« 「君が僕の息子について教えてくれたこと」引用3/僕の家族のすごいところ | メイン | 金箔には金銀銅が含まれているのですね »

2014年8月23日 (土)

「君が僕の息子について教えてくれたこと」引用4/子どもの脳が喜ぶこと

 

今日は8月23日。

  

前投稿のつづき。

 

8月16日にNHKで放映された「君が僕の息子について教えてくれたこと」より。

再放送

〇総合 8/28(木) 午前1:30~2:29 ※一部地域を除く ※27日深夜です。  

〇総合 9/13(土) 午後3:05~4:04 

  

  

東田直樹さんが、杉山登志郎先生の診断を受けます。

Rimg4378_2   

8月初めに豊橋でお話を聞いてきたばかりの先生。

番組中に急に登場でビックリ。

杉山先生の診断は、

感情は豊に発達しているものの、何らかの原因でそれが言葉に結びつかない

「言語失行」ではないかというものでした。

Rimg4379_2

原因をつきとめるために、MRI検査を受けてほしいと直樹君に申し出ました。

直樹君は、その結果で治療ができるのですか?と聞きます。

杉山先生は、治療にはそのままつながりませんと答えます。

それでは何のために?と直樹君。

杉山先生は答えます。

Rimg4380  

「東田さん自身に役立つかはわからないけど、

他の自閉症の子の治療に役立ちます」

  

杉山先生も正直です。でも直樹君は人の役に立つならということで承諾します。

  

検査結果

  

ナレーターの言葉:

異常が見られたのは、弓状束(きゅうじょうそく)と呼ばれる神経線維の集まりです。

弓状束は言葉を話す役目を担うブローカ野と、

言語を理解するウェルニッケ野をつないでいます。

Rimg4383  

その伝達がうまく機能していないことが、

会話のできない原因と考えられます。

Rimg4384   

もう一つ、わかったことがあります。

他人の意図を読み取る役割をする右脳の一部分の体積が、

健常者よりも大きかったのです。

直樹さんの豊かな表現力と結びついている可能性があります。

Rimg4385  

これは、自閉症者は、脳のある部分が機能が機能していない分だけ、

それを補おうと他の部分が発達する可能性を示すものだと

杉山医師は考えています。

  

杉山先生の言葉は、教師にとって「これで行こう!」と思わせてくれるものです。

  

ハンディキャップのあるところには、

その代償のための脳をうんと発達させた部分というのがあるわけですよね。

我々は今までね、マイナスの部分に目を留めることが多かったんですね。

でもそうじゃなくて、むしろこれだけ自閉症グループっていうか、

自閉症スペクトラムというのが広がりがあるのがわかってきている以上、

この代償的に伸びているところはどこなんだろう、

それに注目するっていうのが、これからの療育の中心になってくると思いますよ。

その子の脳が喜ぶことをやってあげればいいんですね。

それが一番、自閉症の子を伸ばしていく道だと思いますよ。

 千田琢哉さんの話とも結びつきました。

ここでも道草 「好きなことだけしていきていけ」引用(2014年8月21日投稿)

千田さんはこう書いていました。

 

好きなことの片鱗は、小学生の頃にすでやっている。

「小学生の頃、自分が没頭していたものが本当は好きなことなのだ。」

「これまでの人生で、他人の半分の努力で、

他人の倍以上の成果をあげられたことを思い出そう。

きっとそれに打ち込んでいる間は、我を忘れてのめり込んでいるはずだ。

それがあなたの伸ばすべき才能だ。」

  

自分でも気づきたいし、教師も目の前の子から見つけたいです。

伸ばすところを。

子どもの脳が喜ぶことを。

自閉症であっても、そうでなくても。

  

番組「君が僕の息子について教えてくれたこと」では、

東田直樹さんの本によって、自閉症の子どものことを知った親の言葉がたくさん出てきますが、

ブログでは割愛します。

時間がないです。

本当は1時間まるごとここに書きとめたいくらいのいい番組でした。

良かったら再放送を見てください。

すぐに録画セットしておいてください。

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8263
  • Img_8265
  • Img_8266
  • Img_8262
  • Img_7924
  • Img_8261
  • Img_8034
  • Img_7812
  • Img_7811
  • Img_7809
  • Img_7808
  • Img_7807

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉