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2025年1月19日 (日)

本「南海トラフM9地震は起きない」② 「プレート説」ではなくて「熱移送説」 

    

今日は令和7年1月19日。

  

1月16日の記事の続きです。

「南海トラフM9地震は起きない」

(角田史雄・藤和彦著/方丈社)

から引用します。

プレート説によれば、「大きな地震はプレートの境界面近くでしか起

きない」とされていますが、2008年5月に起きた中国の四川大地震(

マグニチュード8.0)の発生原因はプレート説では説明できないのです。

と言うのは、この四川大地震の震源は、プレートが衝突したり沈み込

んだりするとされている場所から2000㎞以上も離れているからです。

私とともに本書を執筆した角田史雄氏は、2007年の埼玉大学の講義で

「中国の雲南省から四川省あたりで近い将来、大きな地震が起きる」

との予測を学生の前で披露しました。

それは、プレート説に代わって地震の発生を説明する「熱移送説」に

基づく地震予測の第一号でした。 (後略)

(6〜7p)  

「プレート説」に対して、「熱移送説」です。

地下から熱が上がってくることで、

地面が熱せられて、地殻変動が起き、地震が起こる説です。

60年弱ほど信じてきた「プレート説」から、

頭を切り替えるのは、なかなか難しそう。

あのウェゲナーの大陸移動説も、「プレート説」に拠るもの。

大陸移動説も違ったのです。

何度、授業で紹介したことか。

  

このように見てくると、日本の地震学はこの50年間を無駄にしてきた

と言わざるを得ません。無駄どころかむしろ有害な存在になりつつあ

ります。

南海トラフ地震の発生ばかりに注目が集まっていることに大きな問題

があります。東日本大震災以降、南海トラフ地震の危険性が喧伝され

るようになりましたが、東日本大震災以降に起きた大地震は、2016年

の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、2024年の能登半島地震

など、 南海トラフ地震以外の地域ばかりです。

南海トラフ地震の危険性の根拠はプレート説に基づくものです。南海

トラフ地震はフィリピン海プレートが南海トラフに沈むことで起きる

とされていますが、フィリピン海プレートを生成する活動的な海嶺は

いまだに見つかっていません。

このため、「沈み込みによりフィリピン海プレートの面積は徐々に小

さくなっており、いずれフィリピン海プレートはすべて沈み込んでし

まい、地球上から姿を消してしまうのではないか」と指摘する地震学

者もいます。「語るに落ちた」とはこのことでしょう。ありもしない

フィリピン海プレートを前提に「巨大地震が必ずやってくる」と叫び

続ける地震学者の姿を見るにつけ、暗澹たる思いになります。

(10〜11p)

  

「語るに落ちた」

なるほどこういう時に使うのかと思った文章です。

フィリピン海プレートの海嶺が見つかっていないのは、

盲点でしたね。

太平洋、大西洋の海嶺が有名なので、

海嶺はあるものなんだと思っていました。

  

はっきり言って、プレート説に依拠した地震予知は無駄です。直ち

に廃棄すべきでしょう。

地震は地下の岩盤が割れてズレることによって発生する現象である

ことから、 松澤氏は「地域ごとに地震の前兆を見極めるべきだ」

と考えていました。

この観点から、阪神淡路大震災以降、各地に設置された地震計が示

す情報をリアルタイムで解析することが有用だと思います。

各地に設置された地震計が示す微弱地震の発生状況は地震の予知に

役立つと考えられるからです。

日本列島からはるかに離れた海底の動きを把握するより、はるかに

確実な方法です。

全国の地震計を管理している気象庁はただちにこの情報を地方自体

関係者らに開放し、地域ごとに地震予測を策定していくべきだと思

います。

その際、日本全体で約2000人いるとされる地震学者は、これをサ

ポートすべきです。

さらに、地震被害を最小限に抑えるという「減災」の発想に立ち、

各自治体が主体となって「震度7でも耐えられる街づくり」を推進

してほしいと思います。(中略)

地震発生を予測することは本来、難しいことですが、地震発生のメ

カニズムを誤って理解しているようでは話にならないのです。

(12〜13p)

  

以前紹介した動画の中で、阪神淡路大震災では、

地震計の数が少なくて、どこが震源地なのか、

どこでどの程度の揺れがあったかなどが、

速やかにわからなかったと藤さんは述べ、

その後、かなりの数の地震計が全国に設置されたのだそうです。

しかし、その地震計の数値は、共有されていないそうです。

地震計の管理者である気象庁が、公開していないのです。

その数値を公開して、揺れを正確に知ることで、

地震発生を少しでも早く予測できたらと提案しています。

「熱移送説」ならば、前兆現象はありそうです。

 

  

  

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