんとかします」と
一般級の先生に謝ってる姿なんかも見た事ある。
もっと学校全体として支援級のサポートができないかな〜って。
もちろん先生達は頑張っていただろうけど、この学校の先生達と視点が違う感じ。
親に文句言われない様に
学校全体へ迷惑かけない様に
そういう風にしてしまったのは親からの多くの要求だったり、
学校という組織だったりするのかな。
この雰囲気はないとは言えません。
以前に比べて確実に減ってきている雰囲気ではありますが、
存在します。
専門家でもない支援級の先生達に多くを求めすぎるのは先生達を疲弊させてしまう。
困った行動があれば親と一緒に解決して子供に寄り添った指導ができればいいな〜と思う。
支援級に入れる親はなんとかしたい一心なんだから、学校で困った行動があれば親に相談。
支援級にいる子供達だって特性はそれぞれ違うから、支援の仕方だって千差万別。
親はいっぱい引き出し持ってるよ〜。
で、いきなり支援級受け持って〜って言われる先生に
親もパーフェクトを求めては行けない。
親だって最初から理解してその子に合った育児ができてたわけではない。
うちの子が通ってた療育の先生だって
指導が合わなければパターンを変えて試行錯誤だった。
ホント、発達障害児ってカラフル。
先生と親と子供とみんなでベストな学校生活を作って行けばいいんだから。
親も先生も支援が必要な子にどれだけ真剣に向き合ってるかで、
その子の生きづらさも変わってくるんじゃないかと思う。
四苦八苦してきた私にとって、
ホッとする言葉です。
やはり教師は、まだまだ特別支援教育には疎い。
私が特別支援教育に携わった5年前のことを思い出すと
恥ずかしいくらいです。
ゆういちろうくんの手紙を
真剣に話し合う先生達にとても心打たれた。
そしてその手紙の内容に真剣に意見を出し合い
行動に移してる子供達にとても救われる。
この番組を見て、特別支援学級だけでどうにかしようと思うのは✖。
通常学級の先生や子どもたちも巻き込むべきだと思いました。
それがみんなにとってプラスになるのです。
15人に1人。
グレーゾーンの子も含めれば困ってる子達はもっといる。
困っている子達がこれだけいるとわかった今、
もっと発達障害児の指導に専門的に勉強する先生が増えて欲しい。
発達障害児の指導は一般級の子の指導にも役立つ情報がいっぱいあると思う。
あと4年半の教員生活ですが、
勉強しますよ。
目の前には、どうにかしたい子たちが言います。
この子たちと過ごしながら、
四苦八苦しながら良い手を考え実行していきます。
私をホッとさせつつも、後ろから押してくれたブログでした。
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