イラガのマユには切れ口がある(理論編)
「わたしの研究 イラガのマユのなぞ」(石井象二郎・文/偕成社)
魅力的な本でした。
偶然見つけたことがとても幸運に思えます。
石井象二郎さんのことを少し調べました。
2004年12月10日に89歳でお亡くなりになっていました。
昆虫のことにいろいろ疑問をもって、一つ一つ解明していった方のようです。
この本の中で、イラガのマユはとても硬いと書いています。
実際に触ってみると実感できます。
つぶれそうでつぶれません。
どれくらいの力(圧力)にたえられるか、機械ではかった人がいます。
(中略)
マユの上におもりをのせていき、どれほどの重さまでたえられるか、はかっていきます。
そのけっか、マユの長軸方向では平均7.7キログラム、
短軸方向では平均6.4キログラムまで、
マユはつぶれずにたえることがわかりました。(17p)
こんな硬いマユを、イラガの成虫はなぜ突き破って出てこれるのか、
石井さんの関心はそこに向けられ、解明していきます。
マユの上部にカラが薄い部分があり、
そこが切れ口で、ふたのように開けることができると言うわけです。
そうなんだ、と思って読みました。
これは実際にやってみようと思いました。
心当たりがあったからです。
イラガのマユの、成虫が抜けたものはすべて同じような穴が開いていること。
まだ抜けていないマユに、確かにふたの部分に線があったことです。
次の投稿で、実際にやったことを書きます。
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