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2010年1月 7日 (木)

「ウザッタイ」の短縮形が「ウザイ」/これも方言でした

(前投稿のつづき)

「ウザイ」という言葉を最近よく耳にするようになりました。

担任しているクラスの子どもでも口にしています。

小5の息子も言うことがあり、耳触りの悪い言葉だと思っていました。

   

井上史雄さんは、このウザイについても調べていました。

このことについては、井上史雄さん監修の「方言と地図」(フレーベル館)がわかりやすいです。

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次のように書いてありました。

   

全国区になった「うざったい」

「うざったい」は、もとは(東京都の)多摩地方で使われていた言葉で、

【気味が悪い、わずらわしい】という意味でした。

小さなものがたくさん群がることを「うざる」と言い、

そこから転じた表現です。

今では全国に広がり、各地で使われています。(39p)

   

その後さらに短縮されて「うざい」となり、今では全国の若者を中心に使われています。(23p)

   

「うざったい」は1980年代に急速に普及したようで、

1993年にはほぼ全国に普及。

その中で短縮形「うざい」が登場。

2002年以後に広がり始めたようです。

※参考:「日本語は年速1キロで動く」(講談社現代新書)

   

井上さんは「日本語は年速1キロで動く」の中でこう書いています。

   

「ウザッタイ」「ウザイ」などの言い方は、流行語と違って一時的なものではない。

これまでも広がり続けたし、これからも長く使われるだろう。

ただし由緒正しい標準語と見なされることはなく、

評論や学術論文などの改まった文章などではなかなか使われないだろう。

地方で生まれて、新しく東京に広がった方言なので、こういうのを「東京新方言」と名づけてみた。(24p)

    

一時的なものではなく、これからも長く使われる!

「ウザイ」は近くにあってほしくない言葉です。

しかし、簡単にはなくならない根の深さを感じました。

   

まだつづく。

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コメント

私は小学校6年です。私には高1の姉、高3の兄がいます。私は毎日のように、高1の姉麻衣が  マジ彼氏くそうざいとか言っている。私もあのこの服超ダサイきもーいなどマジうけるとかは言います。兄は母に晩飯クソまじーなどいっています。

麻歩さん、コメントをありがとう。
「うざい」については、どう思うかな。
お姉さんの「くそうざい」はすごい言葉ですね。
面と向かって言われたら、つらそう。

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