3回目の下見/ベカリアの化石「月のおさがり」
今日は7月12日。
今日は午前中に蒲郡市の「生命の海科学館」に下見に行きました。
3回目の下見です。
今回は学芸員さんとじっくり話ができて、いろいろお話を聞いてきました。
その内容をここに書きとめておいて、後に利用したいと思います。
夏休みに勤務校の特別支援学級の子どもたちを連れて行きます。
その時に化石のレプリカづくりを体験します。
種類は5種類。
ヤマトビカリア (新生代新第三紀:中新世 2303万年~533.2万年前)
ビカリア
スピノサウルスの歯
アンモナイト(ドゥビレイセラス) (中生代白亜紀 1億4550万年~6550万年前)
三葉虫(ファコプス) (古生代デボン紀 4億1600万年~3億5920万年前)
学芸員さんの話を聞いて興味を持ったのは、ビカリアです。
ヤマトビカリアの写真です。
ビカリアは巻貝の仲間です。
上の写真は、殻が化石として残ったものです。
下を見てください。
これも「ビカリア」と書いてあります。
ビカリアの殻の中には、ビカリアがもともと住んでいて、空洞でした。
宿主のビカリアが死ぬと、その空洞の中にケイ酸とかが侵入します。
その結果、空洞が満たされて、ケイ酸などが固まります。
殻が壊れてしまい、そのケイ酸などで固まったらせん状のものが
化石として残ったものが上の写真です。
実物の化石のアップ写真を載せます↓
これが、ベカリアの空洞が埋まったものであることがわからなかった時、
発見者は何であるか悩んだそうです。
その結果、お月様のうんちなのではと考えて、
「月のおさがり」と呼んだそうです。
なるほどです。
学芸員さんが、岡山県にビカリアのたくさん出てくる所があると聞きました。
調べてみました。
「なぎビカリアミュージアム」がヒットしました。
岡山県勝田郡奈義町柿1875にあります。
岐阜県瑞浪市にも産地があるようです。
日本ではこの2か所が有名だそうです。
下見最初の10分間で、すっかり興味津々になりました。
私だったら、こんなことを知ったら、「月のおさがり」のレプリカづくりを選びます。
でも学芸員さんは、べカリアは地味だから、
子どもたちは恐竜の歯や、アンモナイトを選ぶことが多いと教えてくれました。
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