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2011年7月 9日 (土)

海軍工廠の授業資料1/仮埋葬

  

今日7月9日。

8日に発行した学年だより「6年生の実力」より。

    

6年生の実力 

今日の学年社会科授業の資料                                                               

平成23年7月8日

【豊川海軍工廠空襲】

7月12日に☐☐〇〇さんに来ていただいて、☐☐さんが体験された話を聴きます。

豊橋空襲と豊川海軍工廠の話が中心になると思います。

海軍の武器工場として海軍工廠ができたのは、昭和14年。

最初は1500人ほどが勤めていましたが、昭和18年には6万人規模の大工場となりました。

豊川市も、海軍工廠の規模拡大にともなって、大きな都市になっていきます。

豊川市の人口は昭和15年に3万人だったのが、昭和18年7万4千人、昭和19年には9万人になりました。

そして昭和20年8月7日を迎えます。雲ひとつない快晴。

太平洋の島を飛び立ったB29爆撃機124機とP51戦闘機45機からなる大編隊は、

12波の波状攻撃で豊川海軍工廠を爆撃しました。

午前10時13分から始まった空襲は26分間。死者は2500人以上。
 
   

【3年前の海軍工廠展】

毎年、桜丘ミュージアムでは、夏に「豊川海軍工廠展」が行われています。(今年も7月16日から始まります)

3年前に「海軍工廠展」に行った時に初めて知ったことがありました。

海軍工廠爆撃直後、あまりに死者が多く、火葬が間に合いませんでした。

8月なので、暑い。遺体の腐敗がすすみました。

2か所の墓地がつくられて、仮埋葬が行われました。

場所は千両(ちぎり)と諏訪(すわ)に作られました。体験者が描いた絵を2枚紹介します。
   

(絵)遺体を埋めるために掘られた穴

(絵)のら犬や時計などを盗む人から遺体を守るために警備する人たち。

※著作権の関係で、絵はブログに掲載できません。

  

戦後のゴタゴタのために、千両墓地は6年間放置されました。

遺族からの願いで、6年後、千両墓地は掘り返されました。

白骨化している遺体が多かったが、わずかに身に着けていた遺品から、身元が探られました。

千両墓地は、冷たい地下水のため腐敗しないで、

蝋(ろう)人形のようになっていたものもあるそうです。

埋葬された2385柱のうち、身元がわかったのは228柱のみ。

これが3年前に初めて知ったことです。(次の投稿のつづく)

   

    

一昨年と昨年調べてきたことを、初めて授業でやってみました。

※調べたことはこのブログでも書いています。たとえば・・・

ここでも道草 諏訪墓地訪問(2008年10月6日投稿)

「諏訪墓地の絵」html

この学年だよりは授業で使った資料です。

次の投稿では、千両墓地に埋められた石川智代さんに関する記述。

     


 

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コメント

はじめまして。私は豊川に住んで八年になる者です。
豊川海軍工廠のことは、越してきて知りました。
自分の街で何がおこったのか、知りたくて
こちらのブログの記事をいくつか読ませていただきました。

文で読んでも、想像でしかないので、ここには掲載できないとされている絵をみたいと思い、桜木ミュージアムにも問いあわせましたが、今は改装中なので、見れないとのことでした。もしよろしければ、なんらかの形で見せていただけたら、、、とおもうのですが、いかがでしょうか。
ぶしつけな事を申してすみませんが、もしよろしければ、よろしくお願いいたします。

こんにちは、さらさん。
コメントをありがとうございます。
絵を見たいとのこと、さしつかえないと思うので、
近日中に、教えてもらったメールアドレスに送りたいと思います。
ちょっと待ってください。

さらさん、もう少しお待ちください。

さらさん、資料探しに思ったより苦労しています。
7月下旬に時間ができるので、その時に探します。
お待ちください。

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