本「南海トラフM9地震は起きない」⑤ 断層は地震の結果であって原因ではない
今日は令和7年1月30日。
前記事に引き続き、
「南海トラフM9地震は起きない」
(角田史雄・藤和彦著/方丈社)
から引用していきます。
地震は地下の岩盤が割れることで起きる現象です。落とした皿がいく
つに割れるかを予測することができないように、どのように岩盤が割
れて地震が起きるのかを予測するのは非常に困難です。
(82p)
この原則、覚えておこう。
戦後しばらくの間「断層は地震の結果」と教育されてきました。
規模の大きな地震が起きた後、震源地では時として数十kmにわたっ
て地表に亀裂が観測されます。この亀裂については「地震が起きた
結果の産物」、つまり、「地震が起きると地面にひびが入る」と考
えられていました。
しかしその後、考え方ががらりと変わりました。それは「この地表
の亀裂こそが地震の正体である。断層こそ地震の原因だ」という考
え方で、地表に入るこの亀裂を「地表地震断層」と呼び、地震はこ
の断層運動の結果だということになったのです。
この考え方の変化には、プレート説が大きな役割を果たしました。
運動を引き起こす力の源がプレートの運動によるものだ」と説明さ
れるようになったからです。
(84p)
「活断層」はよく聞きます。
地震の巣と言われます。
これもプレート説から派生したものなのですね。
さらにこんな記述もあります。
地震の原因とされている活断層のほとんどが地下数十mぐらいで消え
てなくなることがわかっています。
これに対して、地震を発生させるのは地下数㎞より深いところにある
「震源断層」で日本には2000もの活断層がみつかっていますが、地
下5~30mの極浅発地震の震源断層につながっている活断層はほとん
どありません。
地下深部の割れ目である震源断層がそのままの形で地表の活断層につ
ながっているのは極めてまれなのです。
震源断層が地表の活断層につながってもいないのに、地表に近い活断
層が地下深くの震断層に影響を与えるとは到底思えません。
地下の震源断層のズレが地震の原因となり、その影響を受けてその上
の活断層がズレることはあっても、その逆はあり得ない。 つまり、
地表に現れている活断層は地震の原因ではないのです。
(86p)
活断層は地震の原因ではない。
メディアはどうなっているんでしょう。
今でも活断層はニュースによく出てきます。
プレートが横から押す力では、長い時間をかけて固められた岩盤中の
古傷跡である断層をズレ動かすことは不可能ですが、岩盤が熱せられ
れば話は別です。
断層を固めていた「接着剤」的役割を果たしていた物質が熱で溶け、
しかも岩盤は熱で膨張して、四方八方に広がる引っ張り力が作用しま
す。 そのため断層面が開くのです。
堅く動かない断層が熱で生き返ってズレ動くと考えるゆえんです。
熊本地震以降、「活断層」が地震の原因のように言われていますが、
大地の裂け目(古傷跡)である活断層は、長い時間が経過するとくっ
ついてしまい、大きな圧力をかけてもびくともしないのです。
したがって、普段は動けない古傷跡である活断層は、地下の高温で
生き返ることはあっても、活断層が自ら地震を発生させることなど
できるはずがないのです。
地下の震源断層を動かせるのは熱の力です。 この点も、プレート説
のせいで過去の正しい考え方がねじ曲がってしまったことは残念で
なりません。
それとともに、過去の科学者たちが導いた正しい考え方が置き去り
にされて、日本全体がプレート説そのものを含めてねじ曲がった方
向に進んでしまっている状況が心配でなりません。
(87〜88p)
活断層は、圧力では動かずに、高熱で動く。
これが基本かな。
「プレート説のせいで過去の正しい考え方がねじ曲がってしまった」
この後、世間は変わっていくのか。
みんなが信じていたプレート説は、
少しずつ変わっていくのか。
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