戦争に関する本「トンネルの森 1945」
今日は12月14日。
12月13日に「戦争に関するもの」を2つ見ました。
2つ目は
「トンネルの森 1945年」(角野栄子作 KADOKAWA)です。
「魔女の宅急便」の著者として有名な角野栄子さんの本。
でも私には7~8年前に買った
「ブタベイカリー」(ぶんけい)
「イエコさん」(ブロンズ新社)の奇妙なお話を書く
絵本・童話作家のイメージです。
角野栄子さんは80歳。
終戦の頃は10歳。
子どもとして体験した戦争を表現した本でした。
大人に依存している子どもにとって、
身近な大人が亡くなっていくことによって、
大きな不安に襲われることを読みながら体験した気分です。
物語のスタートでいきなり母親が亡くなり、
空襲でおばあさんのタカさんを失う。
さらには友だちの優しいお母さんの死。
戦争は次々に少女にとって大事な大人を奪っていきました。
不安の象徴が、疎開先の家の近くにあった「トンネルの森」
木々の繁った薄暗い森、脱走兵もひそんでいるかもしれない森は、
恐怖の通学路でした。
しかし、主人公の少女は、それらの不安の中で成長して
たくましくなっていきます。
しっくりいかなかった継母とも力を合わせて、
苦しい生活の中でも頑張るようになっていきます。
そしてとびきり大事な大人である父親が空襲で行方不明。
主人公の少女にはどのような運命が待っているか・・・・・
読んでみてください。
このような映像がありました。
「トンネルの森 1945」の冒頭を、角野栄子さんが朗読しています。
YouTube: 「魔女の宅急便」の角野栄子さんご本人が朗読!『トンネルの森 1945』
角野さんって、どんな姿の人かなあと思っていました。
この映像で解決です。
しっかりした80歳です。
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