「君が僕の息子について教えてくれたこと」引用3/僕の家族のすごいところ
今日は8月23日。
前投稿のつづき。
8月16日にNHKで放映された「君が僕の息子について教えてくれたこと」より。
再放送
〇総合 8/28(木) 午前1:30~2:29 ※一部地域を除く ※27日深夜です。
〇総合 9/13(土) 午後3:05~4:04
ナレーターの言葉:
ミッチェルさんには、重度の自閉症を抱える8歳の息子がいます。
突然頭を床に打ちつけるなど、理解不能の行動をとる息子と、
そう接していいかわからず、子育てに半ば絶望していました。
ミッチェルさんの言葉:
自分の人生は、描いたシナリオからはずれてしまいました。
健康な息子を望んでいましたが、そうはならなかった。
世界に怒りを抱き、自分を哀れだと思いました。
息子に怒りを覚えたこともあります。
そんなことをしても事態は悪化するだけで何の意味もないのに・・・・・
正直に語っています。
何か助けになるものはないかと探していて、
ミッチェルさんは東田直樹さんの本に出会いました。
ミッチェルさんが求めていた答が本に載っていました。
すぐに翻訳に取りかかりました。
自閉症の子を抱える親の助けになると考えたからです。
テレビにも出演して、宣伝しています。
「破綻していると見られていますよね?」
インタビュアーの質問にドキリ。
でもミッチェルさんはきちんと答えています。
自閉症者への誤解も解こうとしています。
ミッチェルさんの息子に対する見方が変わってきます。
ナレーターの言葉:
今ではミッチェルさんは、息子の行動には必ず意味があると考えられるようになりました。
ミッチェルさんの創作ノートに息子が書いた落書き。
以前ならいらだっていました。
ミッチェルさんの言葉:
お父さんが働いている。息子も「じゃあ僕もしよう」と考えて、
俺の隣でこういお仕事を始める。
とてもかわいらしいです。
言葉ではないコミュニケーションなんです。
息子は「僕も働いているよ お父さんみたいに」と言っているのだと思います。
もちろん怒ることもありません。
彼の落書きがノートにあるのは幸せです。
とってもいい顔で話していたミッチェルさんでした。
日本語もたくさん出てきました。
そのミッチェルさんが、春に来日して直樹さんと会っていました。
感謝の気持ちを伝えるために来ました。
ミッチェルさんは、直樹さんを通して、息子のことをいろいろ知りたくて、
質問を次々にします。
「どんなものが怖いですか?」
「いつが一番幸せな瞬間?」
そして一番聞きたかった質問をします。
「お父さんとしてどうやって俺の息子を手伝うことができますか?」
「どうすればいいですか?俺の自閉症の息子に」
直樹君は答えます。
「僕はそのままで十分だと思います」
「お子さんもお父さんのことが大すきで、
そのままで十分だと思っているはずだからです」
さらに後日、直樹君はこう書いています。泣けます。
自閉症のお子さんに父親として何をしてあげたらいいかと、
僕に質問されました。
僕はそのままで十分だとお答えしました。
子どもが望んでいるのは、親の笑顔だからです。
僕のために誰も犠牲になっていないと
子ども時代の僕に思わせてくれたのが、
僕の家族のすごいところです。
僕はまだまだ未熟ですが、いつかミッチェルさんのような
大作家になれるよう努力するつもりです。
いいでしょこの文章。勉強になりました。
親はこういうことに気をつけなければならないんだと気づかされるし、
自閉症の子のもつ向上心がすがすがしかったです。
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