縦の教育、横の教育 (野口芳宏著 生涯学習ブックレット)
前回の投稿で書いたマラソン練習をしている小学生の写真です。昨日の朝です。
今回はお兄さんだけでした。
妹は寝坊したかな。大会の2月19日まであと少しです。
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サークル”21の会”で勧めてもらった本です。
「30分で読めちゃうよ」と言われた通り、すぐに読めてしまう薄い本です。
でも内容は薄っぺらくありません。
親や教師という子どもから見て上下関係の縦の教育の大事さを説いています。
「今は、親を大事にしない子ども、先生を尊敬しない子どもがたくさんいます。親と先生というのは子どもを育てるうえで最も重要な二つの柱です。そこがおかしくなっているから駄目なんです。」
縦の教育の実践は、両親の写真を財布に入れることからスタートという、面白い提案をされています。
縦糸横糸の考え方も書いてありました。
以前「ぶらっしゅ・あっぷ指導力」の中で横藤先生が言っていたとことと共通していました。
http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/01/post-0b42.html
やはり縦糸が大事であると。
野口先生は、横の教育も大事だが縦の教育がより重要だということを、いろいろな表現で示してくれています。水にたとえているところなんて、納得です。
少しでも自分の血肉になってほしので、引用します。
「もともと、縦の原理というのは上下、高低の差の原理です。それに対して横の原理は、平等対等の原理です。上下高低というものは必ず秩序を生みだし、それがエネルギーを生み出します。たとえば、水は平面上に広がっていく時は流れに秩序はありません。しかし、高いところから低いところに一気に落とすと、発電もできるようなものすごい力を生み出します。(中略)」
「このように上下高低の原理は、秩序を生むと同時に、ものすごいエネルギーを生み出します。それに対して横の原理、水平の原理というのは無秩序、無力です。そこからは惰眠を生みがちです。エネルギーがありませんから、ゆっくりできます。たるむのです。現在の日本社会は、ややそうなっているところがあるのではないでしょうか。」
お勧めの本です。
ついでにこのモラロジー研究所の「生涯学習ブックレット」シリーズもお勧めです。
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