ニールセン「不滅」を聴いてみたい
最近、「のだめカンタービレ」について書いていませんでしたが、
21巻目まで読み進みました。
その中で気になった曲は、
17巻に出てきたニールセンの「交響曲第4番 ”不滅”」です。
社会科教師としては、第一次世界大戦時に作られたという点に関心を持ちました。
はたしてどんな曲なのだろう?
調べてみました。
次のブログの説明が印象に残りました。
※「あれぐろ・こん・ぶりお」http://d.hatena.ne.jp/takashi1982/20060515
引用・・・・
北欧の小国、デンマークの作曲家、カール・ニールセンの代表作とも言うべき
交響曲第4番「不滅」は多くの人命が失われた第一次世界大戦の最中に発表された。
西洋音楽史的にみると、第一次世界大戦の時期になると
大作曲家とよばれるヒトの多くは鬼籍に入るか、作品を書かなくなる。
ちょうど、当時隆盛を誇るかに見えた「西洋文明」が目の前で
音を立てて崩壊していくかに見える、
それが第一次世界大戦を経験したヨーロッパ人に共通した感覚だったのだろう。
そうした時代の雰囲気を象徴するのがシュペングラーの『西欧の没落』だったわけで、
ヨーロッパ全域が戦場となり、歴史上初の総力戦となったこの戦争のすさまじさを物語る。
あー、ちなみに、総力戦(total war)っていうのは戦争遂行のために、
政治・経済・文化等、あらゆるものを根こそぎ動員する戦争の事。
近代以前の戦争は分かりやすく言えば、関ヶ原の合戦みたく、
戦闘行為をするヒト(日本だと武士身分)と何にもしないヒト(それ以外の農工商人)が分かれていた。
しかも、武士は農工商人に協力を求めたりは出来なかった。
今やってる、NHK大河ドラマ「功名が辻」をみてるとイメージしやすいのでは?
それに対して近代以降はその国の持てる力全てを戦争に捧げるものだから、
戦争は直接その国民の生死に関わるという戦争の認識を大きく変えたということになる。
そんな総力戦下の第一次世界大戦に戦争の脅威に曝され(小国デンマークはドイツに侵攻されてしまう)ながら、
ニールセンは人間の意志の強さや人間の可能性、
また、音楽の持つメッセージ性などを合わせて「不滅」という曲を作った。
したがって非常に象徴的な音楽だと思う。
これが、戦意高揚の曲だったら、今ではその価値はなくなってしまうだろうが、
先に挙げた要素は人間が生きている限り持っている「人間の強さ」のようなもので、
曲自体に生命力があるのだろう。
ああ、聴きたくなりました。
このCDはどうだろう?
指揮者:ヘルベルト・ブロムシュテット
ニールセン「交響曲第4番「不滅」・第5番
ユニバーサルミュージック
品番:POCL-5190
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」公開に合わせて、
今晩9時から放映される「のだめカンタービレ 最終楽章 特別編」は
どんな内容なのだろう。
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」の「1812年」の演奏シーンもやるのかな。
マンガ本を読んでみて、「1812年」が出てきませんでした。
映画なので、派手な?曲として「1812年」が選ばれたのでしょうか。
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