シリーズ真田丸6.どう思って演じているのか
今日は1月17日。
「NHK大河ドラマ・ストーリー 真田丸 前編」を読破。
そこからの引用です。
出演者へのインタビュー記事で印象に残ったものを書き写します。
真田信繁役の堺雅人さん:
信繁を演じうえでは、信幸が信繁のことを評した
「物ごと柔和忍辱(にゅうわにんにく)にして強(こわ)しからず。
ことば少なにして怒り腹立つことなかりし」という言葉を
一つの手がかりにしています。
つまり、温厚で、もの静かで、辛抱強い。
ドラマも春夏秋冬に分けるとすると、
春に当たる青春期は、若者らしい旺盛な好奇心や、
精神的な未熟さもにじませています。(17p)
こういうことを考えて役を演じているんだなあと思いました。
「忍辱」を「にんにく」と読むのは少々笑えました。
意外なところでニンニクを見ると言いませんか?
「うわ~ニンニク」
その響きに似ている漢字四字熟語です。
信繁は今後、上杉家、北条家、豊臣家、そして徳川家と、
多くの大名と関わっていきます。
(信繁は)上杉家と豊臣家には人質として赴きますが、
人質といっても、異文化交流を楽しむ
留学生のように過ごした印象があります。
そもそも真田家は、武田家という一流企業に勤めたプライドがあって、
武田家が倒産しても、そのプライドを持ち続けていたと思うんです。
信玄に直接仕えた昌幸はその筆頭で、
上杉や北条のことも、実はなめていたんじゃないかな(笑)。(19p)
面白い見方です。
真実はどうであるかはわかりませんが、調べれば調べるほど、
武田信玄が偉大な武将だったと思えるようになってきたので、
この見方もあるんじゃないかなと思えます。
とり役の草笛光子さん:
とりを人質とした木曽義昌をひっぱたくシーンがあります。
義昌の幼少期を知っているとりは、
武田家を裏切った彼をビシッと叱るわけです。
人質の分際で、いい度胸よね。
思い切りふてぶてしく演じました。(笑) (32p)
演じた時の裏話を読むと、この場面が楽しみになります。
第何話なのかな?少なくとも今晩ではない。
高梨内記役の中原丈雄さん:
(前略)(役作りが難しい時は)自分が昔から好きな俳優の
志村喬さん、森雅之さん、佐分利信さんなら、
この役をどう演じられるだろうかと想像して作り上げていきます。
内記は昌幸の死後も信繁に仕え、
「大坂夏の陣」で討ち死にしたと言いますから、
そのときにはかなり老いているはず。
加藤嘉さんのような枯れた雰囲気も出せればいいなと
思ったりもします。(42p)
俳優さんがこのようなことを考えて演じているのかと、
興味を持って読みました。
中原さんが出てきたときには、このことを頭に入れて見てみたいです。
中原さんが挙げた俳優のうち、森雅之さんはよくわからず。
他の人はわかります。
http://blog.livedoor.jp/genneigennjitu2005/archives/2014-12-14.html
武田勝頼役の平岳大さん:
その後、勝頼は結局小山田に裏切られ、
自刃することになります。
それを僕は悲劇として演じたくはありませんでした。
切腹シーンも、父の幻影を前にして、
武士としての潔さを示したかった。
武田家が滅亡したことによって真田一族の奔走が始まり、
この「真田丸」という物語の幕が開くという意味でも、
勝頼が担う役割は非常に大きい。
偉大な武田家の幕引きを覚悟を持って演じたつもりです。
ぜひその最期を皆さんに見届けていただきたいと思います。(48p)
第1話で十分に演技に引きつけられました。
今晩の第2話は勝頼最期のシーンです。
林邦史郎さんの武田信玄とともに、しっかり見届けたいです。
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