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2024年12月 5日 (木)

今晩の夕食は自然薯/擂(す)るは手偏に雷

   

今日は令和6年12月5日。

  

奥さんの実家は愛知県奥三河。

そこでは自然薯(じねんじょ)を作っていて、

先日はその自然薯をいただいてきました。

  

今晩、自然薯を擂(す)りました。

「する」にはいろいろな感じがありますが、

自然薯の場合は、「擂」が使われるようです。

手偏に「雷」

確かに、擂り鉢の中で、手で擂粉木(すりこぎ)を動かすと、

雷の音のように「ゴロゴロ」言うので、

適切な漢字だなと思いました。(本当かな?)

  

自然薯を擂るのは、私の仕事。

時間がかかり、腕の力がいり、根気が大事です。

父が生きていた時には、「手つだおうか?」と言ってくれて、

代わってくれました。すでに高齢だったので父は非力で、

それほど擂ることが進むわけではないのですが、

私にとっては一休みになっていいし、

高齢な父が頑張って擂る姿は、家族にとって

いい雰囲気を醸し出してくれました。

今はその父はいないのですが、自然薯を擂ると、

父がいた情景を思い出します。

これからも、擂るたびに思い出すだろうなあ。

  

出来上がりの写真です。

Img_9371

炊き立てのご飯にたっぷりかけて食べました。2杯。

自然薯を作ってくれた実家の皆さんに感謝。

もう毎年のことです。

3人で全部食べるのは無理なので、また明日の朝ごはんに食べます。

  

「自然薯」と書いて「ジネンジョ」

この響き、大好きだなあ。

「シゼンジョ」でなくて良かったです。

「然」を「ネン」と読むのがいい。

「ゼン」だと、面白みがない言葉になってしまいます。

「自然薯」の「薯」は、

訓読みが「いも」、音読みが「ショ」「ジョ」

「ジョ」が納まりがいい。

昔、山に入って自然薯掘りをしました。

う〜ん、新任の頃、奥三河の山の学校に

勤めていた時だったかなあ。

地域の人に誘われて、山に入ったと思います。

自然薯は蔓性の植物で、葉っぱを見つけるのがまずは苦労。

見つけたと思ったら、よく似た植物だったことが多かったです。

そして掘り出すのも苦労。

丁寧に掘らないと、ちょん切れてしまう厄介な芋でした。

おそらく、私が子どもの頃に食べていたのは、長芋。

粘り気が少ない山芋でした。

奥三河に縁があってから、自然薯という山芋を知ったと思います。

実家では畑で作っています。

毎年この季節の風物詩ですね。

コメント

私の子どもの頃、自然薯を擂る様子がありありと思い出されました。自営業でその頃は住み込みの若い衆が4名と家族で8名の毎日の食事でした。食事の準備は祖母と母、時々私。中にとろろ汁がありました。自然薯を擂る、出汁を少しずつ足しながらすり鉢きりきりになるまで足していきます。擂り粉木が私の仕事。祖母が出汁を加減を見ながら足していきます。
若い衆4人は食べ盛りなので、少しでも量を増やすのでした。
ご飯に駆けるときは、自然薯は底に沈んでいるので銘々がよくかき混ぜて掬いました。おいしかったなああ

8名の食事は賑やかですね。
真ん中に自然薯の入ったすり鉢。
いいですね。
思い出にひたるきっかけになって良かったです。

この日、娘が仕事から帰ってきて、
食卓の上にある自然薯を見て、
「幸せ〜」と言ってました。
娘の好物でもあります。

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