豊川海軍工廠の水道施設その3
(前投稿のつづき)
いよいよ戦時中に作られた千両(ちぎり)の配水池の上へ。
この草の下に、配水池があるそうです。
丈夫なコンクリートの箱なので、今も残っているそうです。
ただ草木におおわれているため、全く姿は見えません。
戦時中は、配水池は松林に隠されていて、
上空からもわからないようにされていたそうです。
海軍工廠にとっては水は大事なもの。
配水池が爆撃されれば死活問題。だから隠されていました。
この話を聞いて、戦争を感じました。平和な世の中では考えないことです。
マツクイムシの被害で松がほとんど残っていませんが、
今も木々に囲まれ、草もあって、配水池は隠されています。
「マムシがいるかもしれないけど、配水池の上を歩いてみるかい?」
案内人の人に言われました。もちろん歩き始めました。
こんな機会は滅多にないこと。マムシがなんだ・・・・・ドキドキ。
ところどころに白い筒がありました。
空気抜きだそうです。
筒の上から配水池をのぞいてみました。
底には水がありました。
配水池に今も水がありました。
戦時中に作られたハンドルなども残っていました。
ここは立派な遺跡だと感じました。
この遺跡はそんなに知られていないと思います。
豊川海軍工廠に関連するし、戦争時の考え方も伝える遺跡だと思います。
保存すべきものだと思いました。
想像していた配水池は、今の円形貯水タンクのイメージでした。
グレー色のコンクリート製だと思っていました。
草木におおわれた直方体の配水池は想像外。
こういうのが面白い。同じ学年の若い先生とともにいい見学ができました。
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